旭川西シニア、新チームで来季に挑む
旭川西リトルシニア、新チームで来季に挑む
中学硬式野球チーム・旭川西リトルシニアは、来春のシーズン開幕に向けて本格的な冬季練習に励んでいる。
11月30日、旭川市近文町にある専用室内練習場「フェニックススポーツセンター」では、選手たちが熱心に汗を流しながら、ウォーミングアップ、守備の基礎練習、そしてバッティング強化に取り組む姿が見られた。
ウォーミングアップでは軽快な音楽を流しながらスポーツリズムトレーニングを行っており、このトレーニングは数年前から取り入れられている。これにより、選手たちの野球選手としてのリズム感が向上しているとのことだ。
また、選手の中には東神楽町や旭川市外から通う選手もおり、遠軽町から2時間かけて練習に通う選手もいる。
浅田勝喜監督には、新チームの課題や来シーズンに向けた意気込みについて取材し、さらに指導において大事にしていることについてもお話を伺った。
この新チームを代表するのは、キャプテンの菊池瑠貴愛選手(2年・東聖イーグルス出身)だ。菊池選手を中心に、チームは攻守における可能性を秘めつつ、まだ残る課題を克服しながら次のステージを目指している。
★現在、チーム訪問先募集中です!
お問い合わせは大川まで(090-1524-0465)(strikepro.oh@gmail.com)
<活動>
-平日-
月・水・金曜日
17:00~20:00
-土日-
9:00~12:00
※シーズン中は公式戦等のスケジュールに準じて活動。
<主だった遠征先>
室蘭遠征(3月末~4月上旬)
<選手>
3年生 15人
2年生 7人
1年生 7人
6年生 10人
<3年生注目進路>
白樺学園、旭川志峯、旭川明成、旭川龍谷、武修館。
他公立高校受験予定。
〇3年生へ浅田監督からメッセージ
3年生の皆さん卒団おめでとう!
私と一緒にこの旭川西リトルシニアに入団して早いものでもう卒団ですね。
目標の全国大会出場は叶わなかったけど、私がずっと言っていた、「失敗を恐れず、攻めろ」を忘れずに高校に行っても頑張って下さい。
皆んなの高校での活躍を楽しみにしています。
監督 浅田勝喜
全国大会での成績と今後の成長に期待
旭川西リトルシニア-。
前身はポニー旭川中央BBCとして活動しており、2014年にリトルシニアへの加盟を機に現在のチーム名「旭川西リトルシニア」へと改名した。
ポニーリーグ時代から続く伝統と新たな環境での挑戦を融合させ、選手たちの成長と競技力向上に取り組んでいる。
これまでのリトルシニアとしての全国大会での最高成績は、2021年に開催された「林和男杯」全国選抜野球大会での2回戦進出。
その際、北海道代表として一体感あるチームプレーで健闘したものの、惜しくも次のステージへ進むことができなかった。
しかしながら、これからの成長が期待される新チームに対する注目は高まっている。
<OBの活躍>
甲子園を懸けた全道大会や府県大会で旭川西リトルシニア出身でベンチ入りを果たした選手は下記の通り紹介致します。
-夏の甲子園を懸けた和歌山県大会-
<和歌山東>
加藤 悠斗 3年
-夏の甲子園を懸けた京都府大会-
<京都両洋>
弓削 翔太 3年
-夏の甲子園を懸けた南北海道大会-
<北照>
柳川 光一 3年
-夏の甲子園を懸けた北北海道大会-
<旭川実業>
黒木 望亜 3年
攻守で光る個々の力と課題
攻撃面の最大の武器は、流れをつかんだ際の集中打だ。
1番打者の遠藤晴人選手(2年・共栄ワンダーズ出身)の高い出塁率が鍵を握り、3番・佐藤塁選手、4番・安部英一選手(ともに2年・末広野球少年団出身)、5番・菊池選手といったクリーンナップが得点を重ねる。
また、7番・高森郁人選手(2年・東聖イーグルス出身)の確実性のある打撃が下位打線からの反撃を支えている。
一方で、チャンスを逃してしまう場面も見受けられることから、犠打や走塁を絡めた効率的な攻撃力の向上が今後の鍵となる。
守備面では、外野陣の広い守備範囲と強肩が特長で、相手の進塁を最小限に抑える場面が多く見られる。
ただし、新人戦では要所でのミスが失点につながることもあり、緊張感のある場面での集中力と安定感を養う必要がある。
二遊間を守る遠藤選手と熊林侑哉選手(2年・神楽野球少年団出身)の守備連携や、盗塁を阻止する安部捕手の捕殺力など、確かな力を持つ選手たちの成長に期待がかかる。
大切にする3つの指導理念
旭川西リトルシニアの浅田監督が最も重視しているのは、野球を通じた人間形成だ。
単に勝敗を追い求めるだけでなく、選手たちが社会に出ても通用する人材に成長できるよう、自主性を育む指導を行っている。
練習中も選手自身が課題を見つけ、全員で解決策を考えることで、自ら考え行動する力を鍛えている。
また、地域に応援されるチーム作りも重視しており、グラウンド外での挨拶や礼儀を徹底。
選手たちは地域の方々と接する際にしっかりと感謝の気持ちを伝えることを心がけている。
そして、「失敗を恐れず挑戦する」という姿勢を常に選手たちに求めており、失敗を学びに変えることで、さらなる成長を促している。
目指すは「最高の友と最高の舞台」
「最高の友と最高の舞台へ」をスローガンに掲げる新チームは、冬の厳しい練習を乗り越え、来春の公式戦での飛躍を目指している。
チームは、個々の技術向上と精神的成長を促進し、チームワークを重視した取り組みを進めている。
選手たちは共に切磋琢磨しながら、団結力を深め、来春の公式戦での活躍を誓っている。
練習一つひとつを真摯に取り組み、チーム全体のレベルアップを図る新チーム。
その成長に向けた努力が着実に積み重ねられている。
歴史と伝統を背負い、新たなステージへと挑む旭川西リトルシニア。
選手一人ひとりの成長とともに、来季への期待が高まっている。
<キャプテン菊池くん>
旭川西リトルシニア、新主将・菊池瑠貴愛のもと全国ベスト16を目指す
北海道の中学硬式野球チーム、旭川リトルシニアが新たなリーダーとともに来季の飛躍を誓う。
主将に就任した菊池瑠貴愛選手(2年・東聖イーグルス出身)は「全国ベスト16」の目標達成を掲げ、自身のプレーと周囲を支えるリーダーシップでチームを牽引する。
新人戦で見せた「失点してもすぐに取り返す」粘り強い攻撃力を武器に、歴史あるチームは新たなステージへの挑戦を開始した。
〇菊池 瑠貴愛(きくち るきあ)
2年・東聖イーグルス出身
右投げ、右打ち
172センチ、64キロ
浅田監督から見た菊池主将
自分に厳しく、他人に優しい先頭に立って選手達を引っ張ってくれるキャプテンです。
プレイヤーとして:周りへの声かけを絶やさない選手、クリーンナップとしてチームを引っ張る存在
Q1)チームの強みは?
失点されても、直ぐに取り返せるバッティング。
Q2)チームの強みが発揮できた試合は?
新人戦の初戦・札幌豊平東戦で、初回に5失点するもその裏、5点取り返した。
とかち帯広戦でも初回に2失点したが、その裏に2点取り返した。
Q3)自分の強みは?
仲間の悪送球をカバーできるところと毎試合ヒットを打てるところ。
Q4)自分の強みが発揮できた試合は?
とかち帯広戦でゲッツーの場面、二塁手が僕が守る一塁へショートバウンドを投げたけど僕は開脚して捕球してカバーできた。
秋の新人戦では毎試合、ヒットを1本以上打てた。
Q5)来シーズンカギになる選手は?
佐藤 塁(2年)と加茂涼聖(2年)。
Q6)またQ5の理由は?
塁は走攻守どれもレベルが高くて、投手としても130キロは常時投げている。
涼聖は新人戦での打撃の成績で打率5割と打ちまくり、チームで一番の高打率を打った。
この2人が来シーズンカギを握ると思う。
先輩達が叶えられなかった「全国ベスト16」を絶対叶えてみせる!
<スイングスピード測ってみた>
例年行っている人気企画、選手のスイングスピードを競い合う企画です。
使用されるバットは、今までと変わらず長さ83センチ、重さ800グラムという中学硬式用バットを使ってスイングスピードに挑戦しました。
★第1位 141キロ
〇佐藤 塁(さとう るい)
2年・末広野球少年団出身
右投げ、右打ち
182センチ、75キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
旭川実業高等学校
★第2位 125キロ
〇高森 郁人(たかもり いくと)
2年・東聖イーグルス出身
右投げ、右打ち
179センチ、53キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
旭川実業高等学校
★第3位 123キロ
〇安部 英一(あべ えいいち)
2年・末広野球少年団出身
右投げ、左打ち
173センチ、70キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
旭川実業高等学校
<発行人>
地域を超えた選手たちの集う場所
旭川西リトルシニアは、旭川市内を中心に、近隣地域からの選手たちが集まっていますが、遠軽町からは2時間かけて通う選手もいます。
中学硬式野球チームが少ない地域や都市部とは異なる環境では、質の高い指導を求めて、時間と労力を惜しまない親子も多く、選手たちにとっては貴重な機会となっています。
チームは、厳しい練習環境の中で技術向上を目指し、選手一人ひとりが日々努力しています。
このような背景の中、旭川西リトルシニアは地域を越えて選手を惹きつけ、次世代の野球人としての礎を築いています。
また、旭川西リトルシニアの指導方針には、選手一人ひとりの成長を大切にし、個性を活かした指導が行われています。
練習の中で培われる技術や体力だけでなく、チームワークや精神力も重要視され、選手たちは共に支え合いながら一つの目標に向かって進んでいます。
こうした取り組みが、遠方から通ってくる選手たちにも魅力を感じさせ、チームに引き寄せているのです。
このチームで野球を通じて学ぶことは、技術や体力の向上だけでなく、仲間との協力や自己管理能力、さらには競技を通じて得られる責任感や忍耐力にもつながっています。
こうした要素は、選手たちの人生においても大きな影響を与え、成長に寄与しているのです。