空知選抜が初優勝! 準V帯広

優勝の瞬間、喜びを爆発させてマウンドに集まる空知選抜ナイン
苫小牧市とましんスタジアムなどで30日、 北海道学童軟式野球都市対抗戦の準々決勝・準決勝・決勝の7試合が行われ決勝では空知選抜が粘る帯広選抜を5-4で退け、初優勝を飾った!
同チームは2月に兵庫県淡路島で行われる全日本選抜小学生野球選手権淡路島大会へ北海道代表として出場することが決まった。
また準優勝の帯広選抜は12月24日から三重県で行われる第3回お伊勢さん杯PRIDE JAPAN全国選抜少年野球大会へ北海道代表として出場することも同時に決まった。
最優秀選手賞には空知選抜・山田桐生(6年・秩父別タイガース)が選ばれた。※決勝戦の表彰選手は下記にて紹介させていただきます。
3位には小樽選抜、岩見沢選抜となった。
今大会は全道全域から28チームがエントリー。
苫小牧の地で秋晴れの下、最大8会場を使用し熱戦が繰り広げられ大会は大成功に終わった。
最後に大会主催者となる北海道チャンピオンシップ協会・役員の方々はもちろんの事、苫小牧スポーツ少年団野球専門部会のスタッフによる下支えが大会成功へと導いたと言える。
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◆決 勝(30日、とましんスタジアム)
空知選抜5-4帯広選抜
帯広選抜
010201=4
10031x=5
空知選抜
(帯)加藤、斉藤-鈴木
(空)柴田、山田、柴田-橋本
▽本塁打:成田(帯)
▽三塁打:加藤(帯)、山田(空)
▽二塁打:坂本(空)

応援席へ初優勝の報告をする空知選抜ナイン
空知選抜、初優勝掴む!
決勝はともに初となる空知選抜と帯広選抜。
空知選抜は初日の29日、初戦・富良野選抜、名寄選抜との接戦を制し、ベスト8進出を決めた。
二日目の30日は準々決勝で過去2度の優勝経験がある強豪・苫小牧選抜との対戦。
2019年大会で全国制覇も経験している地元・苫小牧選抜を相手に5-4と競り勝ち、勢いそのままで続く準決勝で小樽選抜を6-1で破り初の決勝進出を決めた。
決勝では初回、先頭の1番・山田桐生(6年・秩父別タイガース)のセンター前を足掛かりに二死三塁と先制のチャンスを作ると4番・橋本 昊(6年・北空知JBCエンジェルス)が、勝負強くライト前タイムリーで1点を先制した。
しかし二回に同点を許し、四回表には2点献上。
1-3と2点を追う四回、反撃みせる!

投打で活躍を見せMVPにも輝いた山田投手(空知選抜)
先頭の7番・坂本翔空(6年・深川一已バトルズ)が、レフトオーバー二塁打でチャンスを作ると続く8番・佐藤創太(6年・深川ヤングスターズ)の内安で一、三塁とチャンスを広げた。
次打者倒れ一死二、三塁から9番・片山晃誠(6年・深川一已バトルズ)の内安で三走が生還し1点。
さらにバッテリーミスも加わり2点目。
さらにさらに1番・山田のレフトオーバーとなるタイムリー三塁打でこの回一挙3点を奪い逆転した。
一気に沸きに沸いた空知選抜ベンチだったが続く五回にも6番・坂本のセンター前タイムリーで加点した。
結果、この1点が決勝点となった。

先発、抑えに大車輪の活躍を見せた柴田投手(空知選抜)
投げては先発の柴田悠吾(6年・深川一已バトルズ)、2番手の山田、最後は1点差に迫ったところでエースの柴田を再登板させ最後の打者をスイングアウトの三振に斬って取り5-4で初優勝を飾った。
優勝の瞬間、選手は喜びを爆発させマウンドに駆け寄りナンバーワンポーズをして魅せた。
試合終了後の柴田和宏監督は「うちのチームは能力的に他の選抜チームに比べ特別なスターがいるわけではないが、試合に出てる出てない関係なくベンチで取れた得点が凄く多かった」とチーム一丸で掴んだ初優勝を強調した。
スタメン、あるいはベンチスタートからであってもそれぞれが持ち場を理解し、チームの為にやれること、やるべきことを17人全員がやり切った結果だと言う。
全国に向けた修正点は「ピンチの時にいかにつなげるか、守りの連係プレーをもう少し詰めてやっていきたい。守りであっても攻めの守りに力を入れたい」と語気を強めた。
「やるからには全身全霊でてっぺん目指します」と優勝宣言も出た。
接戦を勝ち抜く空知選抜
2022年度の北海道の頂点を掴んだのは『空知選抜』。
メンバー17人中、10人が深川一已バトルズだ。
同チームはマック南大会ベスト4。
FBC U12準優勝と輝かしい成績を今シーズン残した。
当然、深川一已ナインがチームの中心となっていることは見て取れる。
例え劣勢に立っていようとも確固たる揺るぎない自信で選手を鼓舞する言葉がベンチの選手から数多く聞こえてきた。
接戦を勝ち抜く度に彼らに引っ張られるかのように一戦ごとに他の選手も力を付け、今回の初優勝となった。
全国まではあと4ヶ月程度、強豪相手に易々と勝たせてはくれない。
修正点を洗い出し、練習を重ね本番に挑んでほしい。
道産子が3年ぶり2度目の全国制覇を目指します!

金メダルを授与された空知選抜ナイン

初優勝の空知選抜チーム
帯広選抜、決勝で涙
並みいる強豪を打ち破る!
初の決勝まで駒を進めた帯広選抜。
初戦の留萌選抜に勝利すると勢いそのままで2回戦の札幌選抜とは1回の裏に虎の子の1点を守り抜いて1-0で勝利。
二日目(30日)も準々決勝で西胆振選抜、準決勝でも岩見沢選抜と強豪を打ち破り初の決勝進出を決めた。

先発した加藤投手(帯広選抜)
帯広選抜、さすがの粘りを見せる!
決勝は初回、1点先制許すも直ぐに二回、1-1の同点に追いついた。
四回には二死二塁の場面で6番・成田 塁(6年・明和ブルーサンダース)が、センターオーバーとなる2点ランニングホームランで3-1と逆転し2点リードで一時は勝ち越した。
しかしその裏3点献上し、五回にも加点を許し3-5と2点を追う最終回の六回、帯広選抜がさすがの粘りを見せる!
四球の走者を置いて二死一塁から5番・桜井奏翔(6年・明和ブルーサンダース)がセンター前でつなぐと一、三塁とチャンスは広がった。
さらに前の打席でランニングツーランホームランを放っている6番・成田が、ライト前タイムリーで1点返し、尚も一、三塁と勝ち越しの走者を置くも後続が倒れ4-5で涙した。
野川和彦監督は「打ち負けました。決勝前、すでに決勝進出が決まった時点で全国大会出場は決まっていたが優勝して全国へ行こうと子供達には伝えたのですが」と悔しがった。
12月開催の全国大会に向けて「打撃をもっと強化して、全国大会では是非優勝して帰ってきたい」と意気込んだ。
あと一歩、初優勝は逃したものの堅い守りと勝負強いバッティングは今大会旋風を起こした!
この悔しさは全国大会で晴らしてくれるはず!
頑張れ道産子・帯広選抜!

銀メダルを授与された帯広選抜ナイン

準優勝の帯広選抜チーム
<表彰選手>
★最優秀選手賞
空知選抜・山田桐生(6年・秩父別タイガース)
★優秀選手賞
帯広選抜・成田 塁(6年・明和ブルーサンダース)
★敢闘賞
空知選抜・立川 結暉(6年・深川一已バトルズ)
帯広選抜・斉藤 奏(6年・ウエストマリナーズ)
★殊勲賞
空知選抜・柴田 悠吾(6年・深川一已バトルズ)
帯広選抜・加藤 丈琉(6年・本別レッヅ)
協力:北海道チャンピオンシップ協会/苫小牧スポーツ少年団野球専門部会