迷いなく全道出場を、北広島高の松本君
「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)の外来患者専用施設、「羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック」(同区青葉町11丁目)に通院し、復帰に向けて頑張っている様子を紹介する連載企画「院内で見つけたアスリート」の今月の登場者は北広島高・硬式野球部の松本創君(17、2年)。
松本君は今年3月に以前から悪かった左ひざを手術、くせになっていた脱臼(皿が外れる)を克服した。
まだ完治まではいかないがほぼ回復状態にある。
「(手術で)遅れた分、今はただ練習するのみです」と2年生の最大目標、秋の新人戦に向かって全力疾走する覚悟だ。
▽松本 創(北広島高2年=172センチ、72キロ、捕手)札幌・厚別アトムズ-札幌・厚別北中-北広島高硬式野球部
中学3年のとき、体育祭でバスケットボールをしていてけがが発症した。
左足ひざの反復性脱臼(皿がズレる)だった。
だましだまし野球などの部活をしていたが、今年の3月、「長く野球をするなら思い切って手術をして治そう」と決心し、当時学校のトレーナーだった羊ヶ丘病院の理学療法士に勧められて羊ヶ丘病院で手術をした。
比較的簡単な手術のため、10日間ほどの入院で済み、今は順調に回復し走ったり、座ったり日常的な動作は問題なくほぼ完治の状態に戻りつつある。
けがはこれまでに経験がなく、手術には不安もあったが「将来のことを考えると、早いうちに治しておいた方が良いと思いました」。
順調な回復にホッと胸をなでおろしている。
松本君は捕手1本で活躍してきた。
中学は4番を任され勝負強さを見せてきた。
長打より打点にこだわり、ランナーを返すバッティングを重視してチームに貢献した。
「点を取らなければ勝てない」を自身のテーマにし、4番打者としての存在感をアピールしてきた。
捕手にもこだわり、野球を始めた小学3年から変わらぬポリシーを貫いている。
「捕手は心・技・体のバランスが大切。
球を受けて投げる体力、攻略を考えるアタマ、そして精神力と全部鍛えられます」。
捕手の魅力を語る目は輝いている。
けがやコロナ禍で思うように練習が出来なかった今季。
現実をしっかり見つめて完全復帰後の目標を定めている。
まずは夏の大会の全道大会出場、秋の新人戦の甲子園ロードの切符取りと2つの大きな大会に的を絞っている。
「北広高野球部に入った時(1年生)からの最大目標は甲子園出場。
今も揺らいではいません」ときっぱり。
「打の北広高を全道大会で見せるのがチームの合言葉」、ナインみんなで頑張って実現したい-と松本君の心は熱く、気合が入っている。
(記者の目・中山武雄)
文武両道で挑む北広高野球部。
松本君もチームの伝統を受け継いで勉強の方もしっかりやっている様子が伝わってきます。
「理学療法士やトレーナーなどスポーツに関係する仕事に就きたい」と言い、将来設計もきちんと出来上がっているようです。
今後の”二刀流”に期待しています。
豊富な人材で迎える医療スタッフ
「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)は2017年に外来患者専用のリハビリ施設「羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック」を近隣の同区11丁目に開業、急増する患者に対応するとともに、さらなる医療サービスの向上を目指している。施設内には野球規準に適合したリハビリ用のマウンドや最新のスポーツ鍛錬器具などを備え、患者の早期復帰をサポートしている。
院長の岡村健司医師は肩関節鏡視下手術では全国トップクラスの実績を持つ名医。当サイトストライクで連載した「野球肩って何?」(バックナンバー)は野球少年・少女、指導者や父母らの人気コーナーになった。また、リハビリを担当する理学療法士・作業療法士は90人を超えるスタッフが対応し、その大半が学生時代に野球、サッカー、バスケットボール、バレーボールスキー、テニスなどのアスリート経験者で患者の気持ちをよく理解し、あるときは患者の相談者にもなって心のつながった治療をしている。
「野球肩って何?」(バックナンバー)
第1話「その原因」
第2話「投球フォームから」
第3話「どうして起こる」
第4話「症例の中から」
第5話「症例の中から」
第6話「不安定肩」
【受付・診療時間(外来・リハビリテーション】
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羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック ☎011-351-0881
取材協力:医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院