札幌選抜が2年連続優勝!都市対抗戦閉幕

優勝が決まった瞬間、マウンドに集まる札幌選抜ナイン
札幌選抜が2年連続優勝!
北海道学童軟式野球都市対抗戦閉幕
「2024北海道学童軟式野球都市対抗戦」が10月26日、27日の2日間を苫小牧市で開催され、札幌選抜が北空知選抜を破り、2年連続3度目の優勝を果たしました。
優勝した札幌選抜は来年2月に兵庫県淡路島で行われる「全日本選抜小学生野球選手権淡路島大会」に北海道代表として出場します。
空知勢は2年ぶりの優勝を目指しましたが、惜しくも準優勝に終わりました。しかし、12月に広島県で開催される「全日本小学生野球選手権広島大会」へ、北海道代表として出場が決定しました。
千歳選抜と帯広選抜がともに第3位と健闘を見せました。
また、決勝と同時刻に行われた代表決定戦では、タイブレークを制して千歳選抜が初の全国大会出場を果たしました。
全道から集まった31チームが熱戦を繰り広げ、多くの6年生にとって学童野球の集大成となる大会は、特別な思い出と経験を選手たちに刻みました。
開会式では選手宣誓を帯広選抜の瀧澤大晟主将(6年・本別レッズ)が選手を代表して行った。

選手宣誓は帯広選抜の瀧澤大晟主将が大役を担った。
◆決勝(27日、とましんスタジアム)
試合開始時間 14:15
試合終了時間 15:33
札幌選抜4−0北空知選抜
札幌選抜
030100=4
000000=0
北空知選抜
(札)小薗井、生野、内山―山川
(北)廣瀬、藤原、木村―杉田
▽二塁打:生野、品川(札)

大優勝カップを手にする札幌選抜ナイン
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◇【速報】(A-4)準々決勝・北空知選抜×Asahikawa East
<表彰選手>
▽最優秀選手賞
札幌選抜 生野将太(6年・札幌オールブラックス)

MVPの生野(札幌選抜)、写真右・浦野大会長
▽殊勲賞
札幌選抜 小薗井翔叶(6年・東16丁目フリッパーズ)
北空知選抜 藤原 虎之助(6年・深川一已バトルズ)

殊勲賞・写真左から小薗井、藤原
▽敢闘賞
札幌選抜 原田 絆路(6年・円山リトルジャイアンツ)
北空知選抜 廣瀬 丞映(6年・深川ヤングスターズ)
千歳選抜 仁木 柳之介(6年・千歳ガッツ)
帯広選抜 瀧澤 大晟(6年・本別レッズ)

敢闘賞・写真左から原田、廣瀬、仁木、瀧澤
▽優秀賞
札幌選抜 内山 蓮々(6年・北発寒ファイヤーズ)
北空知選抜 木村 琉大(6年・深川ヤングスターズ)
千歳選抜 高鳥 大志(6年・千歳タイガース)
帯広選抜 小野 蒼介(6年・栄オールスターズ)

優秀賞・写真左から内山、木村、高鳥、小野
札幌選抜、二回に集中打で北空知を破り2連覇!
淡路島全国大会へ意気込み
札幌選抜が二回の集中打で試合を決め、北空知選抜を破って2年連続の優勝を飾りました。
0-0で迎えた二回、先頭打者の4番・小薗井翔叶(東16丁目フリッパーズ)がレフト前ヒットを放ち、続く5番・品川煌貴(東16丁目フリッパーズ)もライト前ヒットで続き、無死一、二塁のチャンスを作りました。
その後、内野ゴロで一死二、三塁とし、7番・尾埜尊弘(宮の沢オリオンズ)がライト前に2点タイムリーヒットを打ち、先制。
さらに、代走の神野健(伏古ファイターズ)が盗塁し、三ゴロの間に二走から一気にホームを陥れ、この好走塁でこの回3点を奪いました。
四回には品川がセンターオーバーの二塁打でチャンスを作り、7番・齊藤大悟(札幌JBC)に代わって代打の須藤栄太(星置レッドソックス)が、勝負強くレフト前タイムリーで4点目を追加。
この追加点が試合を決定づけました。

先発の小薗井投手(札幌選抜)

最終回にマウンドに上った内山投手(札幌選抜)
投手陣も小薗井、生野、内山が強力な北空知打線を封じ、全員出場での勝利を達成しました。
札幌選抜の渡辺敦監督は、「大会前は状態が良くなかったが、一戦ごとに全員が役割を果たしてくれた結果が優勝に繋がった」と選手たちを称賛。
全国大会への抱負については「北海道代表として勝負できるよう、また一から挑戦する」と意気込みを語りました。
札幌選抜は2月に開催される全日本選抜小学生野球選手権淡路島大会へ北海道代表として出場します。
2017年の初出場で全国3位、昨年は西日本選抜学童軟式野球倉敷大会で準優勝と好成績を残してきた札幌選抜が、今度の全国大会で更なる快挙を目指します。

2年連続3度目の優勝を果たした札幌選抜ナイン

2年連続3度目の優勝の札幌選抜関係者一同=(写真・チーム提供)
主将とMVPの喜びと決意
試合後、主将の松本茉桜(星置レッドソックス)は「2連覇できてとてもうれしいです。練習期間は短かったけど、1回1回の練習を大切に取り組み、課題があれば互いに声を掛け合って乗り越えました」と振り返りました。
また、「全国大会では修正すべきところを改善し、今までの成果をさらに高めて挑みたい」と強い決意を示しました。

松本主将(札幌選抜)
今大会のMVPに輝いた生野将太(札幌オールブラックス)は、全5試合で1番打者として7安打を記録し、チームを牽引。
「渡辺監督からのアドバイス通り、初球から狙ったのが良かったです。疲れよりも満足感が大きい」と笑顔を見せ、「昨年の成績を超え、全国優勝を目指したい」と意気込んでいます。

投打の活躍でMVPに選ばれた生野投手(札幌選抜)
札幌選抜は、チーム一丸となって過去の成績を超えるべく、再び全国の舞台へ挑戦します。
北空知選抜、1市4町から成し遂げた準優勝!
強豪相手に大健闘、全国大会へ挑戦
北空知選抜は、深川市、沼田町、北竜町、秩父別町、妹背牛町の1市4町からなる地域を代表し、今大会で準優勝という快挙を成し遂げました。
決勝戦では、序盤の二回までに3人の走者を出すもあと一本が出ず、三回以降は2番手の生野投手、3番手の内山投手から走者を出せないまま、札幌選抜に惜敗。しかし、12月に広島県で開催される「全日本小学生野球選手権広島大会」に北海道代表として出場することが決まりました。
北空知を率いる柴田和宏監督は、「選手たちはここまでよく頑張り、実力以上の成果をあげました」とその奮闘を称賛しています。
この北空知選抜チームは、5チームから17名の選手を集め、9月中旬に行われたセレクションで全員が合格し結成されました。
特に「深川一已バトルズ」と「深川ヤングスターズ」がチームの中心を支えています。
深川一已バトルズは今年の阿波おどりカップで全国ベスト8に進出し、深川ヤングスターズは第46回全国スポーツ少年団軟式野球交流大会で準優勝と、全国レベルでの実績を誇ります。
さらに、深川一已バトルズ所属の6年生、藤原虎之助選手が11月23日から開催される第11回 BFA U12アジア野球選手権に侍ジャパンの一員として選出され、投手や捕手、内野手として日の丸を背負います。
公式練習の機会が限られる中、強豪チームとの試合を重ねながら成長してきた北空知選抜。
柴田監督は「全国大会まで残り1ヶ月。投手を含む守備、攻撃面、そしてこれまで取り組めなかった戦術面も含め、最後まで詰めていきたい」と全国大会への意気込みを語っています。

先発の廣瀬投手(北空知選抜)

侍ジャパンにも選ばれている藤原投手(北空知選抜)

準優勝の北空知選抜
千歳選抜、初の全道3位で全国大会へ!
準決勝で帯広選抜をタイブレークで破り、千歳地区として快挙
2018年から大会に挑み続け、7年目で念願の全国大会出場を決めた千歳選抜。
準決勝でともに敗退した帯広選抜との代表決定戦は、六回まで互いに得点がなく0-0で緊迫した展開が続きましたが、七回タイブレークの末、1-0で千歳選抜が勝利を掴みました。
全国大会に向けて、千歳選抜の太田政一監督(千歳ガッツ)はこう語ります。
「今年は突出した選手はいませんが、全員がそん色なく活躍してくれ、チームワークも非常に良いです。野球が好きで元気な選手が多いことが今年の特長で、代表決定戦でもタイブレークの厳しい場面をしっかりと勝ち切ることができました」と選手たちを称えた。
さらに、「今大会、ここまで勝ち進めるとは思ってもいませんでした。全国大会でも、投手中心に守備を固め、相手よりも1点でも多く取って勝ちを目指します。一つでも多く勝てるように頑張りたい」と、全国への意気込みを述べています。

第3位の千歳選抜
帯広選抜、2年ぶり2度目の4強入り
帯広選抜は初戦で石狩選抜を7-0、2回戦で留萌選抜を7-4、そして準々決勝で檜山選抜を7-1と次々に撃破し、2年ぶり2度目の4強入りを果たしました。
しかし、準決勝では札幌選抜に2-5で惜敗。
代表決定戦・千歳戦に臨みましたが、七回を終えて0-0の緊迫した展開の末、タイブレークで0-1と涙をのむ結果となりました。
全国大会にはあと一歩と大会を大いに盛り上げたチームの一つだ。

第3位の帯広選抜
<発行人>
札幌選抜が2年連続で優勝、選抜チームがもたらす成長の場
今大会は札幌選抜が2年連続、通算3度目の優勝を飾り、盛大な幕を閉じました。
北海道全域では、6年生による選抜チームが各地域で結成され、その活動がしっかりと定着しています。
地域ごとに異なるアプローチで選抜メンバーが選出されることもあり、セレクションを経て選ばれる場合もあれば、地域の6年生全員がチームを構成することもあります。
始動時期の差はあるものの、選抜チームには貴重な意味が込められています。
限られた時間の中で自分の技術を高め、他の優秀な選手から学び合うことで、互いに刺激を受けながら成長する場となっているのです。
この経験は、選手たちのモチベーションや将来的な野球キャリアに良い影響をもたらすことが期待されています。
苫小牧スポーツ少年団の尽力で、大会が更なる成功へ
今年で10回目の節目を迎えた今大会。
苫小牧スポーツ少年団野球専門部会の支えにより、8つの会場で計29試合と交流戦が実現しました。
この成功は、苫小牧関係者一人ひとりの熱意とチームワークの賜物です。
また、ベースボール北海道ストライクでの速報が可能だったのも、多くの関係者の協力があってこそでした。
こうした多くの思いが結集し、大会は年々進化し続けています。
次年度以降も苫小牧での開催が約束されており、これからもより素晴らしい大会へと発展することが期待されています。
最後に、支えてくださったすべての関係者、そして熱い声援を送ってくださった皆様に心より感謝申し上げます。

熱く声援を送る父母たち=(写真・札幌選抜提供)
協力:北海道チャンピオンシップ協会/苫小牧市スポーツ少年団野球専門部会