織田煌大君、トミージョン手術を乗り越え甲子園を目指す
投手一筋の高校球児が挑む完全復活の舞台
札幌市中央区南1西6の北辰ビル2階にある「たきうち整形外科スポーツクリニック」には、未来の希望を抱えたアスリートが通っています。
今月の主役は、北海道栄高硬式野球部の2年生、織田煌大君。
彼はトミージョン手術を乗り越え、来年3月の実戦復帰を目指してリハビリに励んでいます。
小学校から高校まで投手一筋で歩んできた織田君は、数々の痛みに向き合いながらも、野球への情熱を絶やすことなく前進してきました。
その苦難の道のりと、新たな希望に満ちたストーリーをお届けします。
トミー・ジョン手術(Tommy John Surgery)とは、肘関節の内側にある尺側側副靭帯が損傷した際に行われる再建手術のことを指します。
この手術は、野球のピッチャーをはじめとするスポーツ選手にとって非常に一般的となった治療法です。
1974年に、メジャーリーグのピッチャートミー・ジョン選手がこの手術を初めて受け、復帰後に成功を収めたことから彼の名前がつけられました。
当時の彼は、この手術を受けなければ選手生命が絶たれる可能性がありましたが、その後の復活により、この手術の有効性が広く知られるようになりました。
▽織田 煌大(おだ こうだい)
北海道栄高・2年=173センチ、78キロ 左投げ、左打ち
恵庭リトルシニア-恵庭若草タイガース出身
家族は両親と妹の4人。
これまでの道のり
痛みに立ち向かう少年時代
野球を始めたのは小学3年生。
3学年上の先輩の誘いで始めた野球に、すぐに夢中になりました。
しかし、小学4年の頃から肘に痛みを感じ始め、小学6年生の秋には靭帯の損傷が判明しました。
それでも痛みを乗り越え、中学硬式野球の恵庭リトルシニアに進むと、目立った痛みは一時的に収まりました。
中学3年の日本選手権大会・北海道予選では、準決勝で札幌北リトルシニアを相手に7回二死まで力投し、逆転勝利で全国大会への切符を掴みました。
しかし、喜びの裏で肘の痛みが再び襲います。
決勝では、痛みに耐えながら札幌新琴似リトルシニアとの夢の対決に挑みましたが、満足のいくピッチングはできず途中降板。
それでも、全国大会出場を決めた喜びは大きなものでした。
高校生活と訪れた試練
初めての激痛
強豪校・北海道栄高に進学した織田君は、順調に高校生活を送りました。
しかし高2となった今年の6月、ある朝寮で二段ベッドから降りる際、手すりを掴んだ瞬間にこれまでにない激痛が肘に走りました。
ペンを持つだけで痛みを感じるほどの深刻な状態に陥り、監督の薦めで「たきうち整形外科スポーツクリニック」を受診。
診断結果は“靭帯断裂”。
治療法として保存療法のリハビリか手術療法の選択肢が提示されましたが、織田君は「だましだましやってチームに迷惑をかけるくらいなら、思い切って最後の夏に懸けたい」とトミージョン手術を選択。
7月に手術を受け、現在は順調にリハビリを進めています。
リハビリと新たな挑戦
光を見据えて
手術後のリハビリでは、フォーム改善にも取り組んでおり、新しい投球フォームが徐々に馴染んできています。
織田君は、「元々痛くなるフォームだったと思う」と冷静に自己分析しながら、完全復活に向けて一歩ずつ前進しています。
現在の目標は、来年3月の実戦復帰。
自分がマウンド上でチームを代表して力強く投げている姿をイメージしながら、日々リハビリに励んでいます。
その先には、チームメイトとともに夏の甲子園大会出場という大きな夢があります。
「中学3年の夏が一番輝いていた。でも、次は高校3年の夏に甲子園へ行き、もっと輝いてみせる」。
<発行人・大川祐市>
未来への決意
織田君と初めて会ったのは、彼が小学6年生の冬のことでした。
恵庭リトルシニアさんをチーム訪問した際、スイングスピード測定の企画に挑戦した織田君が見せた驚異的なスピードに、心底驚いたのを今でも鮮明に覚えています。
投打において並外れたパワーを持つことが、織田君の大きな強みでした。
現在もリハビリに励む織田君の目には、確かな希望が宿っています。
彼の背中を支えているのは、家族やチームメイト、そしてこれまで彼を支えてきた多くの人々の存在です。
これから彼が再びマウンドに立ち、仲間とともに栄光を掴む日を、多くの人が心待ちにしています。
野球を愛し、数々の苦難を乗り越えてきた織田煌大君。
その姿は、同じく夢を追いかける多くのアスリートに勇気を与える存在となることでしょう。
頑張れ、織田君!
札幌都心部で評判の「たきうち整形外科スポーツクリニック
「たきうち整形外科スポーツクリニック」は札幌都心部(札幌市中央区南1西6、北辰ビル2階)に位置する利便性と、専門性の高い診断、治療を行うスポーツクリニックとして全道的に名が知られている評判の整形外科病院。
瀧内院長は、プロ野球帯同ドクターや高校野球全道大会の担当医師などを務める、スポーツ障害治療の第一人者で活躍している。
また、リハビリ担当の理学療法士らも豊富な知識と経験を持ち、迅速かつ確実な治療で患者の日常生活への早期復帰をサポートしている。
当サイト・ストライクで連載した瀧内院長の「ドクターのフォームチェック」は野球少年・少女ら選手・監督やコーチにも人気となった。
【ドクターのフォームチェック】(バックナンバー)
第1回「金子&高田投手」小樽シニア、岩見沢シニア所属当時
第2回「町田投手」西発寒ホークス所属当時
第3回「立野投手」真栄ボーイズ所属当時
第4回「大関投手」真栄ボーイズ所属当時
第5回「関根匡希」東ハリケーン所属当時
第6回「竹内快維」大栄クーガーズ所属当時
第7回「下重匡史」札幌北シニア所属当時
第8回「渡辺佑汰」札幌中央ビクトリー所属当時
♦問い合わせ♦
「たきうち整形外科スポーツクリニック」への問い合わせはメール、info@takispo.jp、☎011-241-8405へ。携帯電話から受付対応する「シマフクロウ・コール」が便利。
☆受付・診療時間☆
昼の部=午前11時30分~午後3時(水曜日除く)
夜の部=午後4時30分~午後8時(水曜日は夜のみ診療)
休診日=日曜・祝日、第2、4、5土曜日
取材協力:たきうち整形外科スポーツクリニック