札幌豊平ボーイズが<中学硬式>頂点掴む!<ジャイアンツカップ道予選>
札幌豊平ボーイズが中学硬式頂点掴む!
中学硬式野球の最高峰『第9回全日本中学野球選手権北海道地区大会』が6日、夕張平和球場でボーイズ・リトルシニア・ポニーの代表3チームによる巴戦が行われ第1戦、第2戦と立て続けに勝利した札幌豊平ボーイズが9年ぶり5度目のジャイアンツカップ本選出場を決めた。
表彰選手では最優秀選手賞に前川漣太郎投手(3年・中の島ビックタイガース出身)。
優秀選手選手賞に札幌豊平ボーイズ・東 天青(3年・ニュースターズ出身)、札幌東リトルシニア・森 健成(3年・北白石ワイルドナイン出身)、札幌白石ポニー・八木 瑛音(3年・幾寅タイガース出身)。
同大会は8年前から団体の垣根を外し北海道地区1代表となっており、それまではチーム数に関係なくリトルシニア・ボーイズリーグ・ポニーリーグのそれぞれにジャイアンツカップ出場権が与えられていた。
現在の大会名となった2016年大会からは、北海道・東北・北信越・関東・東海・近畿・中国・四国・九州の9地域25地区で予選を行い、それぞれの地区代表32チームの狭き門が現況となっている。
ボーイズリーグ北海道支部からの出場は2016(平成28)年の第1回大会までさかのぼり8年ぶり2度目と数えられる。
投打で活躍!
投げて、打っての前川MVP
札幌豊平ボーイズの前川漣太郎投手(3年・中の島ビックタイガース出身)が、投げては五回、4安打3四死球1失点。
打っては初回の1点先制打に加えて、延長十一回の激闘に終止符を打ったのもやはり前川だった。
力強く振り抜いた打球はセンターに弾き返しサヨナラ打となり3-2と勝利した。
この勝利が意味することはとても大きい、北海道の中学硬式野球の頂点を掴み取ったのだ!
中学硬式野球の頂点を決めるジャイアンツカップ道予選の第1戦で札幌豊平ボーイズが札幌白石ポニーを11-1の六回コールドゲームで下し、迎えた第2戦は札幌豊平ボーイズが札幌東リトルシニアを迎え撃つ形でスタート。
先制したのは札幌豊平ボーイズ。
初回、二死、二塁から4番・前川が、ライトオーバーとなるタイムリー二塁打で1点先制。
五回にバッテリーミスから1点献上し、1-1の同点とするも六回から登板した松本健投手(3年)が、前川の好投をそのまま引き継ぐ形で走者を許しながらも粘り強いピッチングで札幌東に追加点を許さなかった。
七回で決着がつかず八、九回と延長戦では互いに走者を出すもあと一本が出なかった。
そして、十回からは特別延長戦のタイブレーク制が導入された。
今大会は一死満塁からとなる。
十回は互いに決定打が無く1-1の同点のままだ。
十一回、札幌東が1点勝ち越して1-2となり、1点を追う札幌豊平は3番・小野寺泰星(3年・ニュースターズ出身)が、しぶとくライト前へ放ち三走・東 天青(3年・ニュースターズ出身)が生還し同点。
この一打で湧き上がる札幌豊平ベンチは一気に逆転の機運が高まった。
ここで4番・前川が、ノーツーからの3球目のカーブを勝負強くセンター前にはじき返すと三走・中村悠希(3年・幌南ファイターズ出身)が、喜びを爆発させながら生還したところで、ベンチから札幌豊平ナインが飛び出し歓喜の輪を作った。
サヨナラ打を放った前川は「ベンチでは常にいい雰囲気で、負ける気は全くなかった。全国では挑戦者の気持ちで挑みます」と充実した表情でインタビューに答えてくれた。
同チームはこの劇的な勝利で掴んだ代表切符で東京ドームなどで8月19日から行われる第18回全日本中学野球選手権大会(ジャイアンツカップ)へ北海道代表として出場する。
十一回タイブレークの末、決着をつけた壮絶な試合を終えた黒岩公二監督は「先取点が取れたことが大きい。とにかつ勝つと挑みました!全国では楽しんでやってきます」と表情からは、大きな壁を突き破った直後の達成感のようなものを感じた。
同点打となるライト前を放った3番・小野寺中堅手は「次につなげようと打席に入った、打ったボールは真っすぐです。打ち勝つ野球で全国に挑みます」と胸を張った。
守備では好プレーを連発し、攻撃に流れをもたらした9番・東 三塁手は「豊平は雪の上でも練習しているので、多少のイレギュラーには自信がある。全国では自分達よりレベルの高いチームとの対戦となると思うが優勝目指して頑張ります」と目を輝かせてインタビューに答えてくれた。
<発行人>
3チームによる巴戦を終え、閉会式は雨天のため一塁側ブルペンで行われた。
表彰選手の受賞式もありました。
札幌豊平ボーイズが第1戦の札幌白石ポニーを快勝で破り、第2戦に注目が集まった。
第2戦のボーイズリーグ対リトルシニアの構図に、選手のみならず関係者も力が入った。
互いのプライドがかかっていることで、さらに白熱した試合展開と予想されたが、それを超える戦いとなった。
札幌豊平は6月23日に行われた日本少年野球北海道選手権大会(ボーイズリーグ)決勝で宿敵・旭川大雪ボーイズを7年ぶりに破り優勝。
この勝利がもたらした自信は計り知れないものとなっている。
投手陣では前川を始め松本、小野寺、朝野志優(3年・簾舞ヤンキース出身)と安定感が増してきた。
攻撃では1番から9番まで、どこからでも起点になりうる豊富な攻撃パターンでここまでの上昇を生んでいる。
守備では鉄壁な三遊間は、もはや無双状態。
外野についても一歩目が速く、加えて球際の強さが際立ってきている。
ボーイズリーグ北海道を制覇し、ジャイアンツカップ道予選で札幌東に勝利した札幌豊平は、また一つ上のフェーズへ上ったように見て取れる。
それもここまで積み上げてきた日々の練習の賜物なんだろうと改めて感じた。
同チームはシーズン中はもちろん、冬期間にあってもグラウンド練習は欠かせない。
ウォーミングアップ、キャッチボール、シートノック、アメリカンノックと真冬の極寒の地で選手は、白球を追いかけ額から汗を垂らす。
雪中は当然、足下は滑りやすく、常に神経を集中させておかなければ転倒もありえる。
そんな環境下でイレギュラーにも対応する選手たちは技術のみならず精神面も強く逞しく成長することは容易に想像できる。
北海道の厳しい環境下で逞しく見事に7年ぶりに咲き乱れた札幌豊平ボーイズ-。
全国の地で等身大の札幌豊平が初戦から暴れて魅せることでしょう!
頑張れ、札幌豊平ボーイズ!
札幌東、あと一歩で涙
先発の森投手は初回こそ失点するも、伸びのあるストレートにキレの良い変化球で強打・札幌豊平打線の追加点を許さなかった。
ボールもさることながらマウンドさばきも巧みで隙の無い投球を見せ毎回0を重ねた。
2番手の左腕・長山 煌投手(3年・札苗スターズ出身)は、六回から登板し延長タイブレークの十回まで見事に0を重ねた。
ストレートと大きく立に割れるカーブで札幌豊平打線のバットが空を切る場面が随所にあった。
堂々のピッチングにやはり高い技術と実力を持っていることを示していた。
どちらが勝っても不思議ではない展開にサヨナラの場面では札幌東応援席からは大きなため息が漏れた。
この敗戦から何を学び、次に向けてどのような準備をするのかが注目される。
彼らはこの悔しさをバネにし、さらなる成長を遂げることだろう。
リトルシニア日本選手権大会では、今回の経験を活かして、アップグレードしたチームとして全国に挑戦する。
頑張れ、札幌東リトルシニア!
札幌白石、大舞台に挑戦
札幌白石は、新たにリトルシニアからポニーリーグへ移籍元年。
巴戦では第1戦で札幌豊平ボーイズ、第3戦で札幌東リトルシニアとの対戦がありました。
結果としては涙を飲むことになったものの、チーム全員が一丸となって挑んだ姿勢は非常に価値のある経験となったでしょう。
この戦いから得られた大きな学びは、困難な状況においても団結し、チームワークを発揮することの重要性。
また、新たな環境においても適応し、成長していく力が養われたことでしょう。
これらの経験は今後のさらなる挑戦に向けて大きな財産となるはずです。
頑張れ、札幌白石ポニー!
第9回全日本中学野球選手権北海道地区大会
日程:7月6日(土)(7日・予備日)
会場:夕張平和球場
主催:NPO法人 北海道野球協議会
共催:一般財団法人 日本リトルシニア中学硬式野球協会北海道連盟・公益財団法人 日本少年野球連盟北海道支部・一般社団法人 日本ポニーベースボール協会北海道連盟
試合形式:巴戦方式(シートノック5分・初戦のみ)
出場チーム:リトルシニア➀・ボーイズリーグ➀・ポニーリーグ➀ 計3チーム
組合せ:抽選による巴戦(リーグ代表による事前抽選)
順位決定:勝率で決定する。同率の場合は、当該チームの対戦成績で決定する。なお、同率の場合は失点率で決定する(失点率は総得点を試合数で割り、引き分け試合の失点も含める)。
【ジャイアンツカップ】
★北海道地区代表⇒札幌豊平ボーイズ
※代表チームは東京都などで8月19日から開幕する第18回全日本中学野球選手権大会(通称ジャイアンツカップ)へ北海道地区代表として出場する。
優勝おめでとう!
札幌豊平ボーイズ
◆第一試合(9:00)
札幌豊平ボーイズ11−1札幌白石ポニー
札幌豊平
140105=11
001000=1
札幌白石
(六回コールドゲーム)
(豊)小野寺、朝野(5回)―工藤
(白)島田、坂野(3回)、富樫(4回)、北川(6回)―八木
▽三塁打 前田(豊)
▽二塁打 野崎(豊)
◆第二試合(11:30)
札幌豊平ボーイズ(2)1−1(1)札幌東リトルシニア
札幌東
00001000001=2
10000000002=3
札幌豊平
(11回タイブレーク)
(東)森、長山−木戸
(豊)前川、松本−工藤
▽三塁打 中村(豊)
▽二塁打 前川、小野寺(豊)
◆第三試合(14:00)
札幌東リトルシニア7−3札幌白石ポニー
札幌白石
2001=3
304x=7
札幌東
(四回降雨コールドゲーム)
(白)赤坂−八木
(東)城谷、木戸−佐藤
協力:NPO法人 北海道野球協議会
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