札幌豊平東リトルシニア、新体制でスタート

札幌豊平東リトルシニア
札幌豊平東リトルシニア、新体制でスタート
新監督に杉山氏就任、「高校でも通用する選手育成を目指す」
中学硬式野球クラブチーム「札幌豊平東リトルシニア」が1月11日、北広島市北の里にある専用室内練習場で冬季練習に励む姿を見せた。
同チームは1995(平成7)年の創部、新シーズンで29年目を迎える歴史あるチームだ。
今年1月から新たに監督に就任したのは杉山哲也氏。
これまで指導に当たってきた佐々木鉄也氏の後を引き継ぎ、新体制のもと指導にあたる。
杉山新監督は、選手たちの成長を第一に考える姿勢を見せ、次のように抱負を語った。
「高校でも通用する選手を育てていきたいと考えています。選手たちには、自分で設定した目標を最後までやり抜く力を身につけてほしい。その過程で努力を重ねることで、結果として勝利に結びつけられればと願っています。」
★現在、チーム訪問先募集中です!
お問い合わせは大川まで(090-1524-0465)(strikepro.oh@gmail.com)

ウォーミングアップする札幌豊平東ナイン

ウォーミングアップする札幌豊平東ナイン
<活動>
平日:なし
土日:(活動時間:9時~15時)
<選手構成>
3年生:7人
2年生:15人
1年生:10人
6年生:20人
合計:52人
(2025年1月11日現在)
<主だった遠征>
函館方面へ3月下旬に予定している。
<3年生注目進路>
札幌龍谷、札幌日大、札幌新陽、旭川明成(女子野球)。
他公立校受験。
卒団する3年生へのメッセージ
-杉山監督からメッセージ-
3年生は7名と少ない人数でしたが、下級生との絆が強く大変良いチームだと感じました。
大会は本当に残念な結果でしたが、個々の活躍には目を見張るものがありました。
高校では、個々の能力を高めチームで1番活躍する選手を目指して欲しいです。
これからの活躍を期待しています。

ランニングする札幌豊平東ナイン
<OBの活躍>
甲子園を懸けた全道大会で札幌豊平ボーイズ出身でベンチ入りを果たした選手は下記の通り紹介致します。
-夏の甲子園を懸けた南北海道大会-
<とわの森>
中村 悠飛 3年
竹口 朝陽 3年
佐々木 涼 3年
<立命館慶祥>
久松 篤生 2年
<札幌日大>
中塚 響大 2年
-春のセンバツ甲子園を懸けた秋季北海道大会-
<札幌南>
周防 太一 2年
<札幌創成>
岡田 啓斗 2年
<鵡川>
佐々木 優悟 1年
<札幌日大>
中塚 響大 1年

投手(札幌豊平東)
打撃強化で「勝つ野球」目指す
新体制の札幌豊平東リトルシニアが掲げるチーム方針は、打撃を軸とした攻撃的な野球だ。
杉山監督は「みんな打つのが好きですから、その長所を伸ばしていきたい」と話し、選手たちの意欲を引き出す指導を重視する考えを示した。
さらに、個々の打撃力を高めるだけでなく、「その先に細かなチームプレーを習得していきたい」と語り、打撃力をベースにした総合力で勝利を目指す意気込みを見せた。

捕手(札幌豊平東)
チーム一丸で迎える新シーズン
長い冬を乗り越え、春には本格的なシーズンがスタートする。
選手たちは新監督のもと、目標達成に向けて懸命に練習に取り組んでいる。
札幌豊平東リトルシニアがどのような成長を遂げ、次なるステージでどのような結果を残すのか、期待が高まる。

内野手(札幌豊平東)
来シーズンに向けた意気込み
私たちは来シーズンに向けて、さらなる成長と進化を目指します。
過去の経験や学びを糧にしながら、全員が目標に向かって努力し続けることを誓います。
特に高校でも通用する選手を育てることを大きなテーマに掲げ、一人ひとりが自分の可能性を最大限に引き出せるようサポートしていきます。
チームとしての勝利はもちろん、選手個々の成長を何より大切にし、一人でも多くの選手が次のステージで輝けるような環境を作ります。

外野手(札幌豊平東)
チームのスローガン
「一球入魂」
このスローガンには、一つひとつのプレーや瞬間に全力を尽くすこと、そして目標に対して真剣に向き合う姿勢を大切にしてほしいという思いが込められています。
たった一球が試合の流れを変え、チームの未来を左右することもあります。
その一球に全力を注ぐ覚悟を持つことで、私たちは成長し続けることができると信じています。

新入団員の6年生(札幌豊平東)
大事にしていること
私たちが大事にしているのは、「全力」と「一貫性」です。
一球一球に込める全力だけでなく、日々の練習や生活態度においても、自分たちで決めた目標を最後までやり遂げることを重視しています。
また、チームとしてのまとまりを強化し、全員が同じ方向を向いて努力できる環境を整えています。
さらに、野球を通じて挨拶や礼儀、時間を守ることといった基本的な姿勢を身につけ、選手たちが人間的にも成長できるよう努めています。
来シーズンもスローガンである「一球入魂」の精神を胸に、一つひとつのプレーを大切にし、勝利と成長の両方を追求していきます。
どんな困難があっても全力で向き合い、チーム全員で夢を掴むために進んでいきます!

キャッチボールの様子(札幌豊平東)
新チームの課題
攻撃面
新チームは、長打力を備えた選手が多く、個々の打撃力には大きな強みがあります。
しかし、これを活かすためには、単純に打撃力に頼るだけでなく、戦術を巧妙に絡めることが求められます。
特に、状況に応じた走塁や、得点圏での打撃の強化を意識し、チーム全体で得点力を向上させていく必要があります。
守備面
守備面においては、マツダボール旗や秋季全道新人戦で細かいミスが目立ちました。
特に、守備の基本的な部分、例えば正確な送球やゴロ処理においてミスが発生し、試合の流れを引き寄せられない場面がありました。
これらのミスを減らし、ひとつひとつ克服していくことが重要です。
守備力を向上させるためには、反復練習を徹底し、状況ごとの判断力を高める必要があります。
また、守備位置や動きの確認、選手同士の連携をより深めることで、ミスの減少を図り、試合の安定性を高めていきたいです。

キャッチボールの様子(札幌豊平東)
未来の勝利を目指す成長途上のチーム
本チームは攻撃力を中心に徐々に戦力を整えつつあり、個々のポテンシャルが高い選手が揃っています。
特にリーダーシップを発揮する選手が精神的支柱となり、チームワーク力を生かしたプレーが期待されます。
一方で、守備力や適応力など課題も明確です。
ここでは、各要素を10段階評価で分析します。
チームの特徴(10段階評価)
攻撃力:6
攻撃力のカギを握る選手
昨秋、3番・捕手として活躍した櫻谷伊織(2年・北野パワーズ出身)は、勝負強さを備え、走攻守すべてが揃った選手だ。
また、4番・一塁手を務めた浅香凜太郎(2年・上野幌サンダース出身)は、勝負強さに加え、パワーを最大の武器としている。
機動力:4
機動力のカギを握る選手
1番・遊撃手を務める井上蒼月(2年・大谷地ドリームズ出身)は、チャンスメイクの要となる選手だ。
守備力:3
守備力のカギを握る選手
遊撃手の井上蒼月や、7番・中堅手を務める廣海祐希(いずれも2年・大谷地ドリームズ出身)は、広い守備範囲でチームの守備力を支えている。
投手力:5
投手力のカギを握る選手
昨秋、エースナンバー1を背負った岡田篤治(2年・大谷地ドリームズ出身)や町谷稜介(2年・上野幌サンダース出身)は、登板機会が多くチームを支えた。
さらに、軟投派の左腕・千坂優斗(2年・島松ジュニアイーグルス出身)、制球力に優れた右腕・海馬沢剣叶(2年・元江別アニマルズ出身)、そしてパワーピッチングが持ち味の浅香凜太郎の存在も見逃せない。
精神力(プレッシャーや逆境に立ち向かう力):5
精神的柱は櫻谷主将
1年生時から代打として試合に出場し、2年生からはレギュラーとして豊富な経験を積んできた。
その経験を活かし、自信を持ってリーダーシップを発揮している。
層力(選手層の厚さ):4
チームワーク力(選手同士の連携力):8
勝負力(重要な局面での強さ):5
適応力(試合状況や環境への対応力):4
戦略力(戦術遂行力):3
総合評価:47

ノックによる守備練習の様子(札幌豊平東)
<キャプテン櫻谷くん>
櫻谷伊織主将インタビュー
「走攻守三拍子揃ったバランスの良い選手としてチームを引っ張る」
試合経験が豊富で、チームの中心選手として活躍する櫻谷伊織(2年・北野パワーズ出身)。
右投げ、右打ちの165センチ、60キロの体格で、打撃、守備、走塁すべてにおいて高いレベルを誇る選手です。
また、年末年始に台湾で行われた日台親善大会には北海道選抜の一員として参加し、その活躍が大きな自信となり、今後のチームへの貢献が期待されています。
今回のインタビューでは、櫻谷選手にチームの強みや自分の強み、そして来シーズンに向けた意気込みについて語ってもらいました。
〇櫻谷 伊織(さくらや いおり)
2年・北野パワーズ出身
右投げ、右打ち
165センチ、60キロ

櫻谷主将(札幌豊平東)
Q1)チームの強みは?
最後まで粘って次につなげられるバッティング。
全員がチャンスに強いのが強みです。
Q2)チームの強みが発揮できた試合は?
北空知深川リトルシニア戦。
9月1日に深川市民球場で行われた試合は、3-3の引き分けに終わった。
三回、二死三塁のチャンスから1番・廣海祐希(2年・大谷地東ドリームス出身)が、レフト前タイムリーを放ち、1点を先制した。
さらに、1-3と2点を追う最終回の七回には、5番・岡田篤治(2年・大谷地東ドリームス出身)や6番・町谷稜介(2年・上野幌サンダース出身)らのタイムリーで同点に追いつき、3-3で引き分けとなった。
強敵相手に堂々と粘り強く戦えた。
札幌豊平東3-3北空知深川
札幌豊平東
0010002=3
0001110=3
北空知深川
(豊)岡田、町谷-櫻谷
(深)菊池、柴田、立川、柴田-桧森
▽二塁打:原田(深)
Q3)自分の強みは?
走攻守三拍子そろっているとこと。
Q4)自分の強みが発揮できた試合は?
とかち帯広リトルシニア戦。
ランニングホームランを打てたこと。
札幌中央リトルシニア戦。
二塁打を2本打つなど活躍できた。
Q5)来シーズンカギになる選手は?
昨秋、5番・三塁手を務めた新島丈瑠(2年・白石リトルファイターズ出身)と代打で出場した海馬沢。
Q6)またQ5の理由は?
2人とも長打力があってチャンスに強い。
守備面に課題がまだあるが、克服してレベルアップしてほしい。
Q7)来シーズンに向けた意気込みを!
チーム全員で一丸となり絶対に全国出場!
<スイングスピード測ってみた>
例年行っている人気企画、選手のスイングスピードを競い合う企画です。
使用されるバットは、今までと変わらず長さ83センチ、重さ800グラムという中学硬式用バットを使ってスイングスピードに挑戦しました。

スイングスピード測ってみた!に挑戦した札幌豊平東ナイン
★第1位 140キロ
〇浅香 凛太郎(あさか りんたろう)
2年・上野幌サンダース出身
右投げ、右打ち
175センチ、95キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
北海道知内高等学校
★第2位 128キロ
〇千坂 央翔(ちさか ひろと)
2年・島松ジュニアイーグルス出身
右投げ、右打ち
173センチ、65キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
北海道文教大学附属高等学校
★第3位 120キロ
〇佐々木 然(ささき ぜん)
6年・青葉シャークス出身
右投げ、左打ち
170センチ、56キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
札幌日本大学高等学校

スイングスピード測ってみた!写真左から千坂、浅香、佐々木(札幌豊平東)
<発行人>
佐々木鉄也前監督が勇退、25年間の監督生活に幕
北海道の野球界で長年指導に携わってきた佐々木鉄也前監督(70)が、昨シーズンで監督を勇退した。
監督歴25年でその長い指導者人生に終止符を打ち、次の世代へバトンを渡すこととなった。
佐々木前監督は、2000年代初頭に監督に就任。
当初45歳でチームを率い、数々の大会で顕著な成績を残してきた。
特に、2003年と2008年には北海道連盟創立記念全国選抜大会に出場。
これらの大会での活躍が、チームと地域の名声を高めた。
さらに、2012年には第18回全国選抜大会に北海道代表として出場し、チームの力を全国に示した。
また、佐々木監督の指導のもと、2013年、2018年、2019年には林和男杯全国大会にも出場し、強いチーム作りを実現。
数多くの選手がその成績を支え、佐々木監督の指導力が光った。
佐々木前監督は、厳しさの中にも温かさを持ち、選手たちの成長を常に見守り続けた。
そのやさしい人柄と真摯な姿勢で、選手一人ひとりに寄り添った指導を行い、多くの選手たちの心に深く刻まれている。
監督としての手腕はもちろん、その人間性も選手たちに大きな影響を与え、チームの強い絆を築いてきた。
監督退任後、後任には佐々木監督のもとでコーチを務めた杉山氏が新たに就任した。
退任にあたり、佐々木前監督は「新入団員の6年生も多く加入し、これからが楽しみ。選手たちが成長していく姿を見守り続けたい」と、後進に期待を寄せる言葉を送った。
彼の長年の指導の成果は、今後も選手たちの中で生き続けるだろう。

札幌豊平東リトルシニア
協力:札幌豊平東リトルシニア