頑張れ!北海!頑張れ!別海! 第96回センバツ!ウォッチ!

甲子園球場
頑張れ!北海!頑張れ!別海!
第96回センバツ!ウォッチ!
海の向こうでは年棒100億円という夢のような話しの一方、日本国内では少子化だけを理由に出来ないほどの小中学生の深刻な野球離れが続いている。
誰かのせいにも出来ないし、誰のせいでもないと思うが、野球という業界が真っ当な一致団結を求められる時代がきたとしかいえないだろう。
復興ムードの中とはいえ、いまだに先の見えない能登半島の状況を考えると、気軽なことは言えないが、いよいよ3月は野球シーズンの開幕月となる。
もちろん、先陣を切るのはセンバツ甲子園。
3月8日、今月の18日から開幕する第96回選抜高校野球大会、いわゆる「センバツ」の組合わせが決定した。
北海道からは昨秋の北海道大会優勝チームの北海、21世紀枠での選出となった別海の2チームが出場。
抽選会では、最後の最後で残りクジを引いた北海が大阪桐蔭戦を引き当てた。
歴代2位となる4度の優勝を誇り、今大会注目の主砲ラマル・ギービン・ラタナヤケ擁する大阪桐蔭を下し、北海道勢初の優勝を狙ってほしい。
初出場となる別海は、大会3日目第1試合で、岡山大会を優勝、続く中国大会では準優勝だった岡山の創志学園と対戦する。
創志学園は東海大相模で4度の甲子園優勝を経験した門馬監督が、創志学園の監督としては初の甲子園出場となる。
特に今大会は、バットの基準が新しくなり「飛ばない」バットを使用した最初の大会。
日本全国の指導者が、日々新基準バットについて考え、また工夫、そして対策をしている真っ只中となる今センバツは、色々と発見の多い大会となることは必至。
そういう意味でも、北海、別海とも強豪が相手、しかも強豪というだけではなく、何かと話題性の多い両チーム。
もちろん、高校生らしいハツラツとしたプレーを期待したいが、欲をいえば一つでも多く北海道勢の試合を観戦したいのが本音。
春のセンバツとはいえ勝ちにこだわり、北海道の野球業界のため、また母校のため、そして自分のために勝利を掴んでほしい。
佐藤 大(北海道日大高~札幌大)
日本中学生野球連盟北海道支部/副会長