富岸、中盤から粘りの逆転
◆第44回全道少年軟式野球大会▽2回戦 富岸ファイターズ(室蘭)5-4柳町イーグルス(十勝) =(2日・ツドーム)
2日、札幌市東区ツドームで1、2回戦6試合があり、夕方5時から行われた6試合目で富岸ファイターズ(室蘭)は柳町イーグルス(十勝)を、5-4のサヨナラで破り、7年ぶりに準々決勝進出を決めた。同チームは平成20年、大平投手(現ヴィガしらおい-北海道栄高出身)を擁してベスト4の活躍を見せた。準々決勝は4日9時から、ベスト4を懸け伏古わんぱくボーイズ(札幌)と戦う。
中盤流れ変え、粘り勝ち
富岸は5表まで2-4とリードされたが、5裏先頭1番・一戸奏斗(6年)が、左中間を破る三塁打で好機。続く2番・山根空翔(6年)の犠飛で三走・一戸が生還し1点差。6回、先頭5番・三枝 伸(5年)が、右中間を破るランニング本塁打で遂に同点。勢いに乗る富岸は7回、1死から1番・一戸が二塁打で出塁すると2番・山根が、左越適時二塁打で二走・一戸が生還しサヨナラ勝ちした。序盤柳町に流れが傾いていたが、先発一戸が試合をつくり5回からリリーフで登板した秋山 俊(6年)が、流れを変えた。四球で出した走者を失策がらみで1失点するも6、7回と持ち前のスピードボールで、反撃の隙を与えなかった。秋山投手は、私が今シーズン見た投手の中で最も速い投手のように感じた。益々の飛躍に期待したい。
柳町イーグルス、2回戦で涙
全道少年2回戦に挑んだ柳町は、4-5で敗れベスト8進出はならなかった。エースの小野響平(6年)が好投、打線も1回に1番・千葉太陽(5年)の左前を足がかりに、犠打と敵バッテリーミスを誘い先制。3回に2点、さらに5回には四球で出塁した二走3番・高橋聖七が、三塁への盗塁が敵捕手の送球ミスを誘い一気に生還した。しかし5回から代わった敵秋山投手のスピードボールを打ち崩せず、三振と凡打を築いた。さらに6回、同点本塁打からは富岸の勢いを止め切れず逆転サヨナラ負けを喫した。敗れはしたが、柳町の選手たちは小粒ながら元気よく走りまわる姿は実に気持ちが良かった。全道少年での優勝は断たれたが、この思いは後輩に託くしまた挑戦してほしい。
次こそは、咲かせて下さい勝利の華を!
協力:北海道軟式野球連盟