第12回 果物の話

柿
厚生労働省と農林水産省が「何を」、「どれだけ」食べたらよいかを考え、健康で豊かな食生活の実現を目的に作成した「食事バランスガイド」というものがあります(ネットで検索すると出てきます)。主食、主菜、副菜、牛乳・乳製品、果物をどれだけのバランスで摂取したらよいかの指標を表した図です。今回は、一日の食事に必須の「果物」についてお話しします。
果物は、ビタミン、ミネラル、糖質、食物繊維が非常に豊富です。
健康維持や病気予防に非常に効果があると言われていますが、野菜は意識して食べるけれど、果物は意識して食べていないという方は多いのではないでしょうか。
一日の目安としては、野菜は350g、果物は200gを摂取するのが望ましいです。200gというのは、みかんなら2個、リンゴなら1個が目安です。
現代人の生活においてはよく野菜不足と言われていますが、実は果物不足の方が深刻だとも言われています。野菜よりカラフルな果物は、実は、野菜よりも抗酸化成分を摂りやすいので、意識して食べることをおすすめします。
我が家でもまだまだ果物は足りていないなぁ…という自覚はあるのですが、キウイは常備しています。キウイは、疲労回復や風邪予防に良いビタミンC、筋肉にとって必要不可欠なカリウム、抗酸化作用のあるビタミンE、そして食物繊維が豊富です。グリーンキウイよりゴールドキウイの方が栄養価が高いといわれていますが、我が家では両方、食べています。
しかし、この季節、一番オススメなのは、「柿」です。
私は、果物の中では柿は最強だと思っています。柿は、カリウム、ビタミンCはもちろんのこと、粘膜を保護してくれるビタミンA、疲労回復に良いビタミンB1、エネルギーを作り出すのに必要なビタミンB2、骨の形成に必要なビタミンKが多くマルチビタミン剤のような役割です。さらにポリフェノールは赤ワインの500倍、抗酸化作用は緑茶の200倍と言われているのです。柿の品質によって差はありますが、どの柿を食べても、さほど大差はないでしょう。
体調を崩しやすくなる季節の変わり目である秋に、柿はオススメです。
我が家ではこの時期、たくさん柿を買うのですが、柿はすぐに熟してしまい、柔らかくなってしまうこともあります。
そういう時にオススメな食べ方は、柔らかくなりすぎた柿を冷凍して食べることです。冷凍した柿は、食べる時に水で洗うと、皮が簡単に向けます。我が家では凍った柿を小さく切って、はちみつをかけて食べます。
栄養たっぷりの最高のデザートになりますよ。
柿をはじめとした果物は、アスリートにとっても、成長期のお子さんにとっても、生活習慣病が気になる世代にも必要な栄養素がたっぷりです。意識して果物一日200g摂取を目指してくださいね。

老田よしえ
▽老田よし枝プロフィール
AFM北海道 主宰、アスリートフードマイスター1級、メンタルビジョントレーニング インストラクター。
テレビ局でADとして勤務後、結婚。退職した後、夫婦で渡米。2001~2014年アメリカ・ニューヨーク州在住。現在、野球少年の2児の母として日々奮闘中。
趣味はスキー(SAJ公認スキー準指導員)。
★ブログ「ライスボ~ル アスリートフードマイスターの母による野球少年を大きく育てる方法。」http://www.athletefoodmeister-yoshie.com/
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8月8日のブログで紹介させていただきました石狩市の室内練習場が、いよいよ11月にオープンの予定です。まだ準備に追われていますので、詳しいことが決まり次第、ご案内させていただきます。よろしくお願いいたします。