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青木かなえの『どんなシリーズ』第1回「福田俊(すぐる)ってどんなひと?」

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福田投手=(写真・明治神宮球場)




◎福田俊さんの 短めプロフィール

2018年度のドラフト会議で、北海道日本ハムファイターズに7巡目で指名された左腕。170cmと小柄だが、MAX148kmの直球と、良く曲がるスライダーをはじめとした変化球で三振を奪う。
北海道で生まれ、小学4年生から高校3年生までの9年間を神奈川県で過ごす。北広島市の星槎道都大学(当時は「道都大学」)への入学を機に、再び北海道で野球に打ち込んだ。大学で飛躍を遂げ、大学3年時のリーグ戦では最も活躍した選手に贈られる「最高殊勲選手賞」を受賞。

同年の神宮大会では道勢初となる決勝進出、準優勝を果たした。

◎福田俊さんの 半生

1996年12月14日生まれ。北海道手稲区で生まれ育った福田は、物心ついたときからボール遊びが好きな男の子だった。

小学1年時、近所にあった『曙(あけぼの)ドラゴンファイヤーズ』へ2つ上の兄とともに入団し、小学4年時には、父の転勤に伴い神奈川県へと転居し『小田原ベアーズ』でプレー。

「あのころはただ楽しくプレーしていただけだったかな」。

プロ野球選手の中には、小学生のころから全国大会に出場する選手もいるが、福田はそうではなかった。
技術面を考えるようになったのは、中学生になり『小田原ボーイズ』に入ってから。平日は火曜・木曜の2日間(放課後の3~4時間)、休みの日は終日練習。
もちろん自主トレも行った。本格的に「野球」が始まったのだ。そうなると家に帰ったときにはくたくたで、学業はちょっぴり疎かにしてしまったという。「テスト?ヤバかったですね(笑)」。
横浜創学館時代は1年時からベンチ入りするなど活躍。一時はエースナンバーを背負ったが、3年時は1学年下の望月惇志(現阪神タイガース)にその座を譲る。
練習は中学までとは異なり、土日はもっぱら練習試合。
「甲子園を優勝したときの前橋育英と試合をする機会もありました。
神奈川でやっていると嫌でもわかるんです、(全国の)レベルが」。
ハイレベルな環境下で腕を磨いたが甲子園出場は叶わず、大舞台でアピールすることもなかった福田は「社会人チームでやれれば良いかなくらいの気持ち」で道都大学への進学を決意する。
本州に比べ北海道は社会人チームは少ないが「入学する直前に全国大会に出場していましたし、ボーイズ時代からの先輩(高橋航平)もいたので」と同大を選んだ。




福田にとって一番大きな目標は「野球を続けること」だった。
野球が好きで、上手くなれるよう練習し、長く続けるためにケガの予防に努めてきた。
つまり「社会人チームでやれれば良いかな」という言葉は、プロ入りは厳しいだろうから…という中途半端な気持ちからきたものではなく、目標を叶えるための決断だったのだ。そしてその決断は、思わぬ形で福田をプロへと導くことになる。

星槎道都大学硬式野球部の練習環境は決して恵まれているとは言えなかった。
グラウンドには照明がなく、室内練習場も広くはない。それでも「環境はしょうがない。
少なからずできることはありますし、嫌だったら最初から入らなければ良いだけの話」と言い切る。
また、チームによって多少の違いはあるが、大学野球は高校とは違って主体性を重んじる。
言い換えれば、怠けようと思えばいくらでも怠けることができる環境だが、福田は常に課題と向き合い、成長してきた。
1年時からリーグ戦デビューを果たすと、コンスタントに登板機会を重ね、3年秋には先発に転向という出世を果たす。
勢いそのままにリーグ戦を制し、地区予選を突破。神宮大会では、今まで見せる機会がなかった自らの投球を、大勢の観衆の前で披露した。
もちろんスカウトの目にもとまり、福田に「プロ野球選手として野球を続ける」という選択肢が生まれた。
そして今年は(冬には足の骨の除去手術をしたため)リハビリあり、メディアからの注目あり、プロ入りへの見えないプレッシャーあり。
そんな環境でも、やはり福田はブレない。復帰を果たしてはエースとしてしっかりと活躍。秋季リーグ制覇を成し遂げた。
惜しくも神宮大会行きは逃したが、プロ入りというゴールデンチケットを手に入れた。

福田がプロ野球選手たる所以。
それは「野球を続ける」ためには何をすべきかを考え、それに向けて、どんな環境でも自分のペースを貫き努力してきたからだ。
こうして文章にすると簡単に見えるが、これは一つの大きな才能だ。「誰もが手にできるわけではないチャンス」。
福田はプロ野球という進路についてこう表現した。
一生に一度のチャンス。これからは「できるだけ長く現役生活を続けること」を目標に掲げ、さらなる進化を目指していく。




◎福田俊からのアドバイス

野球人の先輩として、小・中・高校で野球を取り組む方々へのアドバイスを「3つ」いただきました!

①「ストレッチはやっておいたほうがいい」

上半身と下半身の内旋(ないせん)・外旋(がいせん)、股割りなどをしています。実は僕、足の内旋と足首が硬くて…。
小さい頃は柔らかかったんですけど、高校のときくらいに硬いことに気づきました。体の柔らかくしたくても、この年(21歳)になると厳しいものがあるので、ストレッチはやっておいたほうがいいです。
強さ(パワー)も大事ですが、筋肉は後からつくものだと思うので。あと、ケガをしにくいです。
僕自身、足の骨以外のケガはありませんでしたが、手術をしたりすると何もできない時間ができてしまったり、リハビリをしなければならなかったりするので、ケガをしないことは大切だなと実感しています。

おすすめストレッチ~『ウイングストレッチ』~

ウイングストレッチ

スローイングに欠かせない肩甲骨の柔らかさ。それを保つために行っているのがこの『ウイングストレッチ』。
2人一組になり、ストレッチをする人はバンザイの状態で仰向けになる。
サポートする人はもう一人のあばらの横を手で押す。

②「目標は持ったほうがいい」

大きい目標がひとつあって、その日その日かは人によりますが、それにつながる小さな目標がある形が良いかなと。
僕の場合は「野球を続けること」が大きな目標で、「コントロール」といった、技術的な細かいことや、もう少しでできそうなことが小さな目標です。
紙に書いたりはしなかったですね。

③「やりたいことをやったほうがいい」

自分がやりたいことをやったほうが良いかなと思います。
進路は、色々あるとは思いますが、イヤイヤ行ってもしょうがないですし。
行きたいところに行くのが一番だと思います。オフのときも、映画が観たいなと思ったらDVDを借りて観ますし、どこか行きたいなと思ったら誰か誘って行っています。
(筆者:もし子供が野球をやっていたら自分のように本州で野球をやらせるか?)本人の意思を尊重します(笑)。本人が行きたいところに行ったほうが良いと思うので(笑)。

質問のあとには「こんな感じで大丈夫ですか?」と気遣ってくださった福田選手。完璧です(笑)!一つ一つ丁寧にお答えいただき、ありがとうございました!

福田選手




ストライク発行人 大川

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2024年9月29日より新十津川町を会場に実施された「第26回 U-14北海道大会:北海道中学軟式野球連盟主催」に出場をさせて頂き、チーム創設以来初となる大会優勝をすることができました。


チームは2024年の今年、9年目を迎えており第10期生、11期生の選手たちが歴史を作ってくれました。


大会はトーナメントで全5試合、対戦させて頂いたチームはどこのチームさんも力も雰囲気もあり、1年生中心のチームもありましたが、それを感じさせない緊迫したゲームが続きました。


大会最終日も準決勝から緊張感高まるゲームとなり接戦を勝ち上がれ、決勝戦は誰もが知る札幌の強豪クラブチームとの対戦で、この新チーム最初の大会でも決勝戦で敗れている対戦カードで完全チャレンジャーで挑みました。


序盤から失点する展開で気持ち的にも厳しい部分はありましたが、何とか逆転し、厳しい追い上げ雰囲気にのまれそうになりながら、最後はタイブレークまで戦うこととなり、何とか1点差で勝利することができました。


大会優勝はもちろん、この5試合すべてがチームの経験と中学生の力になるような大会で、いろんな選手が出場し、多くの投手も登板しての結果だっただけに、チームの初優勝を忘れられないかたちで選手たちが作ってくれました。


大会運営の方々、寒い中でジャッジして頂いた審判員の方々、ありがとうございました。
OBや保護者、そしてたくさんの方々に応援して頂き、すばらしい経験をさせて頂きました。


本当にありがとうございました。
これをまた成長のきっかけとし、来季に向けて頑張っていきたいと思っています。



1回戦:池田・浦幌・豊頃中学校さん
13対2

2回戦:KAMIKAWA・士別サムライブレイズユースさん
5対1

準々決勝:南空知ベースボールクラブ・Bさん
5対2

準決勝:上富良野町立上富良野中学校さん
4対3

決勝:TTBC・Aさん
3(3)対(2)3 8回延長タイブレーク


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練習体験会の詳細は、球団HPでご確認下さい。


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ご不明点は下記HPでご確認いただくか、下記連絡先にお問い合わせ下さい。
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