主体性を育む旭川明成女子硬式野球部、最北の地から全国へ挑む

ありがとうポーズをバッチ決める旭川明成高校女子硬式野球部
主体性を育む旭川明成女子硬式野球部、最北の地から全国へ挑む
旭川市神居町雨紛にある旧雨紛小中学校跡の屋内運動施設「U・BOOM(ウ・ブン)」で1月13日、冬季練習に励む旭川明成高等学校(北海道旭川市)女子硬式野球部を訪問した。
同女子硬式野球部は、2023年4月に日本最北の高校女子硬式野球部として創部され、北海道内では4校目となる。
大場優監督(36)は、指導方針として「自主性以上の主体性」を掲げ、選手たちが勝つために必要なメソッドを「考案・実行・結果の検証」というサイクルを繰り返し、さらなる成長へとつなげていくことを重視している。
また、大場監督のもと、各カテゴリーの指導者がそれぞれの役割に責任を持ち、選手たちに「言葉に本気を乗せた指導」を徹底していた。
さらに、旭川市内の中学硬式チームとのナイターゲームを行うなど、地域との交流にも積極的に取り組んでいる。
★現在、チーム訪問先募集中です!
お問い合わせは大川まで(090-1524-0465)(strikepro.oh@gmail.com)
▽旭川明成高校女子硬式野球部・公式ホームページ
https://www.instagram.com/meisei_girls?igsh=dXFrZXQ3NjlnZmxz&utm_source=qr
▽同校・Instagram QRコード

ウォーミングアップする旭川明成ナイン
<活動>
平日:火・水・金曜日 全体練習=(15:30~19:00) 主体練習=(~20:30)、木曜日は主体練習。
水・木曜日はメンバーを班分けしてスポンサーであるフィットネスジムにてトレーニング。
土日:全体練習=(8:30~12:30) 主体練習=(午後から)
-詳細-
(月)OFF/ジムトレーニング(トレーナー指導)(班別)
(火)旭川宝田学園・旭川医療秘書専門学校or自衛隊体育館(全体)
(水)OFF/ジムトレーニング(トレーナー指導)(班別)
(木)旭川西シニア室内練習場(野手)、ジムトレーニング(投手)
(金)旭川宝田学園・旭川医療秘書専門学校or自衛隊体育館(全体)
(土)旭川工業室内練習場(バッテリー+外野)、旭川明成ハウス(内野)
(日)旭川市立大学室内練習場(全体練習)
※「学校法人旭川宝田学園」この法人が運営する教育機関として、以下の学校があります。
- 旭川明成高等学校:北海道旭川市緑町14丁目に所在する私立高等学校です。もともとは「旭川女子高等商業学校」として設立され、1997年に共学化と同時に現校名に改称されました。総合学科を設置し、多様な進路に対応した教育を提供しています。
- 旭川医療秘書専門学校:北海道旭川市9条通11丁目左3号に所在する私立の専修学校です。1947年に「旭川タイピスト養成所」として設立され、2021年4月に現在の校名に変更されました。医療事務や医療情報の専門知識を持つ人材の育成を目指しています。

キャッチボールする旭川明成ナイン
<選手構成>
3年生:0人
2年生:21人
1年生:12人
計33人
(2025年1月13日現在)
<主だった遠征>
3月=春の全国選抜大会(埼玉県)
GW=強化合宿
7月=夏の選手権全国大会(関西)
夏休み=新チーム発足後すぐに強化合宿・2泊3日(津別町)
8月=秋のユース全国大会・新人戦(東海)
11月=東北遠征

キャッチボールする旭川明成ナイン
主体性を重んじる“エンジョイ・ベースボール” 旭川明成女子硬式野球部の挑戦
旭川明成女子硬式野球部は、スローガンとして「エンジョイ・ベースボール」「令和の野球」を掲げ、単なる楽しさではなく、選手一人ひとりが主体性を持ち、自ら考え行動することを重視している。
指導方針の根底にあるのは、「最北からの逆襲」という決意。
その想いを胸に、選手たちは日々鍛錬を重ね、真の意味での「エンジョイ・ベースボール」の実現を目指している。
ここで掲げる「エンジョイ」とは、ただ和気あいあいと楽しむだけではない。
勝利を目指す中で、苦しさや困難を乗り越え、成長する喜びを実感することに本質がある。
チームでは、自主性を超えた「主体性」の重要性を説き、選手自らが課題を発見し、解決策を考え、実行し、結果を検証するというプロセスを徹底している。
監督・コーチはあくまでサポート役となり、選手自身が主体的にチームを動かすことを促している。
例えば、日々の練習では、単に指示されたメニューをこなすのではなく、各自が「なぜこの練習が必要なのか」「自分の課題をどう克服すべきか」を深く考える。
選手同士の意見交換も活発に行われ、チーム全体で高め合う環境が整っている。
こうした取り組みにより、試合においても一人ひとりが自分の役割を理解し、臨機応変に判断・行動できる強い集団が形成されている。
また、チームワークの強化にも力を入れており、「個の成長」と「チームとしての結束」を両立させることに重点を置いている。
選手たちは互いに高め合い、苦しい場面でも励まし合いながら、勝利に向けた努力を惜しまない。
旭川明成女子硬式野球部は、最北の地から全国へ挑むために、日々「エンジョイ・ベースボール」の真の意味を追求し続けている。
この挑戦が、チームにとって新たな可能性を切り拓く大きな原動力となるだろう。

バント練習の様子(旭川明成)
〜大場優監督が大切にする指導理念〜
自主性を超えた主体性を育む
旭川明成女子硬式野球部の大場優監督が指導において最も大切にしているのは、「3年間の活動を通じて、自立・自律した人間となること」である。
そのために、選手たちには単なる自主性ではなく、“自主性以上の主体性”を求めている。
主体性とは、与えられた課題に取り組むだけでなく、自ら考え、行動し、結果に対して責任を持つことを意味する。
選手たちは、迷った時にはコーチ陣に相談しながらも、最終的な決断は自分自身の意志で行うことを求められている。
このように、自分の進むべき道を自ら選び取る力を養うことが、野球を通じた人間的成長につながると大場監督は考えている。
旭川明成には多くの優秀なコーチ陣が揃い、それぞれの専門分野において指導にあたっている。
細かな部分については、コーチたちが各自の「テリトリー」で力を発揮し、監督は選手たちの成長を温かく見守る立場を貫いている。
大場監督が指導の中で特に心掛けているのが、「伝えすぎない、教えすぎない、干渉し過ぎない」という姿勢だ。
選手たちが主体的に考え、自らの力で乗り越える経験こそが、本当の成長につながると信じている。
指導者として、つい口を挟みたくなる場面もあるが、それをぐっと堪え、選手たちの判断を尊重することが、最終的には彼女たちの自立心を育てることになる。
このような指導方針のもと、選手たちは日々の練習や試合の中で、自らの意志を持ち、チームのために何ができるかを常に考える姿勢を身につけている。
そして、卒業後も社会で活躍できるような自律した人材となることを目指している。
大場監督の掲げる「自主性を超えた主体性」を育む指導は、選手たちの人間的な成長を促し、旭川明成女子硬式野球部の強さの根幹を支えている。
<プロフィール>
〇大場 優(おおば ゆう)
36歳・英語科教諭
現役時代のポジション:捕手
【球歴】
白老緑ヶ丘ファイターズ → 白老中学校 → 札幌日大高校 → 日本大学国際関係学部
- 白老中学校時代に全国大会ベスト8進出。
- 札幌日大高校では主将としてチームを率い、春の全道大会ベスト4進出。同級生でバッテリーを組んだ黒滝将人は、千葉ロッテマリーンズから高校生ドラフト3位で指名された。
- 日本大学国際関係学部では主に控え捕手としてプレー。4年間で代打として4打席、守備出場2イニングの実績を持つ。
なお、大学時代の一つ上の先輩には松井淳、麻生知史(ともに元ヤクルトスワローズ)がいる。
【指導歴】
相洋高校(神奈川県/5年) → 日本大学国際関係学部(1年) → 旭川明成高校(6年) → 旭川明成高校女子硬式野球部監督(2023年〜)
- 相洋高校コーチ時代は、激戦区神奈川県で名だたる選手たちと対戦。
その時代には、松井裕樹(桐光学園/現サンディエゴ・パドレス)、小笠原慎之介(東海大相模/現中日ドラゴンズ)、吉田凌(東海大相模/現千葉ロッテマリーンズ)、宗佑磨(横浜隼人/現オリックス・バファローズ)らがいた。 - 旭川明成高校では、野球部コーチ・部長として6年間指導。
- 2023年より旭川明成高校女子硬式野球部の監督を務め、チームの強化に尽力している。

大場監督(旭川明成)
選手たちにとって、より良い環境を整えるための取り組みにも余念がない。
全国の舞台で結果を残すため、年間を通じた計画的な強化スケジュールが組まれている。
3月には埼玉県で開催される春の選抜全国大会に挑み、全国の強豪と対戦することでチーム力の向上を図る。
ゴールデンウィークには、課題克服と個々のスキルアップを目的とした強化合宿が実施され、夏に向けた土台を築く重要な機会となる。
7月には関西地方で開催される夏の選手権全国大会に出場し、大舞台での経験を積みながら、一戦一戦を成長の糧としていく。
8月には東海地方で行われる秋のユース全国大会・新人戦に挑戦。
新チームが始動する直後には、北海道津別町にて2泊3日の強化合宿を夏休み期間中に実施し、チームの結束を深めるとともに、個々のスキルアップにも力を入れる。
さらに、11月には東北遠征を行い、岩手県の金ヶ崎リトルシニア、花巻東高校、惺山高校と練習試合を実施(2024年実績)。
全国の強豪校との対戦を通じて、実戦経験を積み、自分たちの立ち位置を確認する貴重な機会となっている。
また、創部時から2年連続で慶應義塾大学硬式野球部やトヨタ自動車硬式野球部との合同練習を実施。
トップレベルの洗練された練習方法や取り組み方を学び、それを日々の練習に取り入れることで、さらなるレベルアップを目指している。
これらの充実した強化スケジュールにより、選手たちはより高いレベルを目指し、全国の舞台で輝くための準備を着実に進めている。

捕球トレーニングする旭川明成ナイン
旭川明成女子硬式野球部、専用寮設置でさらなる飛躍へ!
全国から才能が集う環境づくり
2025年4月より、旭川駅前に旭川明成女子硬式野球部専用の女子寮が設置される。
これにより、選手たちはより充実した環境のもとで野球に打ち込むことが可能となる。
旭川市内で活躍する多くの企業が同チームを全面的にバックアップしており、地元企業の支援を受けることで、選手の育成やチーム強化に向けた取り組みが加速している。
こうした充実したサポート体制により、専用寮の設置が遠方からの入部希望者を受け入れる土台を築き、全国各地から有望な選手たちが集うことが期待されている。
また、寮生活を通じて選手同士の絆を深めることができるだけでなく、栄養管理や規則正しい生活リズムの確立など、より高いパフォーマンスを発揮するための環境が整備される。
さらに、地域との連携が深まり、旭川全体で女子硬式野球の発展を後押しする体制が確立されつつある。
地域の人々の温かい応援や企業のサポートを受けながら、選手たちは「全国での勝利」を目指して日々努力を重ねている。
専用寮の設置を機に、旭川明成女子硬式野球部はさらに成長し、全国の舞台でその名を轟かせる存在となることを目指している。

旭川明成女子硬式野球部の選手たちは、スポンサー企業名が入ったTシャツを披露した。

旭川明成女子硬式野球部を支援する企業の社名が、練習着に印刷されていた。

旭川明成女子硬式野球部を支援する企業の社名が、練習着に印刷されていた。

旭川明成女子硬式野球部を支援する企業の社名が、練習着に印刷されていた。

旭川明成女子硬式野球部を支援する企業の社名が、練習着に印刷されていた。
1期生ラストイヤー、集大成のシーズンへ
〜旭川明成女子硬式野球部、新チームの課題と目標〜
旭川明成女子硬式野球部は、2023年の創部から3年間の計画を掲げ、チーム強化に取り組んできた。
2025年シーズンは、創部時に入学した1期生にとってラストイヤーとなり、これまでの努力の集大成を迎える重要な年だ。
選手たちは、日々結果を求め、精進を重ねている。
攻撃面の課題:出塁から得点への道筋
新チームの攻撃面では、選手一人ひとりのバットを振る力が確実に向上している。
しかし、より高いレベルを目指すためには、どのように出塁し、3アウトになる前にいかにして進塁し、得点へ結びつけるかが重要な課題となる。
選手たちは、状況に応じたバッティングを意識し、最低限の仕事を遂行すること、そして最悪の状況に備えることの両方を考えながら攻撃を組み立てている。
相手の守備の隙を突き、積極的な走塁とバントを絡めた戦術を駆使しながら、確実に得点を奪うことが求められる。
守備面の強化:カットプレーの精度と投手陣の成長
守備においては、内野・外野ともに高いレベルへと仕上がってきており、特に「投げること」に対するこだわりが光る。
カットプレーに多くの時間を費やし、状況に応じた適切なポジショニングやスローイングの精度向上に努めている。
一方で、野手陣と比較して投手力の強化が喫緊の課題となっている。
試合を優位に進めるためには、安定した制球力やスタミナ、試合を作る能力の向上が不可欠だ。
チームとしては、既存の投手陣の底上げとともに、新たな投手の育成にも力を注いでいる。
3年間の集大成と新たな目標
2025年シーズンは、旭川明成女子硬式野球部が創部以来、積み重ねてきた努力が試される1年となる。
創部からの3年間で培ってきた技術やチームワークを武器に、これまで以上の成果を求めて戦いに挑む。
選手たちは、勝利を目指しながらも、日本最北の女子硬式野球部としての誇りを胸に、北海道の野球少年少女たちに夢や希望を与える存在となることを目標としている。
チームが掲げる「エンジョイ・ベースボール」の理念のもと、勝つ喜びと成長する楽しさを追求しながら、自主性を超えた主体性を持って新たな挑戦に向かう。
今後の旭川明成女子硬式野球部の歩みから、ますます目が離せない。

体幹トレーニングの様子(旭川明成)
旭川明成女子硬式野球部、3年目の躍進へ!
総合評価70のチーム力を徹底分析
旭川明成女子硬式野球部は、創部3年目を迎え、攻守にわたるバランスの取れたチームへと進化を遂げている。
選手たちは「自主性以上の主体性」を掲げ、自ら考え行動しながら、全国の強豪校と対等に戦えるチームづくりを目指して日々努力を重ねている。
攻撃面では強力なクリーンナップを軸に得点力を発揮し、機動力を生かした積極的な走塁がチームの持ち味となっている。
守備面では内外野ともに高い完成度を誇り、堅実な守備力と迅速なカバーリングで失点を防ぐ。
投手力には課題が残るものの、新戦力の成長が光り、着実にチームの底上げが進んでいる。
また、2024年からはメンタルトレーニングを導入し、精神面の強化にも取り組んでいる。
チームの精神的支柱となる主将・副主将を中心に、一体感のあるチームづくりが進められている。
さらに、データ分析の導入やトヨタ自動車硬式野球部のアドバイスを活用することで、戦略力の向上にも余念がない。
今後のさらなる成長が期待される旭川明成女子硬式野球部の強みと課題を、10項目10段階評価で詳しく分析した。
<チームの特長>10項目10段階評価
機動力:7
1番・中堅手を務める河村 恋(2年・旭川啓北中出身)、6、7番・右翼手を担う斉藤 陽(2年・Gratias wish BC出身)、1、2番・遊撃手を務める飯泉 百華(2年・札幌シェールズ出身)、9番・外野手として活躍する前多 稜希(旭川DIANA出身)が、チームの機動力を支えている。
河村は小学5年生から野球を始めたものの、中学ではソフトテニス部に所属し、北海道代表として全国大会に出場した経験を持つ。
「女子だけで野球ができるなら」と本校の門を叩き、野球への情熱を再燃させた選手だ。
前多は脚力を武器とするスペシャリストとして、俊足を生かした走塁と広範囲の守備でチームに貢献している。

キャッチボールする旭川明成ナイン
守備力:8
9番・三塁手を務める鈴木 羽(2年・砂川中出身)、1・2番・遊撃手を担う飯泉 百華(2年・札幌シェールズ出身)、左翼手として出場する設楽 琉衣(2年・旭川DIANA出身)が、堅実な守備力を支えている。
鈴木は安定した堅実な守備が光る。
飯泉はひと際動きが違い、女子選手というより男子選手のようなプレーが見て取れる。
設楽は外野の精神的支柱としてチームを支え、ポジショニングにも定評がある。
<扇の要を担う2人の捕手にインタビュー>
Q)リードで心掛けていることは?
櫻井 妃愛(2年・札幌シェールズ出身)は「打者のスイング、構え、立ち位置を確認しながら、投手の調子を見極めたリードを心掛けている」と語った。
相澤 菜桜(1年・JBC札幌出身)は「打者の様子を見ながら、投手の良いところや投手の投げたいボールで勝負するよう心掛けている」と話した。

捕手(旭川明成)
投手力:5
旭川明成高校の投手陣は、角田帆菜(1年・函館BBC VENUS出身)と石田乃々(2年・旭川中出身)の2人が中心となって支えている。
角田は右のサイドハンド投手として、主戦を任されており、特に花巻東戦では七回二死までを1失点に抑える好投を見せ、その実力を証明した。
石田は昨シーズン、著しい成長を遂げた。小学生時代は野球に打ち込んでいたが、中学ではソフトテニス部に所属し3年間を過ごした。しかし、「女子だけで野球ができるなら」と本校への入学を決意し、再び野球に取り組んでいる。
また、2年生の左腕・糠谷香苗(JBC札幌出身)は、独特のトリッキーなフォームで打者を翻弄する。
廣田妃成乃(2年・Gratias wish BC出身)は、力強いストレートを武器とし、投手陣に安定感をもたらしている。
1年生の元村夏音(オホーツクスマイリーズ出身)は、多彩な変化球を駆使して試合を組み立てるタイプの投手だ。
同じく1年生の辰巳杏(旭川DIANA出身)は、速球に磨きをかけながら成長を続けている。

投手(旭川明成)
精神力:7
2024年よりメンタルトレーニングを導入している。
主将の谷詰 実紀依(2年・札幌シェールズ出身)と副主将の鵜飼 凛(2年・JBC札幌出身)、斉藤 陽(2年・Gratias wish BC出身)らがチームの精神的根幹を握っている。
「ありがとうリーダー」の斉藤。
同校のありがとうには3つの意味がある-。
1つ目は成功を信じる力「成信力」。
2つ目は苦しい時も楽しむ力「苦楽力」。
3つ目は誰かのために頑張ると言う意味で「他喜力」。
「ありがとうを言うことでプラス思考になれたり、雰囲気を上げることができるのでそれを積極的にいうのが自分です」と斉藤は胸を張る。
また平岡 秀哉部長の存在も大きく、選手と一番近い距離で正につなぎ役的な役割を担っている。
層 力:7
チームワーク力:7
勝負力:7
適応力:6
戦略力:8
データ班の導入、トヨタ自動車硬式野球部からアドバイスをもらい2023年秋から取り入れている。
総合評価:70

内野手(旭川明成)

外野手(旭川明成)
キャプテン谷詰さん
主将・谷詰実紀依、一期生ラストイヤーに挑む!
旭川明成の未来を背負う覚悟
旭川明成女子硬式野球部のキャプテンを務める谷詰実紀依(たにづめ みのり)。
札幌シェールズ-当別ウイングス出身の高校2年生で、右投げ右打ち、160センチと小柄ながらも、持ち前の守備力とチームを鼓舞する声掛けで存在感を発揮している。
一期生として迎える最後のシーズン、谷詰は「必ず恩返しできるよう全力で頑張る」と決意を語る。
彼女が率いるチームの躍進に期待が集まる。
〇谷詰 実紀依(たにづめ みのり)
2年・札幌シェールズ-当別ウイングス出身
右投げ、右打ち
160センチ

谷詰主将(旭川明成)
Q1)チームの強みは?(特長)
楽しんで野球ができるところ
Q2)チームの強みが発揮できた試合は?(できるだけ詳細に)
2024年11月2日に行われた花巻東高等学校とのオープン戦。
強豪校相手に先制点を挙げ、持ち前の明るさと野球を楽しむ気持ちで勝利することができた。
チーム一丸となった雰囲気が忘れられない。
Q3)自分の強みは?(特長)
周りに声をかけられるところと守備力。
Q4)自分の強みが発揮できた試合は?(できるだけ詳細に)
2023年ユース大会・2回戦の作新学院戦。
ベスト16を懸けた最終回の場面、自分のプレーでピンチを防ぎ勝利したこと。
Q5)来シーズンカギになる選手は?
2年生投手3人
糠谷 香苗(JBC札幌出身)
石田 乃々(旭川中)
廣田 妃成乃(Gratias wish BC出身)
Q6)またQ5の理由は?
野球において最も重要なポジションである投手として、2年間にわたり様々なプレッシャーを乗り越えながらチームを支えてきた3人。
3人の存在は、チームに大きな影響を与えてくれるに違いない。
Q7)来シーズンに向けた意気込みを!
一期生ラストイヤー!
必ず恩返しできるように全力で頑張ります。
ありがとう!!

体幹トレーニングの様子(旭川明成)
<スイングスピード測ってみた>
例年行っている人気企画、選手のスイングスピードを競い合う企画です。
使用されるバットは、今までと変わらず長さ83センチ、重さ800グラムという中学硬式用バットを使ってスイングスピードに挑戦しました。

スイングスピード測ってみた!に挑戦した旭川明成女子ナイン
★第1位 114キロ
〇鵜飼 凛(うかい りん)
2年・JBC札幌-赤平レッドレイズ出身
右投げ、右打ち
154センチ
★第2位 112キロ
〇高橋 明香璃(たかはし あかり)
2年・旭川DIANA出身
右投げ、右打ち
158センチ
★第3位 111キロ
〇飯泉 百華(いいずみ ももか)
2年・札幌シェールズ・富川門別中学校-JBC日高ブレイヴ出身
右投げ、右打ち
156センチ

スイングスピード測ってみた!写真左から飯泉、鵜飼、高橋(旭川明成)
<発行人>
文武両道の実現へ!
充実の進路サポート体制で未来を切り拓く
旭川明成高校女子硬式野球部は、野球の技術向上だけでなく、選手たちの将来を見据えた進路サポートにも力を入れている。
文武両道を掲げる同校では、2年生の秋からアンケートや面談による意識調査を実施し、生徒一人ひとりの進路希望に沿ったサポート体制を整えている。
同校の生徒のうち、9割が進学を希望し、1割が就職を選択。
大学進学後も野球を続ける者、指導者や裏方として野球に携わる者、女子高校野球を区切りに新たな道を歩む者など、各々が異なる将来像を描いている。
しかし、どの生徒も「今」に全力投球し、自らの夢の実現に向けて努力を続けている。
指導陣は、生徒の進路に応じた個別指導を徹底し、それぞれの目標に向かって最適な支援を行っている。
大学進学を目指す生徒には、学業と部活動の両立を支援する学習計画の立案や定期的なフォローアップを実施。
学力向上と競技力向上の両立をサポートしている。
一方、就職を希望する生徒には、インターンシップや企業説明会への参加を促進し、社会人としての心構えやビジネスマナー、実務スキルの向上を支援。
現場で求められるスキルを早期に習得できるよう、手厚いサポート体制を整えている。
また、大学や社会人チームで野球を続ける生徒に対しては、技術の向上はもちろん、メンタル面の強化や体調管理など、長く競技を続けられるためのサポートを充実させている。
卒業後も選手たちが成長し続けられるよう、チームとしての基盤作りに取り組んでいる。
こうした体制のもと、旭川明成高校の卒業生は「社会に出ても活躍できる人材」となることを目指し、学校全体でバックアップを続けている。
創部から短期間で目覚ましい成長を遂げている旭川明成高校女子硬式野球部。
北海道内外の大会での活躍に加え、進路の充実も果たしながら、今後もさらなる飛躍が期待される。

底抜けに明るかった外野手(旭川明成)
北海道選抜に5人が抜擢!
旭川明成女子硬式野球部から、昨年9月に長野県松本市で開催された「松本ローズカップ」に出場した北海道選抜メンバーとして、櫻井妃愛(2年・札幌シェールズ出身)、河村恋(2年・旭川啓北中出身)、飯泉百華(2年・札幌シェールズ出身)、鈴木羽(2年・砂川中出身)、設楽琉衣(2年・旭川六号中出身)の5名が選出された。
これは、チームの成長と選手たちの個々の実力が高く評価された結果といえる。
北海道選抜は、全国の強豪が集う同大会の初戦で、高校女子野球界の名門・神戸弘陵高校と対戦。
結果は惜しくも2-3で敗戦となったが、互角の戦いを繰り広げ、全国レベルの強さを肌で感じる貴重な経験となった。
試合を通じて、選手たちは自分たちの強みと課題を再確認し、今後の成長につながる大きな収穫を得た。
北海道選抜への選出は、選手たちにとって自信とさらなる飛躍へのモチベーションとなっており、旭川明成女子硬式野球部全体にとっても大きな刺激となった。
彼女たちは、全国の強豪と渡り合うために、日々の練習により一層励んでいる。
今後も、この貴重な経験を生かし、チーム全体でさらなる成長を遂げ、全国の舞台で結果を残すことが期待される。
★現在、チーム訪問先募集中です!
お問い合わせは大川まで(090-1524-0465)(strikepro.oh@gmail.com)

指導者の話に耳を傾ける旭川明成ナイン
協力:旭川明成高等学校・女子硬式野球部