新人戦、旭川大雪ボーイズが全国切符

グータッチで喜びを分かち合い、ベンチに引き上げる旭川大雪ナイン
♢ボーイズリーグ 第8回日本少年野球秋季北海道選手権大会(全国予選)
決勝、3位決定戦が10月11日、栗山町民球場で行われた。
決勝は札幌北広島と旭川大雪ボーイズの対戦となり、同点で迎えた五回に旭川大雪がスクイズで勝ち越し点をあげそのまま逃げ切り、強さを見せつけた。
優勝した旭川大雪は来年3月に東京で行われる(予定)全国大会に出場する。
3位決定戦は乱打戦となり、18得点をもぎ取った苫小牧ボーイズが札幌手稲ボーイズにコールド勝ちした。
最優秀選手に先発投手で活躍した旭川大雪の田中稜真選手(2年・新富野球少年団出身)が選ばれた。
優秀選手は藤井稜選手(2年・苫小牧-沼ノ端ジェッツ出身)、高橋海翔選手(2年・札幌手稲-北発寒エンジェルス出身)、相田望斗選手(2年・旭川大雪-春光野球少年団出身)、坂本悠誠選手(2年・札幌北広島-西の里カープジュニア出身)。
日本少年野球連盟北海道支部の主催で行われた。

おちゃらけポーズで笑いを取る旭川大雪の選手たち

五回から登板、1点差を守り切ったエース・山内投手
▽決 勝
札幌北広島ボーイズ
1000100=2
002010✖=3
旭川大雪ボーイズ
(札)坂本、宮澤、酒井-伊藤
(旭)田中、山内-伊藤
▽二塁打 伊藤(旭)
▽3位決定戦
苫小牧ボーイズ
33471=18
00542=11
札幌手稲ボーイズ
(五回コールドゲーム)
(苫)桑村、山野、田口、小熊-吉田
(札)笹田、佐藤、高野、向平-高橋
王者の貫禄を見せた旭川大雪野球
旭川大雪ボーズの強さが光った鮮やかな勝利だった。
これで今季5冠。
2018年には道内の中学硬式野球(ボーイズ、シニア、ポニー)の頂点を決めるファイターズチャンピオンシップU-15大会でも優勝するなど、いまではその実力は全国区になっている
新チームはその先輩たちの実績をしっかりと受け止めて、新たなスタート切った。
先制したのは札幌北広島ボーズだったが、三回に2死から1番・岸本颯仁外野手(2年・忠和サンダース出身)のセーフティーバントヒット、2番・伊藤一輝捕手(主将、2年・末広野球少年団出身)のタイムリー二塁打などで一気に逆転した
五回表には札幌北広島の追撃で同点になったものの、その裏すぐに突き放した。
試合を決めたのは五回裏。
強さを追求する旭川大雪の持ち味が出たイニングだった。
1番・岸本が四球出塁、すかさず二塁に進み2番・伊藤捕手の犠打で三塁へ。
3番・松倉一冴遊撃手(2年・愛宕東スーパースターズ出身)が監督のサインを受けて鮮やかに初球スクイズを決めた。
これで勝ち越し、ベンチ・選手が一体となって「勝ち」にこだわった旭川大雪野球が実を結んだのだ。
守っては先発田中稜真投手(2年・新富野球少年団出身)が五回三分の2まで好投したあと、エースナンバーの山内大昊投手(2年・近文レッドライナーズ出身)が1点を守り切って勝利を呼び込んだ。
西大條敏志・監督は「選手は期待通りの頑張りを見せてくれた。接戦をものにして、また成長した感じです。春の全国大会は本気で狙い(優勝)に行きます」と力強く話した。
キャプテンの伊藤捕手も「全国を目標にして、これまで頑張ってきたのでここで負けるわけにはいかなかったのでうれしい。この優勝で満足せずオフには弱点をさらに強化して臨みます」。
コロナ禍で開催は決まっていないが、選手たちの心は春に向かって一致団結している。

心は早くも全国へ-優勝の旭川大雪ボーイズ=(11日、栗山)

札幌北広島は最終回一死2塁、3番・酒井が内野安打で出塁しチャンスを作ったが・・・
あと一歩、札幌北広島届かず
初回に先制点をあげ勢いをつけたかった札幌北広島だったが、あと一歩及ばなかった。
優勝チームと互角の戦いを展開しただけに、選手たちの悔しさも倍加しただろう。
投打ともフル回転で立ち向かったプレーは素晴らしかった。
大会終了後、谷口智昭・日本少年野球連盟北海道支部長からも挨拶で「素晴らしい試合内容だった。日頃の練習成果を存分に発揮したプレーに感激しました」と、言わしめるほど選手たちを称えた。
宮澤李佑主将(2年・西の里カープジュニア出身)は「リーグ戦での不安材料を反省し解消して臨んだ結果、ここまで(決勝)これたのは大きい。
今後も「打倒・旭川大雪」を目指して頑張ります」と、来季へのリベンジを誓った。

あと一歩届かず―準優勝の札幌北広島ボーイズ=(11日、栗山)

乱打戦を制して第3位となった苫小牧ボーイズ=(11日、栗山)

第4位の札幌手稲ボーイズ=(11日、栗山)
次こそは咲かせてください勝利の華を!
協力:公益財団法人日本少年野球連盟(ボーイズリーグ)