高校野球界から大脇氏が今年の漢字は「変」
1年間の世相を漢字一字で表す「今年の漢字」が「安」に決まった。安倍政権による安保法案の成立が注目を集めた。イスラム過激派組織による日本人拘束事件やパリ同時多発テロ事件、異常気象、マンション傾斜問題などが人々を不安にさせた。お笑い芸人・とにかく明るい安村のギャグ「安心してください、穿いてますよ」の流行。
STRIKEでは道内の少年野球、中学野球、高校野球界で最も活躍したチームの監督さんに今年を振り返っていただき漢字一字にしたためていただきました。第3弾は、高校野球界から大脇英徳氏(39)が、今年の漢字は「変」。
道内勢では52年ぶりに春の甲子園で決勝進出。東海大四が準優勝に輝いた。北海道勢初の選抜優勝は逃したものの道内の野球を大いに盛り上げた。東海大四の準優勝へと導いた監督・大脇英徳氏の手腕は言うまでもない。
春は14年ぶり6度目の出場の東海大四は、開校50周年を終え51年目の節目となる。平成28年4月からは東海大四から東海大札幌への校名変更。今春の第87回選抜高校野球大会では、1回戦・豊橋工業(愛知)を3-0。2回戦・松山東(愛媛)を3-2と競り勝ち。準々決勝・健大高崎(群馬)の機動力を封じ1-0と1点を守り抜いた。向かえた準決勝の相手は浦和学院(埼玉)、昨秋神宮大会で0-10の大敗した相手に3-1と勝利。九回あわや同点のピンチを招くも大澤がしっかり抑え決勝の舞台まで勝ち進んだ。向かえた頂上決戦では敦賀気比(福井)に1-3と力尽きるもこの功績は大きい。しかし秋は地区予選一回戦で敗れるなど変化に飛んだ。プライベートでも釣りや料理にも挑戦した一年だった。
印象深い試合は、勝ちゲームからは浦和学院戦、健大高崎戦と挙げ「子供たちが自信持って挑むことができ、流れもよかった」と納得した表情を見せた。対象的に負けゲームからは、夏の甲子園を懸けた南北海道大会・準決勝 北照戦で5-6と敗れたゲームを指した「逆に流れが悪く絶対こうなったらやだなぁと思う試合展開だった」と唇をかんだ。
「新チームも決して引けを取らない戦力。しかし野球以外の色々な面を見直し変化が必要と感じた。技術も意識も考えさせられた一年」と振り返った。
協力:東海大学付属第四高等学校