初V札苗、6年ぶり石狩代表へ 石山Aに4-2
◆太陽グループ杯争奪第22回全道少年軟式野球選抜大会
▽決勝 札苗スターズ4-2石山アトムズ=(17日・太陽球場)
17日、太陽球場で準決勝、決勝、代表決定戦の4試合が行われた。決勝は札苗スターズ(東区)が、石山アトムズ(南区)を4-2で下し、初優勝を飾った。また準決勝で敗れた西琴似パンダーズ(西区)と月寒スターズ(豊平区)が、代表決定戦を行い西琴似が7-0で月寒を下し、札苗スターズ、石山アトムズ、西琴似パンダーズの3チームが、石狩支部代表として全道大会(9月19日~札幌)に出場する。札苗は6年ぶり2度目の出場。石山と西琴似は、ともに初出場となる。
◆決勝(17日・太陽球場)
石山アトムズ(南区)
0001010=2
000040×=4
札苗スターズ(東区)
(石)鳴海、山内-森谷
(札)工藤-木村
▽三塁打:守野(札)
▽二塁打:木村(札)
◆代表決定戦
西琴似パンダーズ(西区)
5200=7
0000=0
月寒スターズ(豊平区)
(四回コールドゲーム)
◆準決勝
石山アトムズ(南区)
010302=6
000000=0
月寒スターズ(豊平区)
西琴似パンダーズ(西区)
10010=2
0320x=5
札苗スターズ(東区)
札苗・工藤「シンデレラボーイ」の活躍で一気に石狩頂点!
札苗は1点を追う5回、先頭7番・鈴木倫太朗(5年)が、四球を選ぶと果敢に二盗も決め続く8番・工藤良佑(4年)が、左前で無死一、三塁と好機。9番・千石晴輝(5年)が、初球スクイズを決め三走・鈴木が、生還し同点。さらに1番・守野銀二(5年)が、右越適時三塁打で逆転。勢いそのまま2番・村田陽和(5年)もスクイズを決め三走・守野も生還し3点目。これが結果決勝点となる。続く3番・木村紘知郎(5年)、4番・田中佑弥(5年)の連続安打で1点を加えこの回一挙4点で主導権を握った。投げてはここまで略一人で投げ抜いたエース田中佑に頼ることなく、4年生・工藤良佑投手が、バックにも助けられ4安打無四球2失点と抜群のコントロールで敵鳴海健臣投手(4年)に投げ勝ち、大舞台で堂々のピッチングを披露した。振りの鋭い打線に加え、投手陣の失点もある程度計算できる。札苗はこの勢いで全道頂点を掴んでみせる。珍田 享監督(61)は「代表の名に恥じぬよう自分たちの野球をするだけ子供たちを信じて頑張ります」としっかりと手ごたえもつかんだ。そして目標も明確になった。4年生右腕工藤が、貴重な経験を積んだ。全道に向けて厚みを増した投手陣と強力打線に注目だ。
準V石山、あと一歩で涙!
4回、先頭1番・森谷大誠(5年)が、中前と二盗も決め先制機。2番・山内真奈香(5年)が、犠打で一死三塁とすると3番・鳴海が、犠飛で三走。森谷が生還し1点先制。5回に逆転を許したが、6回、先頭9番・岸上倖大(5年)が、敵失で出塁するとさらにバッテリーミスで無死二塁と得点圏。内ゴロで一死三塁。一人倒れて二死とするが3番・鳴海が、中越適時打で三走・岸上が生還させ1点返し2点差と詰め寄るが反撃もここまで2-4で涙した。成田耕一監督は「全道大会は全力で挑戦させていただきます。選手たちは頑張った」と次戦に切り替えていた。エース鳴海、制球力抜群の山内がゲームをつくる。また身体能力抜群の捕手・森谷も強肩と精度を兼ね備え敵機動力を封じる。一クラス上の戦いで全道制覇を狙う。
西琴似、全道でも堅守で勝負!
1回戦・屯田ノースパイレーツ1-0。2回戦・手稲ヤングスターズ促進の末、2-1と粘り勝ち。鉄壁のデフェンスで無駄な得点は与えない西琴似パンダーズ。この鉄壁の守備は、今大会も目を見張るものがあった。全道では初戦突破で勢いに乗りたい。福井保夫監督(48)は「全道大会では一戦一戦自分たちの野球で、一つでも多く戦いたい。バッテリーを中心にした守りからのチーム。コントロールミスが無ければ何とか戦えるのではないか」と全道を見据えた。
月寒スターズ4強も涙
準決勝、代表決定戦で涙した月寒は、随一の潜在能力を誇る。石狩支部での4試合は貴重だった。大舞台での代表をつかむ難しさも感じたはずだ。この経験を必ず生かしてほしい。16人の5年生さらに4年生以下を加えたこれからの選手たちの切磋琢磨に期待!新人戦は始まったばかり来夏、必ず暴れてみせる!
次こそは、咲かせて下さい勝利の華を!
協力:北海道少年軟式野球連盟・石狩支部