2017!夏の全道!開幕ウォッチ!
今年も、北は15日、南は17日から行われる北海道大会。
まずは、15日に開幕する北・北海道大会から。
野球雑誌の春号では、クラーク、白樺学園、滝川西が第1グループにいた。が、春季全道大会での結果を受けて、この予想は一変。
第1グループ対決となった空知支部決勝の滝川西vsクラークは、滝川西に軍配。同じく第1グループといわれていた白樺学園は、十勝支部で帯広大谷に創部以来初の敗北を喫した。
結果、春季全道のベスト4に稚内大谷と帯広大谷の両大谷が残り、準決勝で函大有斗と駒大苫小牧にそれぞれ惜敗。大谷同士の決勝戦は夏以降にと思われていた矢先、大会初日の第3試合で帯広大谷vs稚内大谷が実現してしまった。
夏の軸になるであろうと言われていた両校のうち、どちらかが初日で姿を消す。
その初日の開幕カードは、江陵vs旭川大、続く第2試合は、武修館vs遠軽、と、初日は大谷対決も含め、好カードが並ぶ。
2日目は、旭川実業vs滝川西、2試合目からはBゾーンになり、中標津vs釧路北陽、3試合目は、旭川対決となる旭川永嶺vs旭川龍谷。
3日目は、枝幸vs網走南ヶ丘、2試合目に1回戦最後のカードとなる白樺学園vsクラーク。
初日の3試合も含め、下馬評ではAゾーンに固まった感のある北大会。30度超えは確実な気温とも戦わなければならない北大会の開幕戦は、15日の9時30分スタート。
それから2日たった17日、時間も同じく9時30分に開幕となるのは南大会。開幕戦は、恵庭北vs札幌日大、2試合目は、江差vs函館工業という渡島対決。3試合目は、小樽潮陵vs東海大札幌。札幌勢3校が登場する初日、大会の流れが見えそうな予感も。
2日目第1試合は、北海道栄vs札幌光星、2試合目からはBゾーンとなり、苫小牧中央vs函大有斗、3試合目は、北海vs北照、2日目は札幌2校、室蘭2校が登場。
3日目、ここまでの勝ち上がりも微妙に影響しかねない大一番が、第1試合に登場。春の優勝校となった駒大苫小牧と、センバツ出場の札幌第一が、1回戦屈指の好カードとして相まみえる。2試合目は、1回戦最後のカードとなる札幌大谷vs札幌静修の札幌私学マッチ。
1回戦ですら予想しづらいのは事実だが、2回戦以降の組合せを見ていると、誰もがドキドキするような好カードが期待できる。
また、今大会、南北ともに皆が知っている強豪校は全て出揃った感があり、当然だが、面白くないわけがない。
本命はおろか、ダークホースも見当たらない大会も珍しいと思えるほど、混戦、激戦、というフレーズが掛け値なしに当てはまるだろう。
暑さ、雨、相性、采配、などなど、どれをとってもポイントになる一発勝負の高校野球。
これら全てを、心身ともに楽しむには最高の大会となりそうだ。
佐藤 大(北海道日大高~札幌大)
日高ベースボールスクール/代表