夢を問い直された一言

札幌北球団チーム訪問より
夢を問い直された一言
皆さん、今晩は-。
三連休はいかがお過ごしでしたか?
私はというと、最終日も変わらず野球取材に奔走していました。
24日、学童野球クラブチームの 新陽スターズ と、中学硬式野球クラブチームの 札幌北リトルシニア を訪問。
そこでの出来事が、自分にとって忘れかけていた「夢」を思い出させる、貴重な時間になったのです。
いつものように、札幌北リトルシニアの選手たちの練習風景を取材していたところ、チームのInstagram担当をされているお母さんから「取材中の様子をInstagramにアップしてもいいですか?」と声をかけられました。
夢を諦めない—ケガと向き合う阿知良梓佑の挑戦 「中学最後の夏、130キロのストレートを目指す」
もちろん、大歓迎。「どうぞ、どうぞ」と快諾しました。
すると、そのお母さんが突然、こんな質問を投げかけてきたのです。
「大川さんにとって夢は?」
その瞬間、まるで不意を突かれたバッターのように振り遅れました💦
そうだった。
いつも子どもたちには「夢は?」と聞いているのに、肝心の自分はどうなのか。
「最近、自分の夢について考えていたか?」と問われたような気がしました。
思わず言葉を探しながら、私はこう答えました。
「北海道には素晴らしい素質、素材を持った選手がたくさんいる。しかし、多くは全国の舞台でお披露目されることなく、才能を埋もれさせてしまう。だからこそ、そういう選手たちを応援し、彼らが少年野球、中学野球、高校野球、大学野球、社会人野球と進んでいく中で、少しでも多くの人に知ってもらえるような環境を作りたい。」
そんな思いで、2007年7月、制作の相方・辻上氏と2人で たった1ヶ月で作り上げた『熱球マガジンSTRIKE』。
どうせ作るなら、小学1年生の子どもでも手に取れるように と思い、フリーペーパーとしてスタートしました。
中身はともかく、私にとっては 思いのこもった、キラキラとした思い出の一冊 だったのです。

熱球マガジンストライク・創刊号
私がこの取材を続ける理由。
それは、単なる記録ではなく、「未来に向けた支え」 でありたいから。
どれだけ小さくても、どんなに限界があっても、自分にできることを続けていく。
この志だけは、絶対に忘れてはいけない。
改めてそう思わせてくれた一言に、心から感謝したい。
「三方よし」という近江商人の言葉があります。
「売り手よし、買い手よし、世間よし」
商売において、売り手と買い手が満足するのは当然。
しかし、それだけではなく、社会に貢献できてこそ本当の成功なのだと。
これは、野球の世界でも同じこと。
選手、指導者、そして応援する人々、すべてが満足し、社会に何かを還元できる仕組みを作ることこそが、私の役目なのかもしれない。
日々勉強。自己研鑽を怠らず、自分にできることを積み重ねていこう。
そんな決意を新たにした、あるお母さんの一言でした。
…うっかりしていた💦
お名前ぐらい聞いておけばよかった💦