道選抜チーム10人野球で初優勝 ‼️<道選抜チーム寄稿>
第30回瀬戸内少年軟式野球広島県交流大会は26日、広島県福山市民球場で準決勝・決勝を行い、決勝で北海道選抜チームが地元・八幡少年野球クラブ(広島県)を3‐0で破り、北海道勢5度目の挑戦で初の優勝を果たした。
道選抜チーム10人野球で初優勝 ‼️<道選抜チーム寄稿>
たった10人の中3軟式野球の北海道選抜チームが、酷暑の広島で涼やかな北海道旋風を巻き起こした! 第30回瀬戸内少年軟式野球広島県交流大会(8月25~26日、福山市民球場など)に臨んだ北海道チャンピオンシップ野球協会派遣の北海道選抜メンバー(渋谷貴団長、渡部十月哉監督=函館BBC監督、岩田亮コーチ=南空知BBCコーチ、今海青主将=豊浦中、豊浦シーガルス出身)が二つのサヨナラ勝ちを含む破竹の4連勝。北海道勢としては5回目の派遣で初めての優勝を果たし、悲願だった深紅の優勝旗を持ち帰った。
25日、滋賀県や瀬戸内地区の代表32チームが福山市民球場に集まり開会式。道選抜は直後に行われた開幕試合で、地元の福山ヤンキース球団と対戦。先発の主戦左腕・古川尊(たける)投手(札幌石山中、北野リトルメッツ出身)が4回を1点に抑え、岡本響輝投手(北見高栄中、高栄ニュースターズ出身)も最終回を無失点で締めくくって1対1で迎えた道選抜の最終回の攻撃。時間切れでタイブレークの寸前に、武曽宏大2塁手(砂川中、砂川イーグルス出身)の左翼手の頭を越える勝ち越し打でサヨナラ勝ち、と弾みのつく滑り出し。
続いて昨年優勝の強豪・府中オーシャンズ戦との対戦が今大会最大の難関だった。1対2と先行された3回に小西智文左翼手(函館ラ・サール中、小樽シーレックス奥沢出身)、柿崎翔大右翼手(三笠中、三笠スピリッツ出身)の連打で、まず同点。2死から西川一路3塁手(砂川中、雨竜ドラゴンズ出身)が四球でつないで、岡本投手の中前打で3対2と逆転し、連勝を果たした。これで初日をグループ首位で突破し、各グループ首位で争う26日の決勝トーナメントにコマを進めた。
大会2日目、最高気温は35度を超える中、渋谷団長自らベンチ入りして氷水バケツに手を浸して何度も冷たいタオル絞って選手に手渡しした効果もあってか、酷暑を乗り越えて若き道産子選手の快進撃が続く。
この日の初戦は、府中野球クラブ。先発の長谷奎弥(函館深堀中、鍛治ブレーブス出身)が散発5安打と好投するも、2死から唯一の四球と3塁打で1失点。一方の道選抜は無得点のまま迎えた最終回7回裏の攻撃。振り逃げと四球でつくった1死1、3塁の好機に、武曽宏大2塁手(砂川中、砂川イーグルス出身)が放った内野安打は悪送球を招いて一挙2点、2度目のサヨナラ勝ちを収めた。そしていよいよ決勝の相手は、八幡少年野球クラブ。北海道選抜は古川投手が開幕試合に続いて登板し、3安打、4四球の完封劇。打っても古川の3塁打、柿崎の2安打などで、3対0の快勝だった。
一時は武曽選手がけがで病院へ向かっため9人ぎりぎりの状態で戦い、あと一人けが人が出れば放棄試合の可能性もあった道選抜。控え投手がブルペン投球しようにも受け手がいないので岩田亮コーチがキャッチャー役を務めると、主審から「コーチはベンチから出ないで」と注意され「選手がいないんです」と説明して特例を認められるというひと幕も。
所属のチームでは遊撃手が多かった中で、背番号「6」を背負った菊池開生(由仁中、由仁ファイターズ出身)。扇のかなめを倉田柊斗捕手(北見高栄中、八戸小野球部出身)も堅守で支えた。本来は捕手の選手が内野手、内野手だった選手も外野を務めるなど「人数は少なくても、複数ポジションをこなせる能力の高い選手が多く、結束力はむしろ高い」(渋谷団長)チームが、ベンチの苦心の「やりくり采配」も功を奏して、あれよあれよと勝ち上がっていった。
「10人野球」で勝ち取った完全アウェイでの初の栄冠を振り返って、渡部監督は「第30回目という節目の大会に我々北海道の名前を刻めた事はとても光栄です。選手は北海道に優勝旗を持ち帰る!と強い意志で試合に挑み、北海道では経験できない酷暑の中、各自がしっかりと全力プレーを徹底してくれました!天候にも恵まれ最高の2日間でした!」。
第30回瀬戸内少年軟式野球広島県交流大会
8月25日
1回戦
VS福山ヤンキース2-1(サヨナラ勝ち)
2回戦
VS府中オーシャン3-2
8月26日
準決勝
VS府中野球クラブ2-1(サヨナラ勝ち)
決勝
VS八幡少年野球クラブ3-0
情報:北海道チャンピオンシップ協会中学部