旭川大雪ボーイズ、冬季練習で更なる成長へ向けて!
旭川大雪ボーイズ、冬季練習で更なる成長へ向けて!
3年連続8度目の栄冠を手にした強豪チーム、新たな課題と共に来シーズンに向けた意気込み
旭川大雪ボーイズは11月30日、比布町のいちごアリーナで冬季練習を行い、新たなシーズンに向けた意気込みを新たにしました。
今年の3年生は、3月に東京都などで開催された日本少年野球春季全国大会で全国ベスト8に進出するという素晴らしい成績を収め、秋には第12回秋季北海道選手権大会の決勝で札幌北広島ボーイズを6-2で破り、3年連続となる8度目の栄冠を手にしました。
そして、同チームは3年連続で第55回日本少年野球春季全国大会への出場権を獲得しました。
★現在、チーム訪問先募集中です!
お問い合わせは大川まで(090-1524-0465)(strikepro.oh@gmail.com)
<活動>
-平日-
火・水・木・金曜日
(夏季シーズン)3~4時間
(冬季シーズン)2~3時間
-土日-
(夏季シーズン)9:00~16:00
(冬季シーズン)2~3時間
<主だった遠征先>
東京都などで来春3月26日に開幕を迎える日本少年野球春季全国大会へ北海道代表として出場する。
<選手>
3年生 15人
2年生 17人
1年生 16人
合計:48人
<3年生注目進路>
北海、旭川志峯、旭川実業、旭川龍谷、白樺学園、立命館慶祥。
道外では興国(大阪府)。
他公立高校受験予定。
〇3年生へ西大條監督からメッセージ
夏は本当に残念でしたが春はボーイズ春季全国ベスト8!
素晴らしい結果も出て、本当に冬の成果が形になったことを実感できた事と思います。
これからが本物の野球です。
心技体、全て揃えて挑んで下さい。
応援してます。
監督 西大條敏志
<OBの活躍>
甲子園を懸けた全道大会で旭川大雪ボーイズ出身でベンチ入りを果たした選手は下記の通り紹介致します。
-夏の甲子園を懸けた北北海道大会-
<旭川志峯>
伊藤 一輝(3年)
億貞 壮汰(1年)
<旭川実業>
田中 稜真(3年)
岸本 颯仁(3年)
山内 大昊(3年)
相田 望斗(3年)
松倉 一冴(3年)
宍戸 唯成(3年)
<旭川永嶺>
加藤 琉吾(3年)
-春のセンバツ甲子園を懸けた秋季北海道大会-
<旭川志峯>
大渕 蒼空(2年)
橋本 康生(2年)
大岩 侑真(2年)
上田 翔也(2年)
藤田 春翔(2年)
杉浦 瑛哉(2年)
松本 琉葦(1年)
億貞 壮汰(1年)
伊藤 翼 (1年)
<駒大苫小牧>
渡辺 瑛太(2年)
チームスローガン「反応・切り替え・全力疾走」に込められた思い
西大條監督が掲げるスローガンの背景
強豪チームを率いる西大條敏志監督が掲げるスローガンは「反応・切り替え・全力疾走」です。
このシンプルながら奥深い言葉には、野球という競技だけでなく、選手たちの成長や人生そのものを見据えた指導哲学が込められています。
「反応」:瞬時の判断力を磨く
野球は1秒の判断が勝敗を分けるスポーツです。
投手の球種に対応するバッターの反応、打球の行方を瞬時に見極める守備の反応、一瞬の油断が大きな失点に繋がることもあります。
西大條監督は日々の練習から選手たちに「考える前に体が動く」レベルの反応を求めています。
たとえばノック練習ではランダムな打球を繰り返し送り込み、選手たちが瞬時に動き出せるよう徹底的に鍛えます。
こうした鍛錬は試合だけでなく、選手の普段の生活でも機敏な判断力や行動力を養います。
「切り替え」:ミスを引きずらないメンタルの育成
試合の中ではミスやエラーが避けられません。
しかし、その後のプレーにどう立て直すかが選手の真価を問われる場面です。
「切り替え」には、失敗を引きずらず、次のプレーに集中する重要性が込められています。
この教えは、野球だけでなく、人生での失敗からも学び、前向きに進む姿勢を育てます。
「全力疾走」:最後の一歩まで全力で
西大條監督は選手たちに「走塁で相手を圧倒する野球」を求めています。
たとえアウトが濃厚な場面でも、全力で走り切る姿勢が相手にプレッシャーを与え、思わぬミスを誘発することもあります。
「全力疾走」は単なる足の速さではなく、チーム全体の熱量や姿勢を表しています。
どんなプレーでも諦めず、最後の一歩まで全力を尽くす姿勢は、観客や対戦相手の心を動かし、結果としてチームの勢いを生み出します。
スローガンが選手に与える影響
この「反応・切り替え・全力疾走」というスローガンは、選手たちにとって単なる言葉ではありません。
練習や試合中、選手同士で自然と声に出すことで、チーム全体の意識が高まります。
「反応」を大事にして常に準備を整え、「切り替え」を意識して気持ちを前に向け、「全力疾走」を実践することでチームに一体感と勝負強さが生まれます。
スローガンに込めた未来への期待
西大條監督は、このスローガンが選手たちの成長にとっての羅針盤となることを願っています。
「反応・切り替え・全力疾走」という考え方は、野球に限らず、学業や日常生活、そして社会人になったときにも活かせる普遍的な価値を持っています。
この言葉を胸に、選手たちはどんな場面でも全力を尽くし、自分の限界を超えて成長を遂げていくでしょう。
そして、その姿がチームの強さを形作り、未来へと続く絆となっていくのです。
新チームの課題:攻撃と守備の向上がカギ
攻撃面での課題:長打力の向上
新チームの課題として、まず挙げられるのが長打力の不足です。
単打や機動力を生かした得点パターンには一定の成果が見られるものの、一振りで試合の流れを変えるような長打力を持つ選手が少ないことが現状の課題です。
特に、ランナーをためた状態で一気に得点を挙げる長打の威力は、全国区との対戦で勝敗を分ける重要な要素となります。
そのため、オフシーズンには打撃フォームの改善や筋力強化、タイミングの取り方に重点を置いた練習が不可欠です。
選手個々のパワーアップだけでなく、打撃練習の中でバリエーションを増やし、状況に応じた打撃ができるようにすることも必要です。
守備面での課題:アウトへの執着心
守備面では、一つのアウトへの執着心をさらに高める必要があります。
試合中のミスや隙が大きな失点につながる場面があり、特にプレッシャーがかかる場面での集中力が課題として浮き彫りになっています。
一球一球を大切にし、どんな打球にも全力で向かう姿勢を徹底することが求められます。
ゴロやフライへの反応速度、正確な送球、そしてチーム全体の連携を強化することで、ピンチの場面でも守り切れる力をつけることが目標です。
練習の中では、試合を想定したシチュエーションを取り入れ、一つのプレーに対する重要性を再認識させることが重要です。
次へのステップ
これらの課題を克服するためには、個々のスキルアップはもちろん、チームとしての一体感やメンタルの強化も欠かせません。
攻撃では、一発長打を狙う選手とつなぎの役割を果たす選手が連携し、守備では全員が一丸となってミスをカバーし合う姿勢を築く必要があります。
この冬の取り組みが春以降の結果に大きく影響するため、選手たちの努力が試される時期と言えるでしょう。
来シーズンに向けた意気込み
西大條敏志監督は「春の全国から夏につなげる」と思いを込める。
春の全国大会での経験や結果を活かし、その勢いと課題を次の夏の大会に繋げていくという意図が込められています。
全国レベルの強豪チームとの試合を通じて、選手やチーム全体の経験値を高め、夏の大会における戦略やメンタルの向上に役立つという考えだ。
単なる目先の結果にとどまらず、チームの長期的な成長と成功を見据えた指導方針を示しているといえます。
総合評価:73
<キャプテン山脇くん>
「守備力と投手力で挑む!全国ベスト4へ――旭川大雪ボーイズ主将・山脇瑛翔の決意」
秋季北海道選手権大会を制し、春の全国大会出場を決めた旭川大雪ボーイズ。
その中心にいるのが、主将を務める山脇瑛翔選手です。
堅実な守備と厚い投手層を武器に、全国の舞台で目指すのはベスト4の快挙。
山脇主将に、チームの強みや自らのプレースタイル、そして来シーズンにかける熱い意気込みを聞きました。
〇山脇 瑛翔(やまわき えいと)
2年・三小パワーズ出身
右投げ、右打ち
167センチ、55キロ
憧れの1つ上の先輩、水口主将の背中を追い、素直な心で日々成長を続ける若きリーダーが、チームのキャリアハイを目指して奮闘していた!
Q1)チームの強みは?
A)ピッチャー層が厚く、バッターは状況に応じた打撃ができ、守備が堅実なところです。
Q2)チームの強みが発揮できた試合は?
A)第12回秋季北海道選手権大会(全国大会2次予選)の決勝の北広島戦です。
Q3)自分の強みは?
A)繋ぐバッティングをでき、積極的な走塁をすることです
Q4)自分の強みが発揮できた試合は?
A)秋季北海道選手権大会(全国大会2次予選)の決勝、北広島戦でのことです。ランナー一塁の場面でライト前にヒットを放ち、ランナーが三塁に進む間に、自身も送球の隙を突いて二塁に進塁したプレーが印象的でした。
Q5)来シーズンカギになる選手は?
A)投手の前田、樽井、金子、大波の4人と、捕手の市川です。
Q6)またQ5の理由は?
A)ピッチャー陣はこの4人が中心となって投げており、捕手の市川の的確な配球がチームの鍵を握ると考えています。
Q7)来シーズンに向けた意気込みを!
A)春の全国大会に向けて、冬の練習では全員が同じ温度感を持って取り組み、目標である全国ベスト4を目指して頑張りたいと思います。
<スイングスピード測ってみた>
例年行っている人気企画、選手のスイングスピードを競い合う企画です。
使用されるバットは、今までと変わらず長さ83センチ、重さ800グラムという中学硬式用バットを使ってスイングスピードに挑戦しました。
★第1位 130キロ
〇山脇 瑛翔(やまわき えいと)
2年・三小パワーズ出身
右投げ、右打ち
167センチ、55キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
北海高等学校
★第1位 130キロ
〇市川 大心(いちかわ まさむね)
2年・愛宕東スーパースターズ出身
右投げ、右打ち
179センチ、68キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
北海高等学校
★第1位 130キロ
〇神元 朔(かみもと さくる)
1年・東五条トリデーズ出身
右投げ、右打ち
172センチ、63キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
駒澤大学附属苫小牧高等学校
★第2位 124キロ
〇樽井 新太(たるい あらた)
2年・東聖イーグルス出身
右投げ、右打ち
174センチ、55キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
東海大学附属札幌高等学校
★第2位 124キロ
〇金子 蒼生(かねこ あおい)
2年・愛宕東スーパースターズ出身
右投げ、右打ち
160センチ、51キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
北海高等学校
★第3位 122キロ
〇大波 蓮唯(おおなみ れい)
2年・永山中央野球少年団出身
右投げ、右打ち
161センチ、52キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
クラーク記念国際高等学校
<番外編>
★第1位 141キロ
〇水口 叶夢(みずぐち かなむ)
3年・愛宕東スーパースターズ出身
右投げ、右打ち
171センチ、72キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
北海高等学校
★第2位 131キロ
〇佐藤 煌太(さとう こうた)
3年・神楽少年野球団出身
右投げ、右打ち
165センチ、60キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
旭川実業高等学校
★第2位 131キロ
〇佐々木 侠羅(ささき きょうら)
3年・富良野東ドングリーズ出身
右投げ、右打ち
177センチ、70キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
白樺学園高等学校
★第3位 126キロ
〇谷口 渉翔(たにぐち あやと)
3年・上富良野ジャガーズ出身
右投げ、右打ち
172センチ、62キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
旭川志峯高等学校
<発行人>
指導で大事にしている「素直な心を養うこと」
西大條監督が選手たちに伝える「素直さ」の大切さ
西大條敏志監督が指導で最も大切にしているのは、「素直な心を養うこと」です。
中学生という多感な時期にある選手たちは、身体的にも精神的にも大きく成長する一方で、自我が芽生え、時には反発心や迷いを抱えることもあります。
この時期に素直な心を育てることは、野球の技術だけでなく、人間性の成長にも深く関わる重要なテーマです。
素直さを失いやすい中学生時代の難しさ
中学生は思春期の真っ只中にあり、自己主張が強くなったり、大人や指導者の言葉に反発したりすることも少なくありません。
また、自分の失敗を認めることが難しい年齢でもあります。
そのため、指導者が選手たちに対して「素直に向き合う心」をどう育むかが、大きな課題となります。
西大條監督は、ただ選手に厳しい練習を課すだけでなく、なぜその練習が必要なのかを丁寧に説明し、選手が納得して取り組めるよう工夫しています。
「怒る」ではなく「伝える」、そして「認める」というプロセスを大切にし、選手が前向きに変化を受け入れられるよう導いています。
西大條監督の指導の根底には、野球を通じて選手たちが社会に貢献できる立派な人間へと成長してほしいという強い思いがあります。
「素直な心を養うこと」は、単なる野球の指導を超え、選手たちの人生そのものを豊かにする大切な教えとなっているのです。
協力:旭川大雪ボーイズ