小樽が3年連続4度目の優勝!準V札幌新琴似
◆第43回日本選手権北海道大会 兼 第26回道新スポーツ杯夏季全道大会
▽決勝 小樽シニア5-3札幌新琴似=(27日・札幌麻生球場)
小樽シニアが、8回延長の接戦を制し、3年連続4度目の日本選手権北海道大会を制した。優勝した小樽と準優勝の札幌新琴似は、第43回日本選手権大会(7/31~東京)へ出場する。さらに小樽は、ジャイアンツカップ(8/7~東京)にもシニア北海道代表として出場を決めた。大会三連覇は、札幌新琴似、札幌北に次ぐ3チーム目!3位函館港西、4位余市は、第6回林和男旗杯国際野球大会(宮崎県)の出場権を手にした。
◆決勝
小樽
11000003=5
20000000=2
札幌新琴似
(八回延長)
(小)中山、福原-今野
(新)向井、斉藤-中屋
▽三塁打:柴田(新)
▽二塁打:中山、伊藤、西村(小)、小林海(新)
◆3位決定戦
函館港西
0010001=2
0000000=0
余市
(函)渡部-新出
(余)鈴木-笠井
▽三塁打:相場、浅井(函)、鈴木(余)
▽二塁打:中村(函)
V候補札幌新琴似下し、三度目で粘り勝ち
すでに日本選手権大会出場を決めている小樽と新琴似は、もう一つの全国大会「ジャイアンツカップ」を懸け決勝を戦った。序盤2回まで、両チーム長単打合わせて9安打と撃ち合い2-2の同点。しかし3回以降は一転投手戦となり、3~7回まで両チーム無得点が続く。打線は敵2番手・斉藤高志投手(3年・東雲ファイターズ出身)の緩急に翻弄され、安打はわずか1本。得点が入らないまま迎えた8回延長、試合は動いた。先頭の3番・佐々木 駿(2年・余市強い子出身)が、左前に口火。続く4番・柴田 颯(3年・銭函ボーイズ出身)、5番・今野大和(3年・朝里ホーネッツ出身)が、単打でつなぎ無死満塁のチャンス。打席に入った6番・西村鳳真(2年・入船フェニックス出身)の4球目、打った打球はショート強襲内ゴロ。グラブをはじきボールは三遊間へ転がる。その瞬間、右手でガッツポーズしながら三走・佐々木駿が、生還し勝ち越した。さらに小樽打線は止まらず、8番・原田 光(3年・高島ブルースターズ出身)の会心のあたりは、中越2点適時打となりこの回一気に3点を加えた。投げては、先発・中山竜之介(3年・最上ボーイズ出身)、8回延長から福原涼太(3年・小樽シーレックス奥沢)と継投で、強打新琴似打線を、2回以降三塁を踏ませないピッチングで踏ん張った。中でも中山が投じた、7回の三者連続三振は圧巻で、この気迫溢れるピッチングが8回の猛打へと繋がった。8裏から中山に代わり福原涼太(3年・小樽シーレックス奥沢出身)が、新琴似打線を0に抑え3年連続4度目の優勝を飾った。
絶対王者「札幌新琴似」へ三度目の挑戦でリベンジ!
今チームは、三度目で初めて新琴似相手に勝った。昨年、秋季大会・決勝トーナメント1回戦で1-3と敗退。今年、春季大会・決勝トーナメント決勝でもリベンジを懸け挑戦するもまたしても2-5で敗れる。三度目で掴んだ優勝の瞬間、小樽の選手たちはマウンドに集まってナンバー1ポーズをして見せた。無意識に出た人差し指は、小樽の選手らが新琴似を目標に、さらには三連覇をイメージして練習に打ち込んできた証拠だった。ベンチの村上監督の目にも光るものがあった。村上武洋監督(49)は「このチームは、戦いながらだんだん強くなってきた。3回までなんとかゲームを作ろう、同じ中学生だし」と選手を鼓舞した。「選手たちの頑張りで、3度目で初めて勝てました」と厳しい戦いを振り返っていた。
5年ぶりのG杯出場消え、日本選手権に懸ける!
初回、1点先制された直後に1番・小林海斗(3年・新川ファイヤーバード出身)が、粘った6球目を中越二塁打で好機。続く2番・石田和輝(3年・武蔵府中リトル出身)が、右前適時打で同点。さらに3番・奥田一聖(3年・東16丁目フリッパーズ出身)の犠飛で逆転。と見事な攻撃を序盤見せ。さすが新琴似と球場を、うならせた。しかし2回以降打線は2安打に封じられ勝ち越せなかった。奥田主将は「打てなかった、打撃を見直して日本選手権で借りを返す」と日本選手権・本大会に切り替えていた。2回から救援した斉藤投手は、縦と横に変化するスライダーとストレートを有効に使い、7回まで小樽打線に追加点を許さなかった。しかし8回延長の1イニングが悔やまれる。出場できず悔しさを持った選手も多くいる。計り知れない潜在能力の高い選手が数多くいる新琴似!この悔しさを忘れることなくチーム一丸となって全国で暴れてくれると信じて疑わない!
次こそは、咲かせて下さい勝利の華を!
協力:一般財団法人日本リトルシニア中学野球協会北海道連盟