札幌豊平ボーイズ、7年ぶり選手権奪取 準V旭川大雪
ボーイズリーグの第12回日本少年野球北海道選手権大会の決勝、3位決定戦が23日、江別市・野幌運動公園軟式野球場で行われ、札幌豊平ボーイズが同点に追いつかれた六回、1番・中村悠希(3年、幌南ファイターズ出身)が左翼柵越えの決勝3ランを放ち宿敵・旭川大雪ボーイズを破り7年ぶり4回目の優勝を決めた。
とかち道東ボーイズが3-2で札幌手稲ボーイズを破り3位になった。
優勝した札幌豊平は8月2日開幕の日本少年野球選手権(大阪)などに出場、2、3、4位チームも関東・東北などの全国大会に挑む。
日本少年野球連盟北海道支部(中村禎伸支部長)の主催で行われた。
♢表彰選手
▽最優秀選手 中村悠希(札幌豊平)
▽優秀選手 前田創大(札幌豊平)、水口叶夢(旭川大雪)、中川理久(とかち道東)、岩崎賢成(札幌手稲)
◆決 勝(23日、野幌軟式)
旭川大雪ボーイズ
0001110=3
030003x=6
札幌豊平ボーイズ
(旭)松木、後藤-佐々木
(豊)前川、松本-工藤
▽本塁打:中村(豊)
▽三塁打:佐藤(旭)
▽二塁打:佐々木、水口(旭)、井上(豊)
ライバル同士が執念のぶつかり合い、札幌豊平が本塁打で決める!
決勝戦にふさわしい熱戦。
札幌豊平ボーイズが二回裏の序盤で打者一巡の猛攻を見せ3点先制すれば、相手の旭川大雪ボーイズは3イニング連続で1点ずつ返す執念で同点に持ち込んだ。
まさに執念と執念のぶつかり合い、気迫のプレーが展開された。
圧巻は同点に追いつかれたその裏の六回。
先頭打者の6番・松本健(3年、スターキングス出身)が中前打で出塁、二死になって9番・東天青(3年、ニュースターズ出身)が気迫の内野安打でつなぎ、追加点のお膳立てを整えた。
「ランナーを返すのは自分だ!」との強い気持ちで打席に立ったのが1番・中村悠希だ。
二回にも左前ヒットを打っており気分は高まっていた。
「好きなインコースの高めがきたので、思いっきり振り抜きました」、打球はグングンと伸びて左翼94mの芝生席に飛び込んだ。
「頭上を越えるぐらいの手ごたえで入るとは思ってはいませんでした」と振り返り、本人もびっくりの決勝3ランとなった。
これまでのホームラン経験は公式戦どころか練習試合でも打ったことがなかったというから二度びっくりだ。
ライバルを破っての7年ぶりの優勝。
指揮を執る黒岩公二監督も選手たちと一緒になって喜びを分かち合っていた「どこにも負けない練習量をこなしてきたことが優勝につながった。全国大会の経験は選手たちの今後の財産になる。この結果は頑張ってきた選手全員に『ありがとう』と言いたいです」とナインを称えた。
これで春のスポーツ報知杯に続き2冠目。
絶好調の札幌豊平の全国の戦いぶりが注目される。
♢準優勝の旭川大雪ボーイズ・水口叶夢主将(3年、愛宕東スーパースターズ出身)の話
ここ目標にオフは厳しいトレーニングを積んできただけに悔しい思いはあります。
全国は最後の戦いになるので気持ちを切り替えて全力でぶつかっていきます。
優勝も狙っています。
◆3位決定戦(23日、野幌軟式)
とかち道東ボーイズ
0100020=3
0000200=2
札幌手稲ボーイズ
(と)渡邉、河村、後藤-青木
(手)三浦、岩崎-高橋
▽三塁打:武内(手)
▽二塁打:渡邉、中川(と)
♢3位のとかち道東ボーイズ・太野陽向主将の話
打って勝つ-自分たちの野球ができたことが勝利につながりました。
全国大会(東北)でも最後まで粘り強く戦ってきます。
♢4位の札幌手稲ボーイズ・渋谷南翔主将(3年、篠路西Fジュニア出身)の話
自分たちの野球ができず悔しい。
全国大会は初めてですが、この反省をしっかり生かし頑張ります。
みんな、それぞれが役割を果たし自分たちの野球を発揮し挑みます。
協力:(公財)日本少年野球連盟 北海道支部
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