春の栄冠は屯田ベアーズ、準V緑丘<札幌選抜大会>
第11回北ガスフレアスト杯争奪 兼
第43回少年軟式野球札幌選抜大会
二年ぶりの札幌選抜大会はコロナ感染拡大に伴い開会式中止、大会2日目の雨天中止と度重なる困難を乗り越え5日、北区代表の屯田ベアーズが中央区代表の緑丘ホーマーズを9-1で下し、3年ぶり2度目の札幌市139チームの頂点に輝いた。
3位は石山アトムズ少年団(南区)、新川ファイヤーバード(北区)。
閉会式では最終日に残った4チームから表彰選手が発表され、最優秀選手賞には大会を通じて投打の活躍が光った本山聖人君(6年・屯田ベアーズ)が、優秀選手賞は前田創大君(6年・緑丘ホーマーズ)、敢闘賞は木下雄斗君(6年・石山アトムズ少年団)、鈴木 瑠君(6年・新川ファイヤーバード)らがそれぞれ表彰された。
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◇屯田ベアーズ、2-1サヨナラ勝ちで4強入り<札幌選抜大会>
◆決勝
屯田ベアーズ
1026=9
0010=1
緑丘ホーマーズ
(四回コールドゲーム)
(屯)本山聖-本山悠
(緑)中里、佐野-前田
▽二塁打:本山聖、渡辺2(屯)、宮越(緑)
◆準決勝
屯田ベアーズ
2211=6
0200=2
石山アトムズ少年団
(四回時間切れ)
(屯)八重樫、本山聖-本山悠
(石)木下、田畑-田中、木下
▽二塁打:本山聖、渡辺2(屯)、宮腰(石)
新川ファイヤーバード
01000=1
70000=7
緑丘ホーマーズ
(五回時間切れ)
(新)沢口、小田島-松浦、沢口
(緑)中里、佐野-前田
▽二塁打:小田島(新)、中里、佐々木、佐野、長谷山、須藤、前田(緑)
屯田が投打で圧倒し、春の札幌ナンバーワン!
屯田は1-0と1点リード迎えた三回、四球とバッテリーミスに乗じて一死二塁から1番・本山聖がセンター前を放つと俊足の二走・岩井 琥(6年)が、一気に生還し2点目。
結果これが決勝点となった。
さらに2番・渡辺知晃(6年)が、レフトオーバーとなるタイムリー二塁打でこの回2点目。
四回には二死二、三塁のチャンスから9番・林 恕樹(5年)が、しぶとくセンター前タイムリー、さらに二死満塁とすると2番・渡辺がこの試合2本目となるレフトオーバーを放つと走者一掃となる3点タイムリーなどでこの回、一挙6点を奪い緑丘を圧倒した。
投げては本山聖投手が真っすぐと緩いボールのコンビネーションで好調緑丘打線のタイミング外し四回、2安打2四球1失点の内容で追撃を許さなかった。
大会を通じて本山聖は「楽しかった!みんなが必死で頑張って守ってくれた、次は目標のFBCで優勝したい」と目を輝かせた。
小林 太監督(52)は「大会を通じて本山聖が、投打でチームをけん引。また6年生7人の頑張りも大きかった」と選手たちを労った。
次なる目標は「マックには大本命がいますが、チャレンジしたい!全道少年も目指してみたい!昨年、準優勝だったFBC U-12は選手全員で準優勝盾を返還したい」と今シーズンの活躍を誓った。
<発行人>
屯田はエース本山聖の安定感が抜群だった。
3ボールからでもしっかりと低めにコントロールできる制球力に加え緩急を自在を操る投手は、今大会特に際立つ存在の一人だ。
打ち気にはやる打者に対して低めの緩いボールは有効的だった。
また好調の陰には双子の兄・悠人との抜群のコンビも付け加える。
打撃では上位打線が特に振れていた。
小林監督は「火曜、木曜の平日練習の9割はバッティング練習に充てている」と言う。
スピード差をつけたマシン2台をフル稼働し、今大会に挑んだ。
伸び盛りの6年生7人に加え、5年生以下らもこの優勝に満足することなくさらに高みを目指すはずだ。
充実した屯田は次なる目標、全道トップレベルをロックオン。
まだまだ躍進は続く。
〇本山 聖人(もとやま まさと)
6年 投手 屯田ベアーズ
小学1年生から屯田ベアーズで野球を始める。
憧れのプロ野球選手は大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)。
右投げ、右打ち
148センチ、35キロ
家族は両親と姉、兄の5人。
※兄・悠人(6年)と双子バッテリーを組む。
〇渡辺 知晃(わたなべ ちあき)
6年 内野手 屯田ベアーズ
野球は年長からポルテで始め、小学2年の冬から屯田ベアーズに入団。
決勝では3打数2安打4打点と大活躍を見せた。
第3打席では前の打者・本山聖が申告敬遠を受けると、静かに闘志を燃やした渡辺は気持ちの入った一打で走者一掃のタイムリーヒットを放った。
右投げ、右打ち
148センチ、37キロ
家族は両親と兄の4人。
緑丘ホーマーズ、決勝で涙
30年ぶり3度目の優勝が懸かっていた緑丘ホーマーズは、決勝で力尽きた。
佐藤義弘監督は「屯田の打力は上がっている、相当練習を重ねているように思う。次はもう少し安定した投手陣で勝負したいね」と冷静に決勝を振り返った。
緑丘の中里純大投手(6年)、佐野恭史投手(6年)の右腕2人は故障から復帰したばかりで略1ケ月以上投げてなく今大会に臨んだ。
本来のピッチングでは無かっただろうが、今回の結果を受け再び調整した選手たちを観たい。
〇前田 創大(まえだ そうた)
6年 捕手 緑丘ホーマーズ
野球は小学2年生から緑丘ホーマーズで始める。
憧れのプロ野球選手はイチロー(元シアトル・マリナーズ)。
流し打ちや守備が憧れます。
右投げ、左打ち
144センチ、36キロ
家族は両親と姉の4人。
協力:札幌市少年軟式野球連盟