2022チーム訪問<札幌ブレイブティーンズ>

冬季練習に励む選手たち(札幌ブレイブティーンズ)
<第33弾>チーム訪問は3月19日(日)、札幌市白石区にあるKフィールドで冬季練習に励む中学軟式野球の札幌ブレイブティーンズへ伺ってきました。
同チームの森岡昂平監督(36)に、新チームの課題についてなど4つの質問を投げかけた。
また経験豊富な主将・中野莉玖(3年・東雲ファイターズ出身)にもインタビューさせていただきました。
スイングスピード企画では130キロオーバーを2人記録する者もいた。

指導者の話に耳を傾ける選手たち(札幌ブレイブティーンズ

冬季練習に励む選手たち(札幌ブレイブティーンズ)
<3年生の進路>
3年生9人。
私立では札幌龍谷、札幌山の手。
その他公立校。
<指導者からメッセージ>
コロナ禍で始まった中学野球、いろんな経験をしました。
決して力のあった学年ではなかったですし、表現は不器用でしたが、想いは強かった学年でした。
最後の夏の大会の最終回の3年生の繋がりは、指導者としても忘れることはないだろうし、みんなもきっと、忘れることはないでしょう。
高校でも、うまくいかないこと、失敗することもあるかもしれません。
中学野球でやってきたこと、信じてきたことと同じように続けられれば、きっとまた良いことが起きるはずです。
今後の成長にも期待しています。
札幌ブレイブティーンズ
監督 森岡昂平
<新チーム>
新3年生:4人 新2年生:18人 新1年生:14人(3月19日現在)
―森岡 昂平監督(36)に質問-
Q1)ブレイブティーンズが試合で勝利する場合、どのような戦い方が予想されますか?
A)ミスはほとんどが、イージーなミスなものです。
守備でのイージーミスを減らしていくことと、1プレー1プレーを丁寧にしていくことができアウトを重ねることができれば良い戦いができてくるかと思います。
Q2)攻撃で主力となるのは?
A)3年生が4人と少ないですが、それぞれに期待しています。
チーム1番の経験値を持つキャプテンの中野莉玖(3年・東雲ファイターズ出身)。
昨シーズンでチームの誰よりも悔しい経験もしてきた堀内健太(3年・大麻バファローズ出身)。
中学時代で1番の成長、力をつけている櫻庭大輝(3年・墨谷三中出身)。
ここにきて力をつけ練習の中で結果を出してきている櫻庭伸太朗(3年・新琴似シャーク出身)。
3年生が主力となってくれることを期待しています。
Q3)投手陣を紹介してください?
このオフで1番の頑張りを見せたのは、新2年生右腕の石田敦基(2年・光陽ヤンキース出身)。
体の成長はまだまだこれからでしょうが、この頑張りが結果として出てくることを期待しています。
同じく新2年生右腕・小松優斗(2年・新光スワローズ出身)。
昨シーズンの終盤、故障で思ったように投げれなかったが、このオフで回復し復帰している。
チーム一の制球力は松田奏瑛(2年・新光スワローズ出身)。
体はまだ小さく球速がある訳ではないがチーム1の制球力でゲームを作ることができる。
U-13北海道選抜で自信掴む益田 臨(2年・手稲鉄北イーグルス出身)。
昨年のU-13北海道選抜に選出され、遠征先の千葉県での大会で好投した。
先発完投する投手陣にはなっていませんが、それぞれがそれぞれの力、役割で主戦となってくれると期待しています。
Q4)新チームの課題について
攻撃面では現代の中学軟式野球は好投手も多いので、いかにしぶとい攻撃ができるか、意味のある打席、意味のある走塁ができるかが課題です。
守備面ではイージーミスを減らしていくこと。
フィールド内での状況判断、やりたいことや情報の共有を全員でし、プレーに繋げていくことが課題です。

冬季練習に励む選手たち(札幌ブレイブティーンズ)
<発行人>
今年の札幌ブレイブティーンズは力のある4人の3年生に加え、レベルの高い2年生が補うチームだ。
投手は新2年生が担い、仮に先制を許しても直ぐに追いつきさらには勝ち越す攻撃力もある。
昨年の全日本少年春季・札幌支部予選の1回戦・向陵中学校、2回戦・篠路西中学校戦は、まさにそうした最後まで諦めない戦いができた。
中野莉玖主将は「チーム内で声掛けが良く出ていた、戦うごとにチームの結束力も高まって行ったように思う」と振り返った。
また同チームは大会毎に背番号が変わることからチーム内競争で各自のモチベーションも高い。
学年に関係なく競争意識を高め、しっかりと課題に向き合い確実にレベルアップの階段を登る。
互いの力を結集し、ゲーム後半の集中力の高さで接戦を掴みたいブレイブティーンズ。
中学軟式、旋風起こして見せる!

ピッチング練習の様子(札幌ブレイブティーズ)

冬季練習に励む選手たち(札幌ブレイブティーンズ)
<イチオシ選手>益田 臨。
投打に際立った成長を見せる益田 臨(2年・手稲鉄北イーグルス出身)を紹介致します。
スイングスピード企画では取材当時、1年生ながら130キロオーバーを記録するなど恵まれた体格を生かした豪快なスイングあった。
投手としてもボールに力があり、制球力も兼ね備え先発投手としての役割を担い、今シーズン新たなステージへと飛躍するだろう。
昨年11月、千葉県で行われた 「第38回 秋季東日本中学生軟式野球大会」 へ北海道選抜U13メンバーの一人として出場。
初戦の1回戦・小岩ジュニアナイン(東京都)戦では、1-1の同点で迎えた六回、一死二、三塁で5番・益田が1ストライクからの2球目を右中間を破る2点タイムリー二塁打を放ち勝ち越した。
投げては七回3安打1四球8奪三振で1失点と投打二刀流の活躍で完投勝利を挙げチームの勝利に大いに貢献した。
続く2回戦にも登板するも連投の疲れも相まって低めにボールは集まるもコースが決まらず本来のピッチングとはいかなかった。
しかし北海道選抜のみオール1年生で挑み、強豪相手に互角の戦いを見せたことは、貴重な経験に加え大きな自信も掴んだ。
今シーズンは「七回完投を目指したい。安打を打たれても粘りのピッチングで無得点におさえれるよう頑張りたい」と胸を張った。
今シーズンの飛躍に大いに期待したい。
また同チームからは他久保來澄(2年・篠路ライオンズ出身)、鈴木僚太(2年・光陽ヤンキーズ出身)、鹿嶋篤己(2年・手稲鉄北イーグルス出身)、中村徹平(2年・光陽ヤンキーズ出身)らが北海道選抜U13メンバー選出されていた。

益田(札幌ブレイブティーンズ)
<主将>
〇中野 莉玖(なかの りく)
3年・東雲ファイターズ出身
右投げ、右打ち
163センチ、70キロ
昨秋は3番・遊撃手として出場した。
森岡監督は「なかなか言葉で伝えるのは不器用な子ですが、とにかく野球で、背中で、グラウンドで引っ張るキャプテンです。内に秘めた闘志、想いは強いものを持っているキャプテンです。プレイヤーとしては、1年生からレギュラーとしてゲームに出ることが多く、経験値は誰よりも高く、いろんな経験をしている選手なだけ、とにかくグラウンド内で引っ張る姿を見せてほしい選手です」と期待した。
中野主将は「全日本少年が一番狙っている大会だが、他大会も優勝を目指したい! また試合では先に点数を取られ場面があってもベンチの中では良い雰囲気作りを心掛けたい。チーム一丸で優勝目指して頑張ります」と意気込んだ。
<発行人>
昨秋、守備では遊撃手を務めたが捕手もできどこでもこなすユーティリティープレイヤー。
主将のスタイルとしては自らが先頭に立ち背中でナインをけん引する。
昨夏、3年生の大会でもしっかりと結果を残すチームの大黒柱。
野球は友達に誘われ小学校3年生から始める。
憧れのプロ野球選手は2人。
守備では甲斐拓也捕手(福岡ソフトバンクホークス)。
二塁送球の正確性に憧れる。
攻撃では大谷翔平投手(ロサンゼルスエンジェルス)。
ホームランを放つパワーと飛距離に憧れます。
家族は両親と妹の4人。

中野主将(札幌ブレイブティーンズ)
<活動>
―冬季期間-
<平日>
木or金曜日(周1回)新川・新琴似地区センター(18:00~20:30)
土日祝日 新川・新琴似地区センター/フェニックスフィールド/Kフィールド
―夏季期間-
火~金曜日(週4回)新川処理場グラウンド(~20:00)
土日祝日 前田森林公園など札幌市内グラウンド(8:00~17:00)
<遠征>
〇北斗市遠征(3月末)
〇室蘭遠征(4月)
※4月は日帰り遠征が多くあります。
<団費ほか>
団 費:5,000円(毎月)

実戦形式での練習の様子(札幌ブレイブティーンズ)

冬季練習に励む選手たち(札幌ブレイブティーンズ)
<スイングスピード>
☆第1位 133キロ
〇櫻庭 大輝(さくらば だいき)
新3年・墨谷三中出身
右投げ、右打ち
176センチ、74キロ
☆同 位 133キロ
〇益田 臨(ますだ りん)
新2年・手稲鉄北イーグルス出身
右投げ、右打ち
176センチ、75キロ
☆第2位 127キロ
〇堀内 健太(ほりうち けんた)
新3年・大麻バファローズ出身
右投げ、右打ち
178センチ、63キロ
☆第3位 126キロ
〇中野 莉玖(なかの りく)
3年・東雲ファイターズ出身
右投げ、右打ち
163センチ、70キロ

スイングスピードに挑戦!写真左から堀内、益田、櫻庭、中野(札幌ブレイブティーンズ)
協力:札幌ブレイブティーンズ