2022チーム訪問<北広島シニア>

冬季練習に励む北広島ナイン
<第19弾>チーム訪問は2月5日(日)、北広島市大曲にグラウンド及び室内練習場を構える中学硬式野球の北広島リトルシニアへ伺ってきました。
同チームは今シーズンから昨シーズンまでヘッドコーチだった清水川貴知氏(50)が新監督へ、昨年までの監督・小野寺賢一氏は総監督としてチームを支える。
また同チーム出身で関西の強豪・京都国際高で1年生ながらレギュラーを掴み活躍を続ける高岸栄太郎(北広島シニア―千歳ガッツ出身)、澤田 遥斗(北広島シニア―真栄ビクトリー出身)も注目だ。
スイングスピード企画では140キロオーバーも飛び出す好記録もあった。

冬季練習に励む選手(北広島)

冬季練習に励む選手たち(北広島)
<3年生の進路>
3年生14人。
道外私立へ常総学院(茨城県)、帝京長岡(新潟県)。
道内私立では札幌日大、北照、札幌大谷、札幌光星、学園札幌、とわの森、札幌静修。
その他公立校。
―小野寺 賢一総監督の話-
コロナ禍でスタートした今年の卒団生。
入団するなり、自分も含め何もかも経験したことのない事の連続でした。
何かと我慢を強いる事が多かった三年間ですが、高校では、それを取り返せるぐらい楽しく思いっきり野球ができることを願ってます。
三年間、沢山の時間を一緒に過ごしてくれてありがとう。
<OBの活躍>
京都国際 高岸、澤田
高岸栄太郎は、京都府大会(背番号7)全試合スタメンで出場。
準決勝の龍谷大平安戦は、1年生ながら5番レフトで出場。
5打数4安打2打点と活躍し、今春センバツに出場するチームを相手に、コールド勝利に大きく貢献。
一方、澤田遥斗(背番号18)も、京都府大会準々決勝からスタメンで出場。
決勝の乙訓戦では、同じく1年生ながら2番センターで出場し、左右の両打席から5打数3安打とこちらも負けじと活躍した。
また、近畿大会は、高岸は府大会に引き続き背番号7を、澤田も背番号8を背負い、敗れはしたものの、今春センバツ出場の強豪智辯和歌山を相手に、それぞれ2番センター(澤田)、5番レフト(高岸)でスタメンフル出場し、両名共にヒットを放つなど、堂々の活躍を見せた。
<2022秋季近畿大会出場選手>
〇高岸 栄太郎
京都国際高・1年
北広島シニア―千歳ガッツ出身
右投げ、左打ち
178センチ、72キロ
※2018日本ハムジュニア
〇澤田 遥斗
京都国際高・1年
北広島シニア―真栄ビクトリー出身
右投げ、両打ち
170センチ、63キロ
<2022南北海道大会出場選手>
〇吉田 陽向
北海高・3年
北広島シニア-上野幌サンダース出身
左投げ、左打ち
178センチ、78キロ
〇今枝 優真
北照高・2年
北広島シニア-大曲カープジュニア出身
右投げ、右打ち
178センチ、85キロ
〇出雲﨑 紘
とわの森三愛高・1年
北広島シニア-白石リトルファイターズ出身
右投げ、右打ち
171センチ、78キロ
<2022北北海道大会出場選手>
〇出雲﨑 綾
旭川龍谷高・3年
北広島シニア-北郷サラブレッツ出身
右投げ、右打ち
173センチ、80キロ
<2022秋季北海道大会出場選手>
〇今枝 優真
北照高・2年
北広島シニア-大曲カープジュニア出身
右投げ、右打ち
178センチ、85キロ
〇荒井 亮太朗
東海大札幌高・2年
北広島シニア-オール清田出身
左投げ、左打ち
168センチ、60キロ
※2019北海道選抜(リトルシニア)
〇加藤 慶人
北海道栄高・1年
北広島シニア-千歳ガッツ出身
右投げ、左打ち
161センチ、58キロ
〇徳永 漣
立命館慶祥高・1年
右投げ、右打ち
176センチ、63キロ
<新チーム>
2年生:14人 1年生:16人 6年生:12人(2月5日現在)
※6年生は現在も募集中です!
―新入団員・6年生-
竹口 空(たけぐち そら)
右投げ、右打ち
西岡スターズ出身
成田 愛祇(なりた あいき)
右投げ、右打ち
鉄東スワローズ出身
松岡 俊汰(まつおか しゅんた)
右投げ、右打ち
大曲ファイターズ出身
田中 優大(たなか ゆうだい)
右投げ、右打ち
清田ジャイアンツ出身
占部 煌明(うらべ こうめい)
右投げ、右打ち
清田中央フレンズ出身
三幡 郁斗(みはた いくと)
右投げ、右打ち
北広島イーストグローリー出身
増井 瑛大(ますい えいだい)
左投げ、左打ち
西部ホワイトファング
西郷 智哉(さいごう ともや)
右投げ、右打ち
豊園ウイングス出身
渡邉 拓真(わたなべ たくま)
右投げ、右打ち
西部ホワイトファング出身
高橋 到志(たかはし とうじ)
右投げ、右打ち
少年団なし
小川 雄大(おがわ ゆうだい)
右投げ、左打ち
西岡スターズ出身
山田広翔(やまだ ひろと)
右投げ、右打ち
真栄ビクトリー出身
―清水川 貴和 新監督(50)の話-
基礎と応用-。
まずは基礎的な身体の使い方をしっかりできるよう学び、そこに時間を割いています。
次のステップとして実戦でどう対応できているかを見定め、前に進む。
もちろん立ち止まることもあれば、一歩下がって基礎的な身体の使い方へ戻る場合もある。
我々は高校野球への橋渡しの立場であるが、中学野球と高校野球にそれほど大きな野球の違いも感じていない。
中学のうちに体力も技術も知識もしっかり持って高校野球に向かってもらいたいとも考えている。
新チームの課題-。
昨年0勝、あとは上がるしかない。
なんとかキッチリ守りからのリズムでバッティングにつなげたいと本音では思うが、投手陣の制球力が最大の課題だ。
投手の数はいるが、投球回数を重ねる度に投球フォームが崩れ、ボールとストライクがはっきりしてくる。
そんな投手陣のフォームの基礎固めと投手としての体力向上も急がれる。
また他の捕手・内野手・外野手においても基本的な課題は少なくない。
ここでも基礎的な捕球や送球に重きを置き、反復を繰り返している。
加えて各部門(バッテリー・内野手・外野手)に分かれて週に一度程度、座学も交えて指導者の考えや選手たちはどう考えていたのかを、互いにすり合わせることでチームとしての考えをより理解を深めようと取り組んでいる。
こうした取り組みもあり守備はだいぶ安定してきているように思う。
バッティングおいても現在、力を入れており一本の安打から少しでもチームに勢いを与えることが出来ればと取り組んでいる。
春から選手達の頑張りに期待したい!
―新監督-
〇清水川 貴知(しみずかわ たかとも)
50歳・会社役員
2023シーズンより新監督としてチームをけん引する。
日産サニー(社会人野球)―北照高出身
捕手 右投げ、右打ち

清水川新監督(北広島)
―谷川 政志ヘッドコーチ(46)の話-
勝利と育成-。
勝利至上主義ではなくひとり一人の成長の上にたって。
と話すのは今シーズンからヘッドコーチとしてチームを支える谷川コーチ。
まずは練習への取り組み方の見直しや圧倒的に足りない「体力」「柔軟性」に重きを置きました。
これらを補うために身体づくりは最も重要。
最初は走り方から直していきました。
大事になる投手陣は―。
1月は基礎体力アップに時間を割きました。
2月から投手陣は立ち投げを始め、中旬からは捕手を座らせて投げています。
3月からは打者を立たせたり、カウント設定するなど公式戦に活きるよう想定した練習を重ねていきます。
「春は中々厳しいと思いますが、彼らは夏にはやってくれると思います」と谷川コーチ。
―ヘッドコーチ―
〇谷川 政志(たにがわ まさし)
46歳・会社員
名門・近畿大学での自らのプレイヤーとしての経験に加え、中学硬式野球の愛知・瀬戸ボーイズ(2017~18)のコーチ、長久手少年野球クラブ(2011~22)の監督経験を生かし、清水川監督の右腕として力強くチームを支える。
瀬戸ボーイズ時代は2017春・夏全国大会出場。
長久手少年野球クラブ時代には愛知県ベスト8と実績を挙げる。
近畿大-伊丹西高出身
内野手 右投げ、右打ち

谷川ヘッドコーチ(北広島)
<発行人>
毎年のように各チームを訪問していると最初のあいさつでチームの雰囲気が概ねわかるものだ。
北広島は今回、大きく変わった筆頭かもしれない―。
新チーム後藤主将の言葉が印象的だった「チームの雰囲気が変わった!秋までは言われたことをただこなすだけだったが、清水川新監督に代わってから団員の意見をより取り入れてくれるようになったことで、自主性が生まれた。自分達でどうにかしよう!自分から強くなってやろう!と気持ちが強くなった。やらされている感が全く無く、自らやっている。辛いですがみんなで声を出して、辛い練習も楽しく乗り越えている」と現在の様子を目を輝かせながら話してくれた。
まさに、心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わるだ。
物腰の柔らかい清水川新監督と的確にチームのズレを射抜く参謀・谷川コーチとのコンビが北広島で確実に化学反応を起こしている。
またチームコーチとして石井 琢氏(38、駒大岩見沢高出身)が、全学年を補佐。
加えて新たな試みとし、1年生監督に石井 翔氏(34、駒大岩見沢高出身)。
スコアラー兼総合コーチに古川 裕明(67、札幌経済高出身)。
新2年生学年コーチ兼バッテリーコーチとして宍戸 重彦氏(44、東海大-東海大四高出身(現東海大札幌))。
そして昨年まで監督としてチームをけん引してきた小野寺賢一氏が総監督として陰から支える。
指導者も選手も一緒に挑戦し、一緒に失敗することもあるだろう。
しかし一緒に改善に進んだ時に互いの信頼関係は大きく増すものだ。
監督の言葉で印象的だった「昨年0勝、あとは上がるしかない」。
その通りだ。
春はまだ厳しいかもしれないが、きっと今の取り組みが北海道の夏を彩るラベンダーが咲く頃、実を結ぶはずだ。
がんばれ北広島ナイン―。
<主将>
〇後藤 拓夢(ごとう たくむ)
2年・本郷イーグルス出身
右投げ、右打ち
167センチ、52キロ
※昨秋は5、6番・左翼手兼投手として出場。
清水川監督は「2年生が個性豊かな選手が多いので上手くチームをまとめ引っ張って行ってほしい。発信力があり、牽引力も兼ね備わっている」と期待した。
後藤主将は「自ら動いて声と姿勢でチームを引っ張りたい!昨年の福本キャプテンから引き続き“全国大会出場”が最大の目標です」と力を込めた。
Q1)チームのキーマンは?
A)粕谷 亮稀(かすや りょうき)2年・大谷地ヤングタークス出身。
右投げ、右打ち
「投手としても野手としてもどちらも凄い選手。彼の活躍がチームに与える影響は大きい」と称えた。
Q2)最も期待している選手は?
A)目黒 巧己(めぐろ たくみ)2年・オール清田出身。
右投げ、両打ち
「足が速く、肩も強い、他の選手とは比べものにならない程、身体能力が高い。昨秋は捕手の控えだったが、意識が変わり今後凄い選手なる」と期待した。

後藤主将(北広島)
<発行人>
昨秋の試合はすべて悔しい―。
春までにこの悔しさを晴らそうと取り組んでいる。
と目を輝かせながら話すのは後藤主将。
バッティングではバットを短く持ってライナー性の打球を打つよう心掛けていた。
始動についてもノーステップでタイミングを計り、様々な投手との対戦もイメージし思い描く。
またグリップにおいては左手と右手の間を指1本程度、離してグリップを握るなど工夫が見られ、これにより右手の使い方をより実感するとともに力強い打球を放つ。

左手と右手の間に指1本程度のスペースをあえて空ける後藤主将(北広島)
<施設>
グラウンド:ホクレン球場(北広島市大曲823番地ホクレン敷地内)
室内練習場:北広島市大曲803番地

冬季練習に励む選手たち(北広島) (
<活動>
《冬季》室内練習場:8:30~15:00
《夏季》グラウンド:8:30~16:00
※大会前は平日の夜間練習を行っております。
<遠征>
〇和歌山遠征(和歌山大会参加)1月上旬
〇5月20日以降(2泊3日)
<団費ほか>
〇入団金:5,000円 (入団時)
〇団 費:9,000円 (毎 月)
〇選手登録料:4,000円 (年 間)
〇保 険 料:1,450円 (年 間)
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〇フリースパーカー:8,400円
〇Vジャンパー:7,200円
〇練習着(上):6,000円
〇試合用パンツ: 7,600円
〇試合用ストッキング:2,500円
〇アンダーシャツ:2,100円
〇練習用帽子:2,800円
〇試合用帽子3,850円
〇ジャージ下:5,000円
〇バック:9,000円
<スイングスピード>
☆第1位 141キロ
〇山下 煌太郎(やました こうたろう)
2年・東ハリケーン出身
右投げ、右打ち
173センチ、76キロ
☆第2位 135キロ
〇澤口 桜介(さわぐち おうすけ)
2年・北野リトルメッツ出身
右投げ、右打ち
167センチ、59キロ
☆第3位 134キロ
〇長谷川 世和(はせがわ せな)
2年・北広島イーストグローリー出身
右投げ、右打ち
173センチ、93キロ

スイングスピードに挑戦!写真左から澤口、山下、長谷川(北広島)
協力:北広島リトルシニア