JBC札幌、全国の舞台へ再び挑む!“勝利への執念”を胸に新チーム始動

JBC札幌
JBC札幌、全国の舞台へ再び挑む!
“勝利への執念”を胸に新チーム始動
中学女子軟式野球クラブチーム「JBC札幌」は、8月に東京都で開催される全日本女子軟式野球学生選手権・中高の部に、北海道代表としての出場が決まっている。
2月23日には、活動拠点である千歳市の室内練習場を訪問した。
全国大会出場経験もある実力派チームは、今季スローガン「勝利への執念」のもと、新チームで再び高みを目指している。
渋谷貴監督による10項目の戦力自己分析からは、着実に力を伸ばしている選手たちの姿が浮かび上がった。
今シーズンに向けた意気込みとして、渋谷監督は「力のある新1年生が12名入団しました。チーム内で競争し、本丸である全日本中学女子軟式野球大会の北海道予選優勝を目指します」と語った。
★現在、チーム訪問先募集中です!
お問い合わせは大川まで(090-1524-0465)(strikepro.oh@gmail.com)

ウォーミングアップするJBC札幌ナイン

キャッチボールするJBC札幌ナイン
<活動>
平日練習は無く、週末だけの活動。
土日:9:00~16:00
一年を通して活動拠点は千歳市のファイターズアカデミー室内練習場。
<選手構成>
3年生:3人
2年生:9人
1年生:7人
6年生:12人
(2025年2月23日現在)
<主だった遠征>
〇室蘭遠征(3月22日、23日)
桜蘭中学校、西胆振ユナイトベースボールクラブとオープン戦
<卒団する3年生に向けたメッセージ>
-渋谷監督からメッセージ-
どんな道に進んでもJBC札幌でやってきたことを生かして高校でも頑張ってもらいたい!

投手(JBC札幌)
【OGの活躍・女子高校野球において全国大会出場】
【高校女子硬式野球部】
3期生:高校3年生
◎ 駒澤大学付属苫小牧高等学校:小林美友(阿寒クレインズ)
◎ 駒澤大学付属苫小牧高等学校:加藤陽愛(JBC札幌から野球開始)
◎ 駒澤大学付属苫小牧高等学校:佐々木 葵(旭川5条トリデーズ)
◎ 札幌新陽高等学校:楢林愛菜(遠軽東イースターズ)
4期生:高校2年生
◎ 旭川明成高等学校:鵜飼 凛(赤平レッドレイズ)
◎ 旭川明成高等学校:山田苺花(滝川西ブルーフェニックス)
◎ 旭川明成高等学校:稲木詩加(啓明ライオンズ)
◎ 旭川明成高等学校:糠谷香苗(湖畔ビクトリー)
◎ 旭川明成高等学校:森田 歩(小樽シーレックス奥沢)
5期生:高校1年生
◎ 旭川明成高等学校:相澤菜桜(夕張ダイヤモンドスターズ)
◎ 旭川明成高等学校:今井花音(稚内野球スポーツ少年団)
◎ 旭川明成高等学校:中川結月(砂川スティッカーズ)
◎ 旭川明成高等学校:林陽依(仁木野球スポーツ少年団)
◎ 駒澤大学付属苫小牧高等学校:橋場愛結(発寒グリーンホークス)
◎ 駒澤大学付属苫小牧高等学校:濱屋恵梨奈(SKRスピリッツ)
◎ 北海道栗山高等学校:新居可乃音(岩見沢ブラックベアーズ)
◎ 北海道栗山高等学校:田島玲音奈(小樽シーレックス奥沢)
◎ 北海道栗山高等学校:松橋柚夏(釧路ファイターズ)
◎ 北海道栗山高等学校:川端桃叶(芦野ドラゴンズ)

捕手(JBC札幌)
チームスローガンは『勝利への執念』
今シーズンのチームスローガンは「勝利への執念」。
これは単なる言葉ではなく、選手一人ひとりの心に刻まれた強い覚悟と責任の表れである。
どんな試合展開でも、最後まで絶対に諦めない――その“執念”こそが、チームに勢いと一体感をもたらしている。
練習一つひとつに全力を注ぎ、試合では一球一球に魂を込めてプレーする姿勢こそが、まさにこのスローガンの体現である。
勝ちたい、仲間と喜びを分かち合いたい、全国の舞台に立ちたい──そうした強い思いを胸に、選手たちは日々の努力を重ねている。
困難な場面でも顔を上げ、仲間を鼓舞し、勝利への道を切り拓いていく。
チーム全体に浸透したこのスローガンは、技術や戦術以上に、選手たちのプレーに深みと迫力をもたらす原動力となっている。
この「勝利への執念」を武器に、チームは今シーズン、さらなる飛躍を目指す。

内野手(JBC札幌)
【課題克服で全国へ】
“長打力”と“投手陣の成長”が鍵を握る新チームの挑戦
(攻撃面)
今年のチームにおいては、昨年課題とされていた“長打による得点力”の強化が一つのテーマとなっている。
これまで単打と機動力を活かした細かい攻撃が中心だったが、今シーズンはクリーンナップを中心に長打で一気に試合の流れを引き寄せる展開を目指している。
冬場のトレーニングの成果もあり、飛距離が伸びた選手が増えており、チームとしても一発で試合を決められるような破壊力を備えつつある。
今後は、チャンスでの一打、得点圏での集中打が鍵を握り、攻撃の幅が広がることが期待される。

マシン打ちに励むJBC札幌ナイン
(守備面)
守備においては、特に投手陣の成長が大きなポイントとなる。
現在は1年生投手陣の佐々木寧音(1年:大曲ファイターズ)、山下紬(1年:やました つむぎ)、新名乃々花(1年:しんみょう ののか)が著しい成長を遂げており、試合経験を重ねるごとに安定感と自信を身につけている。
また、春から加わる新1年生にも素材の良い投手が揃っており、層の厚さという点でもチームにとっては大きなプラス要素となっている。
今後は、変化球の精度や制球力、ゲームメイクの能力など実戦で求められる要素をどこまで磨けるかが重要となり、6月に開催される全中女子北海道予選までにどれだけ総合力を高められるかが、全国大会出場へのカギを握ることになる。
守備陣全体の連携やリズムも含めて、投手を中心とした守りの完成度を高めていきたい。

キャッチボールするJBC札幌ナイン
人間力・本気の取り組み
チームが何よりも大切にしているのは、「人間力」と「本気の取り組み」である。
技術や戦術ももちろん重要だが、それ以上に“心の強さ”や“人としての在り方”が、選手の成長において最も欠かせない要素だと考えている。
挨拶、感謝、礼儀、責任感、思いやり――そうした日常の姿勢こそが、グラウンドでのパフォーマンスにも直結すると指導者たちは伝え続けている。
勝ち負けの前に、どれだけ自分に向き合い、仲間を思い、周囲への感謝を持って行動できるか。
そうした“人間力”が育ってこそ、チームとして本当の強さを手にすることができる。
また、すべての練習・試合において求められるのは「本気の取り組み」。
“やらされる”のではなく、“自らやる”という主体性を育て、常に全力でプレーすることを徹底している。
失敗しても構わない。
ただし、中途半端な気持ちでプレーすることは許されない。
どんな小さなメニューにも意味があるという意識のもと、選手たちは真剣な眼差しで日々の練習に向き合っている。
この「人間力」と「本気の取り組み」が、選手たちをひとまわりもふたまわりも大きく成長させ、やがて人生を支える大きな力となっていく――そう信じて、指導は続けられている。

外野手(JBC札幌)
【渋谷監督が語る新チーム分析】10項目で見る今季の戦力とは——総合評価は「76点」
2025年度新チームのスタートにあたり、渋谷監督がチームの現状を「攻撃力」「守備力」「投手力」など10項目にわたって自己分析。
各分野での強みと課題、そして選手たちの成長ぶりを語っていただいた。
主将・小林美月を中心としたチームは、長打力と機動力を武器に、全国大会出場を目指して本格始動。
総合評価は76点。
ここからの成長に、期待が高まるシーズンとなりそうだ。

バッティング練習に励むJBC札幌ナイン
【攻撃力:7】
昨年、7番・左翼手を担った大須杏菜(2年:西岡スターズ)は、長打力があり、チャンスでの勝負強さも光る。
6番・二塁手を担った石村薗(2年:阿寒クレインズ)は、チャンスに強く、ベンチの期待に応えてくれる選手だ。
4番・5番・一塁手を担った佐賀くらら(2年:西岡スターズ)は、長打力のある魅力的な選手である。
【機動力:8】
1番・中堅手など外野手を担った新名乃々花(1年:末広・近文合同)は、身体が大きく長打力もあるが、俊足で足も使えるチャンスメイクのできる選手。
2番・捕手を担った岡村明星(1年:栗山ロッキーズ)は、俊足で得点も多い選手。
9番・右翼手を担った林紗良(1年:JBC札幌)は、バント、エンドランなど小技ができ、つなぎの野球もしてくれる選手。

新入団員の6年生(JBC札幌)
【守備力:7】
8番・遊撃手を担った荒井紬希(1年:富原ドルフィンズ)は、走攻守のバランスが取れた選手で、頭も良く、頭脳的なプレーも見せてくれる。
6番・三塁手を担った山下紬(1年:西部ホワイトファング)は、この冬で一気に伸びた選手の一人。
肩も強くなり、三塁手としての守備力は高い。また、非凡な才能もあり、投手としても期待が寄せられる。
【投手力:7】
山口愛結(2年:比布野球少年団)は、技巧派で多彩な変化球を持ち、コントロールが良く、打たせて取るピッチングで打者を翻弄する。
佐藤遥(2年:厚真ファイターズ)は、サウスポーでボールに力があり、クロスファイヤーが最大の武器だ。
景山凛音(2年:黒松内スターズ野球少年団)は、この冬でストレートと変化球の精度が向上し、持ち前のコンビネーションで打ち取るピッチングに磨きをかけている。
佐々木寧音(1年:大曲ファイターズ)は、長身左腕で、打者のタイミングを外して打たせて取るピッチングが信条。

キャッチボールするJBC札幌ナイン
【精神力:7】
3番・中堅手を担った小林美月(2年:阿寒クレインズ)は、チームで一番勝負強い選手で、主将でもあり精神的な支柱を担っている。
荒井紬希(1年:富原ドルフィンズ)は、プレーでチームを引っ張っており、声掛けもでき、精神的にもチームをけん引している。
【層力(選手層の厚さ):9】
【チームワーク:8】
【勝負力:7】
【適応力:8】
【戦略力:8】
【総合評価:76】

ランニングに励むJBC札幌ナイン
夢を諦めない—ケガと向き合う阿知良梓佑の挑戦 「中学最後の夏、130キロのストレートを目指す」
キャプテン小林さん
全中優勝を目指す主将・小林美月の決意──チームの強みと来季の鍵を握る選手たち
阿寒クレインズ出身の小林美月(2年・163cm)は、チームを牽引するキャプテンとして仲間と共に全国の頂点を目指している。
強みは「仲の良さ」と「得点力」、そして「盛り上がれる雰囲気」。
その力を発揮したのが函館でのスーパーガールズカップだ。
個人としては逆方向への打撃を武器に、全日本中学女子軟式野球大会北海道予選でスリーベースを放った。
来季は守備力の高い三遊間コンビや好投手の活躍にも期待。
目標は全国制覇、そして京都の舞台へ——。
〇小林美月(こばやし みつき)
2年・阿寒クレインズ出身
右投げ、左打ち
163センチ

小林主将(JBC札幌)
Q1)チームの強みは?
仲がいいこと、絶対に点数をとれること、いいプレイがあった時などに沢山盛り上がれるところです
Q2)チームの強みが発揮できた試合は?
函館市でやったスーパーガールズカップです。
最後まで元気でいい雰囲気でできました。
Q3)自分の強みは?
バッティング
引き付けて逆方向に打つバッティングです
Q4)自分の強みが発揮できた試合は?
全日本中学女子軟式野球大会北海道予選でこの強みを生かし、スリーベースを打てました!
Q5)来シーズンカギになる選手は?
山下紬(1年・西部ホワイトファング出身)、荒井紬希(1年・富原ドルフィンズ出身)、山口愛結(2年・比布野球少年団出身)、 佐藤遥(2年・厚真ファイターズ出身)です。
Q6)またQ5の理由は?
山下紬(1年・西部ホワイトファング出身)と荒井紬希(1年・富原ドルフィンズ出身)の三遊間コンビは守備がめっちゃよく頼りになります!
山口愛結(2年・比布野球少年団出身)と佐藤遥(2年・厚真ファイターズ出身)はピッチングがすごくいいからです!
4人ともバッティングもいいのでカギになると思います!
Q7)来シーズンに向けた意気込みを!
全中優勝して京都に行きたいです!!
そこで勝ち進んで全国優勝もできるように頑張りたいです!

ランニングに励むJBC札幌ナイン
<スイングスピード測ってみた>
例年行っている人気企画、選手のスイングスピードを競い合う企画です。
使用されるバットは、今までと変わらず長さ83センチ、重さ800グラムという中学硬式用バットを使ってスイングスピードに挑戦しました。

スイングスピード測ってみた!に挑戦したJBC札幌ナイン
★第1位 115キロ
〇新名 乃々花(しんみょう ののか)
1年:末広・近文合同、旭川ガールズ出身
右投げ、右打ち
163センチ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは
駒沢大学附属苫小牧高等学校
★第2位 108キロ
〇佐賀 くらら(さが くらら)
2年・西岡スターズ出身
右投げ、左打ち
163センチ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは
駒沢大学附属苫小牧高等学校
★第3位 106キロ
〇鈴木 美知瑠(すずき みちる)
6年・東川下ジャイアンツ出身
右投げ、右打ち
160センチ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは
旭川明成高等学校

スイングスピード測ってみた!写真左から佐賀、新名、鈴木(JBC札幌)
<発行人>
【JBC札幌、全国再挑戦へ】
男子大会にも挑む中学女子軟式クラブチームが目指す“全員野球”
JBC札幌――。
中学女子軟式野球クラブチームでありながら、男子チームが出場する大会にも積極的に参加し、実戦を通してチームのレベルアップを図っている。
女子チームという枠にとらわれず、高い意識と挑戦心を持ち続けている姿勢は、多くの関係者からも注目を集めている。
チームのOBたちは、現在も道内の高校女子硬式野球部で活躍を続けており、JBC札幌の育成力の高さが証明されている。
そして今シーズン、チームはすでに大きな成果を一つ手にしている。
東京都で開催される全日本女子軟式野球学生選手権・中高の部に、北海道代表としての出場権を獲得。
今回の出場は、3年ぶり2度目となる。
そんなJBC札幌の今季開幕は5月5日。
男子選手に交じって出場する「瀬戸内少年軟式野球広島県交流大会・北海道予選」からスタートする。
中学生ともなれば、男女間の体力差は明確になるが、チームはその現実としっかり向き合い、“全員野球”で勝機を見いだしていく姿勢を貫く。
続いて6月7日には、北海道女子軟式野球春季大会が控えており、本格的な戦いが続く。
そしてさらに重要な戦いとなるのが、6月21日に行われる「全日本中学女子軟式野球大会・北海道予選」。
これは、8月に京都府で開催される全国大会への出場権を懸けた大一番となる。
すでに学生選手権での全国大会出場は決まっているJBC札幌だが、選手・渋谷監督ともに「全中女子の代表権も、どうしても掴み取りたい」と強い思いを口にする。
全国の舞台でより多くの経験を積むことこそが、選手たちの大きな成長に繋がるからだ。
“勝利への執念”をスローガンに掲げるJBC札幌の挑戦は、今シーズンも注目を集めそうだ。

JBC札幌ナイン

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