上富良野が貫録8強 魅せた4人継投で1安打完封
◆ホクレン旗争奪北海道選手権大会▽2回戦 上富良野ジャガーズ(上川)3-0富原・遠矢ドルフィンズ(釧路) =(2日・太陽C球場)
ホクレン旗争奪北海道大会は1、2回戦15試合を4会場で行い、8強が出揃った。全日本学童北北海道予選大会・優勝チームの上富良野ジャガーズが、2回戦で富原・遠矢ドルフィンズを、4人の投手リレーで3-0の完封で下し、8強入りした。同チームは3日、午後1時半から(麻生球場)で、ベスト4を懸け昨秋の北海道チャンピオン緑丘ホーマーズと対戦が決まった。小林弘明監督(30)は「伝統あるチーム。明日試合ができることが楽しみ」と目を輝かせた。決勝は4日13時・札幌麻生球場でプレーボール。
◆2回戦
富原・遠矢ドルフィンズ(釧路)
000000=0
00120×=3
上富良野ジャガーズ(上川)
(六回時間切れ)
(富)中田、辻-川村
(上)石川、高橋諒、金本、掛田-川村
マックに続き“全道てっぺん”をねらう
上富良野が完勝した。エース・石川舜也(6年)、高橋 諒(6年)、金本祥冴(6年)、掛田遼星(6年)と4人の継投で、6回を1安打完封とやってみせた。特に先発・石川は3回2/3だが、内外へスピード差をつけパワーヒッターの多い富原・遠矢打線を翻弄した。また他投手陣も制球力と緩急を有効に使い凡打の山を築いた。打線は3回、1死から8番・赤平 蓮(6年)の中前を足がかりに、二盗、犠打で、二死三塁の好機から1番・河原康太郎(6年)が、2球目を目の覚めるような当たりの左前適時打で先制した。続く4回、1死から4番・池田翔哉(5年)が、中前で出塁し二盗も決め次打者につなぐと掛田が勝負強く中前へ放ち二走・池田が一気に生還。この2点目で敵バッテリーに動揺が走りバッテリーミスなどでこの回2点。少ない好機をしっかり畳みかけるところは流石だ。6日からの全国大会を前に、全日本学童北・北海道予選大会に引き続き“全道てっぺん”をねらう。
富原・遠矢、力出し切れず涙
会場に来た多くの少年野球関係者は「みんなでかい」と口を揃えた。なぜなら富原・遠矢ナインの中には、160~170cmクラスの選手たちがゴロゴロといたからだ。しかし上富良野投手陣を前に、自慢のパワーが出し切れず涙した。先発・中田真吉(6年)は、3回に1失点するも敵投手に引けを取らないナイスピッチングを披露。また二塁手・西川莉大(6年)は、好プレーと声で投手陣を助けた。フィールドは違えどこの選手たちの大舞台で躍動する選手たちがまた見たい!
次こそは、咲かせて下さい勝利の華を!
協力:北海道少年軟式野球連盟