砂川市で第1回全道少年野球チャンピオンシップ
今季、全道規模大会で好成績を残した少年野球チームが一堂に会して真のチャンピオンを決める「第1回北海道少年野球チャンピオンシップ」が10月1、2の両日、砂川市の砂川市営球場で行われる。開催地の地元砂川ファイヤーズの浦野和由監督(45、団体職員)が呼びかけ、同チームの保護者会が全面的にバックアップして実現した手作りの夢の大会だ。単に北海道ナンバーワンを競うだけでなく、実力チーム同士がより交流を図り、互いのレベル向上につなげよう-との思いが強く、各参加チームの共感を得た。呼びかけ人の浦野監督は「少年野球をさらに活発化し北海道野球の発展につながればうれしい」と語り、地元砂川市の町おこしも見越している。そんな熱い思いをたぎらせている砂川ファイヤーズを取材した。 (中山 武雄)
北海道チャンピオンを目指して11チームが出場
大会を心待ちにしているのは他ならぬホストチームの砂川ファイヤーズだ。8月に西武ドームで開催された「くりくり全国大会」で3位の快挙を成し遂げ、ぜがひともその実力を披露して初代のチャンピオンの座を獲得したいと、監督・コーチ・選手・保護者会が一つとなって願っている。出場チームは砂川ファイヤーズを含めて11チーム。マクドナルド杯南大会優勝の北広島イーストグローリー(北広島市)、全道少年軟式野球大会優勝の滝川ジュニアドラゴンズ(滝川市)、スタルヒン杯北海道大会で優勝した神居野球少年団など、いずれも北海道を代表する強豪ぞろい。砂川ファイヤーズにとっては相手に不足なし、まさに「迎え撃つ」心境で大会日を待っている。それだけに、チームの練習にも熱が入る。指導する浦野監督、大坂聡(41)・山崎数浩(41)・西川公平(32)の3コーチ、そして24人の選手(2年~6年)たちの表情は真剣そのものだ。
結成2年目で全国出場チームに成長
砂川ファイヤーズは昨年誕生した新しいチーム。結成時は選手15人でスタート、2年目で全国大会に出場し、スタルヒン杯、全道少年軟式大会と連続の全道出場を果たしている。浦野監督は監督歴10年のベテランだ。根っからの野球好き、と自ら評し全国1回、全道5回の出場を導いている。「技術より心」をモットーに、あいさつのできる子供育成に重点を置いている。また「野球はカッコよくする(姿勢)」ことが上達につながると説く。ゴロをとるポイント、バウンドの取り方にもカッコよい姿勢があり、それがレベルアップになるという。基本を徹底すれば自然とうまくなるという浦野指導論だ。今回の「北海道少年野球チャンピオンシップ」大会の呼びかけも、「他チームとの交流こそが自チームへの向上」との思いで創設した。「純粋にどのチームがその年の一番強いチームなのか知りたかった」と本音を話す。砂川市、同教育委員会、同体育協会、道軟式野球連盟砂川支部が後援する市あげての「手作りチャンピオンシップ大会」は、砂川ファイヤーズの熱い思いから生まれた。真のチャンピオンを決めることよりも、強豪チーム同士の交流を図り北海道少年野球のレベルアップ向上こそに大きな意義を求めている。4年前に浦野監督自らの「ウラノ杯」を設けて道内チームとの交流大会を催し「チャンピオンシップ」の下地を着々と作ってきた。その熱意が今、砂川ファイヤーズの野球魂として大きく開花しようとしている。第2回、3回とよりよい発展を願わずにはいられない。
「第1回北海道少年野球チャンピオンシップ」 10月1日、2日(砂川市営球場ほか)
▼主催 北海道チャンピオンシップ実行委員会
▼後援 砂川市、砂川市教育委員会、砂川体育協会、道軟式連盟砂川支部
▼協力 砂川ファイヤーズ保護者会
「出場チーム」
◎砂川ファイヤーズ(全国くりくり選手権3位、砂川市=浦野和由監督)
◎北広島イーストグローリー(マクドナルド南大会優勝、北広島市=鹿野竜一監督)
◎神居野球少年団(スタルヒン道予選会優勝、旭川市=坂本信人監督)
◎滝川ジュニアドラゴンズ(全道少年軟式野球大会優勝、滝川市=細井達監督)
◎拓勇ファイターズ(推薦=マクドナルド南大会3位、苫小牧市=山村寛文監督)
◎麻生野球少年団(マクドナルド杯南大会準優勝、札幌市=岩井眞監督)
◎永山西クラブ(太陽グループ杯選抜大会優勝、旭川市=上野盛久監督)
◎名寄ピヤシリ西クラブ(マクドナルド北大会準優勝、名寄市=坂東聖治監督)
◎上江別ブルードリームズ(日刊スポーツ旗春季大会準優勝、江別市=蝦名文男監督)
◎紋別オホーツクスポーツ少年団(推薦=マクドナルド北大会3位、紋別市=住吉治監督)
◎元江別アニマルズ(推薦=マクドナルド南大会3位、江別市=藤巻隆監督)