『緑丘』有終の美飾る!準V手稲鉄北!
第18回札幌市長杯争奪少年軟式野球大会
7日、太陽グループ少年野球場で準決勝・決勝戦を行い、『緑丘ホーマーズ』が4回一死2-3塁から6番小西選手の右中間適時二塁打で2点先制など7-0でホクレン旗覇者『手稲鉄北イーグルス』を下し、5年ぶり2回目の優勝を果たした。
◆決勝戦
緑丘ホーマーズ(中央区)
000 220 3 7
000 000 0 0
手稲鉄北イーグルス(手稲区)
(緑)村田、高橋、村田-三戸、高橋、三戸
(手)真田、守屋-浅野
緑丘スキナシ!
緑丘バッテリーの成長が大きい!
村田海斗投手大柄な体格とは似つかわしい精密な制球力。高橋孝輔投手は『剛腕』を兼ね備え試合巧者の手稲鉄北打線を、被安打4奪三振5の完封劇で、今年最後のビックタイトルを手にした。その理由は基本であるが低目のボールにあった。決勝戦手稲鉄北打線が放った、外野まで飛んだ打球は4本。実に内野ゴロ内野フライが多い。「インサイドとアウトサイドを自在に操ることができる」と佐藤義弘監督(●歳)。
試合を分けた2回の攻防!
序盤0-0で向かえた2回裏手稲鉄北攻撃の場面、先頭の4番、5番安打で出塁したあと7番には四球を与え、無死満塁のピンチを迎えた!7番石川選手の場面で初球スクイズ!ここを緑丘ベンチ見事に外し、三塁走者を三本間に挟みタッチアウトした。一死2-3塁の場面でも再度スクイズを試みるもファールとし、最後スイングアウトとする。ここでもインサイド・アウトサイドのコンビネーションを使った配球が光った。結果論だがこの回に1点あるいは2点入っているとゲーム展開はガラリと変わった構図となっていたかもしれない・・・。それゆえに緑丘バッテリー&ベンチの攻めの守備が功を奏した。
全国スポ少で学んだ!
8月3日に行われたスポ少全国1回戦で、杉戸レッドスターズ(埼玉県)との試合でも促進ゲームを経験する。ここで思い通りのインサイドとアウトサイドへのコントロールを投じ、見事窮地の場面をしのいだ!「特にインサイドに勝負球を取り入れれるようになり、これで一気に投球の幅ができた。全国の大舞台の中、この最大のピンチをしのいだこの経験こそが財産であり大きい」と佐藤義弘監督(緑丘ホーマーズ)と愛弟子の成長を称えた。
またリード面でも捕手の三戸選手の存在も大きい。「投手陣はもちろん今大会本郷戦から集中力を切らさず挑めた!」と投手だけではなく野手に対しても細かな声かけと責任感はまさに扇の要である。
【佐藤義弘監督のインタビュー】
昨年の新人戦でそれなりの手ごたえは感じていたが、これ程まで選手が成長してくれるとは思っていなかった。夢は見るものではなく、夢は叶えるもの!と選手たちに学んだ。この功績は大きく、すでに下級生たちにも大きく好影響を与えている。お疲れ様そしてありがとう。
◆準決勝
緑丘ホーマーズ1-0新川ファイヤーバード※8回促進の末
手稲鉄北イーグルス3-0真栄ボーイズ
◎記者の目:大川祐市◎
全国スポ少・そして今回の札幌市長杯と緑丘ホーマーズを取材して感じたことは、特別優れた身体能力を持ち合わせた選手はいないが、けして背伸びすることなく今自分たちのできる範囲での最大能力数を出している。佐藤監督曰く「身の丈野球」だ。選手たちもよく理解している。沸いたスポンジが水を一気に吸収する様だ。けして滴り落ちずにだ!「やる気は外に出すものだ!」と佐藤監督からの指示が印象的!そして少年野球らしい全員野球の良いチームだった。
協力:札幌市少年軟式野球連盟