2022チーム訪問<千歳リトルシニア>
<第20弾>チーム訪問は、恵庭市上山口に室内練習場を構える中学硬式野球の千歳リトルシニアへ伺ってきました。
同チームは昨シーズン、第49回秋季全道大会でブロックリーグ予選3位ながらワイルドカードで決勝トーナメント進出を果たした。
また同チーム出身で東都大学2部に所属する立正大の林 燦(1年・広陵高)が、3年後のドラフトを目指す!
スイングスピード企画では全選手が挑戦してくれました。
<3年生の進路>
3年生18人。
道外私立では広陵(広島県)
道内私立では、札幌日大、北星大附、北海道栄、札幌光星、立命館慶祥、文教大附。
その他公立校。
―山木大輔監督(44)の話-
新しい環境になりますが、指導者を信じて、仲間を信じて、三年間頑張ってほしい。
<OBの活躍>
〇林 燦(はやし きら)
立正大・1年
―大学入学前、こんな言葉を残してくれました―
大学野球では、チームを1部昇格させ、神宮大会で優勝し、そのエースとして投げれるように頑張ります。そして松浦や、大津の次にプロ野球選手になるために、チームの結果、個人の結果にこだわって大学野球をやっていきます。
<高校時代>
(2021・高校3年)
広島県高校野球春季大会・ベスト4
全国高等学校野球選手権広島大会・4回戦で涙
<中学時代>
中学2年時、リトルシニア北海道選抜に選出され日台国際親善大会へ出場した。
中学3年春に全国選抜野球大会に出場。
2回戦で静岡裾野シニアに涙した。
<学童時代>
小学6年時、2015日本ハムジュニアに選出、NPB12球団ジュニアトーナメント出場。
同チームの主将も務めた。
チームメートに松浦慶斗(北海道日本ハムファイターズ)、大津 綾也(読売ジャイアンツ)がいる。
広陵高(広島県)-千歳シニア―千歳ブラックバード出身
右投げ、右打ち
183センチ、80キロ
<2022南北海道大会出場選手>
〇佐々木 柚
☆進学先⇒酪農学園大学
鵡川高・3年
千歳シニア-千歳C・Sライズ出身
右投げ、右打ち
173センチ、69キロ
〇廣松 大翔
☆進学先⇒立正大学
北星大附高・3年
千歳シニア-千歳C・Sライズ出身
右投げ、右打ち
※主将で5番・内野手として出場。
〇蓬田 大和
北星大附高・3年
千歳シニア―北陽レッドイーグルス
※記録員としてベンチ入り。
<2022北北海道大会出場選手>
〇満永 秀誠
滝川西高・3年
千歳シニア-占冠クラブ出身
右投げ、右打ち
170センチ、66キロ
<2022秋季北海道大会出場選手>
〇宗 飛玖
東海大札幌高・2年
千歳シニア-千歳北陽レッドイーグルス出身
右投げ、右打ち
169センチ、66キロ
<新チーム>
2年生:12人 1年生:16人 6年生:12人(2月5日現在)
※6年生は現在も募集中です!
―新入団員・6年生-
〇佐藤 蒼(さとう そう)
春日ライオンズ出身
右投げ、右打ち
〇荒井 海惺(あらい かいせい)
千歳シニア練習生出身
右投げ、右打ち
〇石黒 琉生(いしぐろ るい)
北陽レッドイーグルス出身
左投げ、左打ち
〇吉成 晴翔(よしなり はると)
北陽レッドイーグルス出身
右投げ、左打ち
〇駒澤 大地(こまざわ たいち)
北陽レッドイーグルス出身
右投げ、左打ち
〇中島 來輝(なかじま らいき)
北陽レッドイーグルス出身
右投げ、左打ち
〇高田 優作(たかだ ゆうさく)
春日ライオンズ出身
左投げ、左打ち
〇北部 蒼太(きたべ そうた)
桜木メッツ出身
左投げ、左打ち
〇山下 勇樹(やました ゆうき)
桜木メッツ出身
右投げ、右打ち
〇村椿 羽琉(むらつばき はる)
CSライズ出身
右投げ、右打ち
〇山田 煌惺(やまだ こうせい)
みどり台シャークス出身
右投げ、右打ち
〇金谷 蒼健(かなや そうけん)
みどり台シャークス出身
右投げ、右打ち
―山木大輔監督(44)の話-
昨夏、新チーム作りを考えたところ打力に課題があり、今までのようにバッティングでどうこうというチーム作りは難しいと考え、夏休みに入ったころで守備と走塁に重きを置き、自らの弱点を知った上で守備型で取り組んだ結果、秋季全道大会・リーグ予選では2勝2敗でEブロック(千歳、室蘭、洞爺湖、札幌北、旭川北稜)3位。
室蘭戦で6失点、旭川北稜戦で3失点するも洞爺湖戦と札幌北戦ではそれぞれ1失点とバッテリーを中心とした守備力が功を奏し、失点率の関係でワイルドカードによる決勝トーナメント進出を果たすことができた。
特にリーグ戦では左腕エース・本間優葵(2年・桜木メッツ出身)が、しなやかなフォームからキレの良いボールで打ち取る投球で昨秋の防御率は0.316とゲームを作った。
本間に次ぐ、投手陣のさらなる成長に期待!
右のオーバースロー中村悠之介(2年・千歳C・Sライズ出身)は、コントロールよくコースに投げ分けるタイプ。
次に持ち味は動くボールで凡打の山を築きたい右のスリークォーター・村井克成(2年・桜木メッツ出身)。
テンポの良い投球で打者を打ち取る土居悠人(2年・北陽レッドイーグルス出身)と4人のバラエティに富んだ投手陣で春からのスタートダッシュを目指す。
さらにチーム内でも成長株の松崎勇太(2年・C・Sライズ出身)は、上半身と下半身のバランスが良く長身に加えて手足も長い。
昨年から投げ込みを始めたところイメージ通りのボールが行くようになってきて今後楽しみな選手。
〇中村 悠之介(なかむら ゆうのすけ)
2年・千歳C・Sライズ出身
右投げ、右打ち
170センチ、54キロ
球種はストレート、カーブ、チェンジアップ
Q)憧れの投手は?
A)藤川 球児(元阪神タイガース)
ストレートで勝負できているところに憧れる。
〇村井 克成(むらい かつなり)
2年・千歳桜木メッツ出身
右投げ、右打ち
174センチ、65キロ
球種はストレート、カーブ
Q)憧れの投手は?
A)伊藤大海(北海道日本ハムファイターズ)
ストレートで抑えているところに憧れる。
〇土居 悠人(どい ゆうと)
2年・北陽レッドイーグルス出身
右投げ、右打ち
158センチ、52キロ
球種はストレート、ツーシーム、チェンジアップ
Q)憧れの投手は?
A)伊藤大海(北海道日本ハムファイターズ)
トレーニングもしっかりやっている努力家であることを知り尊敬している。
課題は体力と打力-。
全体的に体力不足を感じる。
体力が無い分、中盤から終盤にかけて集中力が切れる場面から失点もあった。
こうした反省を踏まえ新人戦終了後、10~12月までの期間、しっかりと走り込みも行った。
打力はチャンスメイクが乏しかった―。
昨秋は少ないチャンスを作っても生かし切れていない。
この冬、打力アップを目指します!
打順は6番を固定-。
1~5番までは調子の良い選手を並べるには千歳では恒例。
しかし6番だけは毎年固定にしているという。
3、4番がしっかり機能し始めると必ず回ってくる6番。
ここがしっかり仕事をすると大量得点を奪える。
と持論を展開する。
上位、下位のつなぎ役としても大きな役割を担い逆にここが打たないと上位、下位がバラバラになる危険性もある。
昨秋は霍田英二(2年・千歳タイガース出身)が6番を担った。
<発行人>
データをもとに指導-。
山木監督との取材時、〇〇選手の打撃についてお尋ねします。
と問うと「ちょっと待ってくださいとスマホをいじりだし、数字的にこの程度の打者ですが打率は低いものの出塁率はそこそこありますねぇ」などとやり取りが繰り返された。
全選手の試合での詳細データが数字化され、選手の特徴や傾向を分析することで適切なアドバイスが与えられるというものだ。
ありがちな「何となく」の指導ではなく、根拠をもって考察した指導ができるというものだ。
こうした取り組みで指導者側も思い込みやイメージだけの偏りが減り、客観視ができる。
選手側も数字的な根拠により受け入れ易いというものだ。
スイングスピードで大枠目標-。
打力向上に向け、スイングスピードを学年別で大枠の目標を設定している。
新1年生であれば110キロを目標に。
新2年生であれば120キロを目標に。
新3年生であれば130キロを目標に、今春まで達成できるようまた少しでも近づけれるよう取り組んでいる。
しかしすでにこの目標をクリアしている者、まだ遠く及ばない者と個人差は当然ある。
細かな目標として個人レベルでは、もう少しで手が届く目標設定で自分越えも図っている。
スイングスピードを定期的に測ることで、自らの成長を「見える化」し、一定レベルの底上げを図ると共に、練習に取り組む姿勢やモチベーション向上にも一役買っている。
またスイングスピードを上げるには体格も重要なワード。
食事もバランス良くしっかり食べることも当たり前に大事になってくる。
昨秋は投手力や守備力で勝ち上がってきたが、開幕から打って勝ち上がることができれば冬期間の成長した証。
課題克服ができた時、全国大会出場が見えてくる。
ひとり一人の成長が大きな力を生む。
千歳リトルシニアの躍進に期待がかかる!
<主将>
〇内海 健杜(うちうみ けんと)
2年・向陽台ヒーローズ出身
右投げ、右打ち
156センチ、48キロ
※昨秋は8、9番・二塁手として出場。
山木監督は「元気があり泥臭くチームをけん引している。体は小さいが守備範囲が広く安定した守備力が持ち味だ。攻撃ではチャンスメーカーでもあり、小技も上手い。課題は2割5分代のバッティング。体幹強化を含め打力向上を目指してほしい」と今シーズンのさらなる飛躍に期待した。
内海主将は「練習から声が良く出て雰囲気が良いチームです!守備はエラーが少なく、連係プレーも個々のコミュニケーション良く取れていてミスが少ない。攻撃では結果はあまり出なかったがこの冬の練習でレベルアップを図ります。目標の全国大会出場に向け頑張ります」とチーム分析も冷静に解析し、目標もしっかり宣言してくれた。
<発行人>
毎日150~200本の素振りを欠かせない内海主将は、投手を想定して家の前の電柱を投手に見立てて素振りを繰り返すなど明確なイメージをもって自主練に取り組んでいた。
課題を直視し、正面から向き合い小さい身体ながら目の前の壁を、乗り越えようとする姿は誰もが勇気をもらいます。
身体はまだまだこれから大きく成長。
心・技・体、日々磨き続けた先に栄光が―。
<施設>
〇室内練習場:恵庭市上山口604-1
※恵庭バイパス×基線通交差点(セブンイレブン恵庭バイパス店交差点)を長沼方面に進行し100M程の場所にあります。
〇グラウンド:千歳市民球場、追分球場
<活動>
平日練習:火・木曜日(1、2年生) 金曜日(3年生)時間は一律17:30~21:00。
土日祝日:10:00~16:00※6年生は13時まで。
※平日練習に比べ、捕る・投げる・打つ時間を平日よりは多めに行っている。
<遠征>
〇関西遠征(3月27~29日)
土の上でのグラウンド練習。
シートノック、走塁練習、中継プレー、投内連係の確認に時間を割く予定だ。
<スイングスピード>
☆第1位 129キロ
〇坂本 悠真(さかもと ゆうま)
2年・向陽台ヒーローズ出身
右投げ、右打ち
170センチ、80キロ
☆第2位 127キロ
〇池田 蓮(いけだ れん)
2年・千歳タイガース出身
右投げ、右打ち
174センチ、63キロ
☆第3位 126キロ
〇霍田 英二(つるた えいじ)
2年・千歳タイガース出身
右投げ、右打ち
158センチ、85キロ
協力:千歳リトルシニア