【チーム訪問】旭川道北ボーイズ
11日、旭川市末広東・ミドルスポーツ店内にある室内練習場で冬季練習に励む旭川道北ボーイズを訪問した。平成25年、ボーイズリーグでは旭川で3チーム目として設立。昨年、未勝利で終わったチームであるが実に明るい表情で冬季練習に励んでいた。代表の宮原良英氏(34)は「選手たちは日々成長している。可能性を伸ばしてやろうと将来を見据えてやっている」と言い切る。道北から独自の指導路線で新風を吹かせる。
チーム訪問は、今シーズンからチームを代表して数人の選手たちに来季へ向けた抱負を色紙にしたためてもらった。
【選手】
2年生:6人 1年生:10人 6年生:5人
独自の指導路線を貫く!
「もう少し彼らの先を見ながらが、テーマです」と言い放つのは代表・宮原氏。かつては名門・横浜高校で、第71回選抜高校野球(春の甲子園)にも出場した野球人。しかし練習の雰囲気、様子は意外なものだった。それは指導者からの大きな声や指示、あるいは熱心に手取り足取りで指導するよくある光景は、まるでなかった。大筋の練習メニューはあるものの選手一人ひとりが、自主性からアレンジして行っていた。また室内壁面に積まれたブロックを使い壁ぶつけトレーニングは選手の独創性を生んでいた。井澤匡貴監督(30)は「自分で決めて自分で行動がテーマ。多少の間違いがあっても良いじゃないか」と力を込める。そのお陰で「吸収」「見て覚える」「感じる力」が、自然と養われていくと言う。投球制限も独自の球数で選手を守っていた。独自の規定でいくと1試合に4~5人の投手を起用することもあるが、しっかり徹底していると言う。同チームは4月末に開幕があるが、そこに照準を合わせていない。取材を通じて感じたことまるで急いでいないと言うことだ。同チームは、3月に大阪遠征、8月には堺ビッグボーイズ、岡山備前ボーイズ合同でのロサンゼルス遠征(希望者)など予定されている。
旭川道北から新風を吹かせる!
★思い思いの言葉を色紙にしたためた
※NGワードは全国優勝、全国制覇。もちろん大目標であることは 周知のこと、その大目標を実現するために、チームの中にいる自分は何をするべきかを問いた。また今シーズンで印象深い試合についても挙げてもらった。
◆「フルスイング」主将・松嶋 聖(2年・愛宕東スーパースターズ出身)
「試合の時、2ストライクと追い込まれても縮こまらず自分のバッテッイングをしたい」と出直しを誓った。印象深い試合は「秋の新人戦・札幌新川ボーイズの最終回で、無死満塁でサードフライを上げてしまった時、悔しかった」と悔やんだ。身長156㎝、体重40㎏。
◆「完封勝利」奥村龍翔(2年・愛宕東スーパースターズ出身)
「去年は達成できず一勝もできなかった。完封勝利を目指す」と意気込んだ。印象深い試合は「春のリーグ戦・札幌北戦に先発したが、一球もストライクが入らなかったが、その後家での自主練の成果でリベンジできた」と笑顔を見せた。身長175㎝、体重61㎏。
◆「チャレンジ」樋口唯斗(2年・永山西クラブ出身)
「他のチームだったらやることが決まっている。ここだと自分のやりたいことをやらせてくれる。そのチャンスを生かしたい」と自らの活躍を誓った。身長167㎝、体重57㎏。
【お問合わせ】
旭川道北ボーイズ事務局
TEL.0166-74-5854 (パラマウントスポーツ旭川店)
営業時間13:00〜20:00(定休日 水曜)
協力:旭川道北ボーイズ