【チーム訪問】札幌西リトルシニア
6日、札幌市西区西野の高台にある専用室内練習場で冬季練習に励む札幌西リトルシニアを訪問した。
監督就任8年目を迎える田邊 翼監督(33)が、チームをけん引。昨年行われた新人戦では2勝2敗と惜しくも予選敗退。
「いいところで負けを経験し、悔しさをもって冬季練習に励んでいます」と前を向いた。
4月上旬から始まるオープン戦を経て、スタートダッシュを成功させ上昇カーブを描いて見せる。
チーム訪問は、今シーズンからチームを代表して数人の選手たちに来季へ向けた抱負を色紙にしたためてもらった。
【選手】
2年:14人 1年:27人 6年:16人(3月13日現在)
泥臭くつないで勝利を手繰り寄せる
今年の札幌西は、投手を中心とした守りからリズムを作り、攻撃では泥臭くつないでつないで勝利を手繰り寄せる戦いが見れそうだ。
昨年行われた新人戦では、1つ波に乗り切れなかった。
優勝した札幌南相手に7-4と勝利。
しかし札幌大谷戦では、序盤・札幌西ペースで進むも中盤の好機であと一本が出ず、逆に終盤、札幌大谷の粘りの前に競り負けた。
予選リーグでは実力を見せるもEブロック2勝2敗と惜しくも涙した。課題は“競り合いでの勝負強さ”と言える。
新人戦で敗れた札幌大谷、恵庭戦は忘れない。この冬、課題克服を狙いに基礎中心のトレーニングで精神面の強化も図った。
汗をにじませながら特打ちをする選手たちは努力を惜しまない。
投手陣の軸・鈴木健琉(2年・札幌ファイヤーズ出身)は、持ち味のキレの良いスライダーで、カウントを整え打者を打ちとる。
しかし課題はスタミナアップ!この冬のトレーニングで克服してみせる。2番手に挙がるのは2人。
ストレートに威力のある右腕・五十嵐海斗(2年・発寒グリーンホークス出身)と緩急で打ち取る左腕・中野航弥(2年・発寒第一ハンターズ出身)だ。
札幌西の上昇には投手陣の成長が不可欠で、投手陣のさらなる成長に期待したい。正捕手争いは二人に絞られる。
リード面で定評のある後藤雄伎(2年・発寒第一ハンターズ出身)とパワーと元気が持ち味の辻 駿也(1年・ビッグホエールズ出身)らのチーム内競争は、オープン戦までもつれる。
内野の要で遊撃手・市橋武大(2年・手稲ヤングスターズ出身)は、走攻守バランスの取れた選手で「野球への取り組む姿勢が良い」と高評価。
外野手では中堅・北村太一(2年・千葉高洲コンドルズ出身)は、俊足とパワーを兼ね備え“4番”として打線の軸となっている。この冬の注目株は、増田 禅(1年・少年ジャガーズ出身)の名前が挙がった。
勝負強く実戦で物おじしない性格は、ズバリ実戦向きだそうだ。
各選手たちは、まずはチーム内競争に勝ち抜き、4月上旬から始まるオープン戦を経て、開幕を待つ!
実戦形式の練習で、上々の手応えをつかんでみせる。
★思い思いの言葉を色紙にしたためた
※NGワードは全国優勝、全国制覇。もちろん大目標であることは 周知のこと、その大目標を実現するために、チームの中にいる自分は何をするべきかを問いた。また今シーズンで印象深い試合についても挙げてもらった。
◆「Pride」~My style を貫くために~ 主将・北村太一(2年・千葉高洲コンドルズ出身)
「昨年の新人戦・予選リーグ敗退し、主将としてチームをまとめきれなく悔しい思いをした。しかし勝った“札幌南”戦では、自分たちの可能性を感じた。自分たちのスタイルを貫き通し春の開幕に挑みます」と意気込んだ。印象深い試合は「新人戦の札幌南戦。六回、無死二、三塁のチャンスで一ゴロが敵のエラーで出塁するもそこはヒットを打って結果を出したかった」と悔しがった。このチームの目標は、日本選手権道予選で優勝すること!しかし全員が同じ方向をまだ向いていない。一度悪い流れができるとそこに流される傾向がある。個性の強いメンバーだが、団結し大会に臨み監督さんを神宮に連れて行きたい。新人戦ではクリーンナップの3番として、力強さ、勝負強さ。さらに俊足を生かし外野手としても活躍。大所帯“札幌西“の主将としてチームをけん引。右投・左打、身長174cm、67kg。
◆「粘り強い野球」後藤雄伎(2年・発寒第一ハンターズ出身)
「新人戦4試合中、3試合を先制しているがその内2試合逆転負け。自分もチャンスで凡退。今シーズンは、粘って勝利を掴みます」と力を込めた。印象深い試合は「新人戦の札幌大谷戦。序盤3-1とリード。しかし六回、先頭打者に甘く入ったカーブをレフトオーバーされその後、捕手としてのリードが、略ストレートと単調になり投手も疲れからかコースも甘くなり痛打され、一気に逆転された」と唇をかんだ。持ち味は、勝利への執念が強く研究熱心。投手陣の長所を引き出すよう努力を惜しまないところ。新人戦では6番・捕手として出場。右投・右打、身長172cm、体重59kg。
◆「自信」伊藤圭哉(2年・西発寒ホークス出身)
「新人戦では、自分に自信が持てずファーストストライクから振れなかった。結果カウントを不利にしてしまい凡打を繰り返した。今シーズンは自信を持って打席に立ち、ファーストストライクを振っていく」と表情には自信がよみがえっていた。印象深い試合は「新人戦の旭川北稜戦。七回、一死ランナーなしからの打席で見逃し三振。打てなかった。ヒットを打ってやろうという強い気持ちが弱かった」と表情を曇らせた。持ち味は、ズバリ守備での打球判断!「右打者の場合、左足を下げ左中間を警戒。左打者の場合はスクエア」と守備へのこだわりを忘れない。新人戦では8番・レフトとして出場し、右投・左打、身長165cm、体重52kg。
【お問合わせ】
監督 田邊(たなべ)まで
携帯:090-5070-3782
協力:札幌西リトルシニア