札幌南シニア、創部24年目の歓喜初V
リトルシニア第42回秋季全道大会新人戦兼第32回麻生自動車学校杯(10日、札幌・麻生)
最終日は3位決定戦と決勝の2試合が行われた。決勝は3連覇をかけた札幌新琴似と初進出の札幌南の対戦となり、札幌南が同点の延長八回に4番・村田凛(2年・羊ヶ丘ブルースターズ出身)が、右翼へ会心の2点適時二塁打を放ち勝ち越し、その裏二番手投手、エース濱田泰陽(2年・石山アトムズ出身)が、ぴしゃりと抑えて初優勝した。札幌南は創部24年目で全道の頂点に立った。3位決定戦は札幌大谷が9-0のコールドゲームで苫小牧西を破った。上位3チームは来年3月に大阪で行われる全国選抜大会の出場をほぼ決めた。
◆決勝
札幌南
00000103=4
10000000=1
札幌新琴似
(延長八回)
(南)大磯、濱田-幅崎
(新)小林、太田-佐藤
▽二塁打 村田(南)
延長八回、札幌南の4番・村田が勝ち越し2点タイムリー
創部24年、札幌南が強敵・札幌新琴似の3連覇を阻み、ついに全道の頂点に立った。予選リーグ最下位(失点率上位)で突破し決勝トーナメントに進出し、チーム一丸となってつかんだ栄冠は来季につなぐデッカイ勲章となった。
「打たせて守る」が、札幌南の信条。一回裏に札幌新琴似に先制点を許したものの、先発・大磯佑太郎(2年・石山アトムズ出身)、2番手・エース濱田が踏ん張ってバックが守って盛り立て、六回に1-1の同点にして延長戦に持ち込んだ。「あきらめない」、ナインの気持ちが一つになった結果だ。
延長八回表一死二、三塁、1番・辻本倫太郎(2年・東札幌ジャイアンツ出身)、2番・志村瞭(2年・木の花ブラックジャガーズ出身)を塁上において、4番・村田が打席に。「自分が打たないと」と強い気持ちでストレートを強振、打球は右越えの2点タイムリーとなり、勝負を決めた。村田は「リラックスして打席に立ったのが良かった」と会心の一打を振り返った。
チームを引っ張ってきたキャプテンの高森輝(2年・北白石ワイルドナイン出身)は、「初めての優勝なので本当にうれしい。チャレンジ精神で最後まであきらめないのが(優勝に)つながった」。就任12年目の指揮官、阿部公男監督(63)も手放しの喜びよう。「強い新琴似を倒しての優勝に言うことない。これで選手はひと回りもふたまわりも成長するでしょう」と、来季に大きな期待を寄せていた・
◆3位決定戦
札幌大谷
33021=9
00000=0
苫小牧西
(五回コールドゲーム)
(札)西原-飯田、大野
(苫)福士、森下-土屋
▽二塁打 青山、生方、齋藤(札)
次こそは、咲かせて下さい勝利の華を!
協力:一般財団法人 日本リトルシニア中学硬式野球協会北海道連盟