高校野球へ夢広がる岩見沢東光中の加藤君
「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)の外来患者専用施設、「羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック(同区青葉町11丁目)に通院し、復帰に向けて頑張っている様子を紹介する連載企画「院内で見つけたアスリート」の今回の登場者は加藤莉玖君(岩見沢・東光中3年)。
野球を始めた小学2年から捕手1本で頑張ってきた加藤君、今年5月ごろから利き腕の右ひじに異変が生じたが、副キャプテンの責任感から痛みをこらえてシーズンの終わる8月までプレーを続行した。
結果はボールが投げられないところまで悪化し、同リハビリクリニックで治療を受けることになった。
今は軽くボールが投げられまでに回復しリハビリ治療は順調に経過、高校入学の来春までは完全復帰する予定だ。
「憧れの高校野球に万全な体制で臨みたい」と気合も充実している。
▽加藤 莉玖(15、岩見沢・東光中3年=177センチ、87キロ、捕手)岩見沢Fイーグルス-岩見沢・東光中軟式野球部
「チームメートの中で1人、違う方向からプレーできるのが捕手の魅力」と語る加藤君。小学2年から他のポジションにわき目も振らず捕手として活躍してきた。
一度はバドミントンも経験したが大好きな野球の道を選んだ。
今年の5月ごろ、今まで経験したことのない右ひじの異変を感じながらも生来の「責任感の強さ」と「我慢強さ」が裏目に出て、症状を悪化させてしまった。
何とかシーズンを乗り越えたい-という気持ちが前面に出て、無理をしてしまったのだ。シーズン終了した8月になって即、羊ヶ丘病院で診断を受けた結果「野球ひじ」と分かり、リハビリ治療することになった。
経過は順調に進み、来春の高校入学までは完全復帰できる見通しが立ち、今はリハビリに専念する毎日だ。
遠投100メートル、肩の良さも抜群。さらにパワフルなバッティングはチームの「頼れる男」として活躍してきた。
打順は4番、5番でホームランの数は小学生から含めると30本は越えている。
高校は札幌の私立高に進学する予定だ。
「打てる捕手をアピール」して、まずはレギュラーの座を1日でも早く勝ち取ることが今一番の目標となり、最終は甲子園出場だ。
数学、理科、社会を得意とし、勉強の方も野球に劣らず一生懸命頑張っている。
将来の職業も、今回のけがで治療、アドバイスを受けている理学療法士らの仕事に魅力を感じて、職業選択の一つにしっかりと位置付けている。
両親からのエールも心強い。
「自分の決めた道は最後までやり抜くこと」、心の底にいつも根付いており最大の支えになっている。
後はけがを完全に治して新たなステージ-高校野球に挑むだけ。加藤君の夢は膨らむばかりだ。
(記者の目・中山武雄)177センチ、87キロ。中学生ながら堂々の体格には相当なポテンシャルを感じます。「勉強もします」と明言し、さわやかな野球少年に好感と期待が大きく膨らみました。小・中校の監督から教えられた「野球より礼儀」を大切にしているそうで、本当にすばらしい。
豊富な人材・知識で迎える医療スタッフ
「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)
2017年3月に外来患者専用のリハビリ施設「羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック」近隣の同区青葉町11丁目に開業し急増する患者に対応するとともに、さらなる医療サービスの向上を目指している。
施設内には野球規準に適合したリハビリ用のマウンドや最新のスポーツ鍛錬器具などを備え、患者の早期復帰をサポートしている。
院長の岡村健司医師は肩関節鏡視下手術7000例を超える実績を誇り全国トップクラスの名医。
当サイト・ストライクで連載した「野球肩って何?」(バックナンバー)は野球少年・少女、指導者や父母らの人気コーナーになった。
また、リハビリを担当する理学療法士・作業療法士は90人を超えるスタッフが対応し、その大半が学生時代に野球、サッカー、バスケットボール、バレーボール、スキー、テニスなどのアスリート経験者で、患者の気持ちをよく理解し、あるときは良き相談者になり、患者の心の支えにもなっている。
「野球肩って何?」(バックナンバー)
第1話「その原因」
第2話「投球フォームから」
第3話「どうして起こる」
第4話「症例の中から」
第5話「症例の中から」
第6話「不安定肩」
【受付・診療時間(外来・リハビリテーション)】
♦受付(月~金) 午前の部:8:30~11:00 午後の部:11:00~16:00(土曜は午前のみ)=自動再来受付機は午前7:00~、完全予約制
♦診療(月~水、金) 午前の部:10:00~13:40 午後の部:15:40~19:30
♦休診日 日曜・祝日・年末年始
【予約・問い合わせ】
羊ケ丘病院付属リハビリクリニック ☎011-351-0881
取材協力:医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院