【チーム訪問】札幌東リトルシニア
6日、札幌市東区の専用室内練習場で冬季練習に励む札幌東リトルシニアを訪問した。創部36年の老舗チーム。昨年より安達政人監督(54)が、チームをけん引。昨年行われた新人戦では2勝2敗と惜しくも予選敗退に涙した。「もう一息というところ。潜在的にはまだまだ!」と選手たちへの期待をうかがわせた。冬季練習で力を蓄えた同チームは、オープン戦で実戦モードを経て、4月29日から始まる荒波に立ち向かう。
チーム訪問は、今シーズンからチームを代表して数人の選手たちに来季へ向けた抱負を色紙にしたためてもらった。
【選手】
2年:12人 1年:11人 6年:14人
チーム内競争“サバイバル”で活性化に期待!
投手陣はエース・小原壱多朗(2年・東雲ファイターズ出身)が、主戦となる。右の本格派でまっすぐに力があり、気持ちも強く打者への威圧感も与える。
課題は変化球の習得と精度とはっきりしている。
このコンビが確立したときは“グイグイ”とチームを引っ張る姿がイメージできる。
2番手には1年生ながら新人戦で、主力として登板機会を与えられた木村竜三(1年・中沼ウォーリアーズ出身)も小原同様、右の本格派。
この冬で大きく成長を遂げていると言う。課題の制球力はオープン戦で試されるが、大いに期待したい。
他にもスリークォーターから投げる遊撃手兼投手の種田玲音(2年・拓北スパイダース出身)は、制球力があり試合での計算が経つと信頼も厚い。
また新人戦では正捕手だった齋藤優汰(1年・本郷イーグルス出身)も強肩を生かし、捕手及び投手としてのカードも今シーズンはあるようだ。
扇の要で捕手は、昨年同様正捕手に齋藤の存在は大きい。
同選手はこの冬で肩、フットワーク、リード面も著しく成長を遂げていると言う。
また齋藤が投手としてマウンドに上る時は、種田もしくは吉尾響也(1年・元栄フェニックス出身)が、マスクを被るパターンが予想される。
攻撃面では昨年・新人戦で、俊足を買われ千葉隆人(2年・太美ウォーリーズ出身)が、1番を任された。同選手の出塁の有無は、チームの得点力に大きく関わる。
課題の出塁率アップに期待したい。
2番・種田は状況に合わせた打撃ができ、またパワーも兼ね備える。
3番・齋藤は、新人戦ではボールを押しこまれる場面が多かったが、この冬の取り組みでタイミングの取り方などを修正し、改善に向かっていると聞く。
4番・小原は、新人戦では4割越えのアベレージを残した。
打球も鋭く一人輝きを放っていた。
投打ともに小原への期待は大きいが、そのプレッシャーを跳ね除け“大黒柱”は、応えてみせる。
伸び盛りの注目選手は、平山寛太朗(1年・北東ナイン出身)。
身体は小さいが、器用な面がありコースに逆らわず広角に打てるように技術が上がった。元々守備力があり、ここにきてバッティングの向上で、さらに期待が懸る。
オープン戦での出来が、カギとなりそうだ。同チームは4月上旬から始まるオープン戦を皮切りに実戦を経て、開幕を待つ!
チーム内競争“サバイバル”による活性化で、選手個々の潜在能力に期待したい。
★思い思いの言葉を色紙にしたためた
※NGワードは全国優勝、全国制覇。もちろん大目標であることは 周知のこと、その大目標を実現するために、チームの中にいる自分は何をするべきかを問いた。また今シーズンで印象深い試合についても挙げてもらった。
◆「夢」主将・種田玲音(2年・拓北スパイダース出身)
「夢をかなえるために、チーム全員で戦います」と力を込める。印象深い試合は「新人戦・岩見沢戦。試合中盤、一死二、三塁の場面。自分はショートを守っていたが、二遊間寄りのゴロを、捕球ミス。ピンチをチャンスに、変えることができず悔しかった」と肩を落とした。新人戦では遊撃手兼投手として出場し、主将としてチームをけん引した。伸びのあるストレートと力強いバッティングが持ち味。右投・右打。身長170cm、体重66kg。
◆「大黒柱」小原壱多朗(2年・東雲ファイターズ出身)
「投げても打ってもチームに無くてはならない存在になってみせる」と意気込んだ。印象深い試合は「新人戦の千歳戦で、先発登板。初回、2失点。しかしその裏、すぐに仲間が1点取り返し、さらに四回、大量4点とって逆転。五回まで投げ、チームは6-2と勝利することができた」と自らの失点を仲間がカバーしてくれたことを強調した。新人戦のリーグ戦、4戦すべて登板し、岩見沢と千歳戦に先発登板。エースとしてチームをけん引した。4番・投手兼外野手として活躍。ボールに球威があり、強気なピッチングが心情。右投・左打。身長170cm、体重65kg。
◆「物語」千葉隆人(2年・太美ウォーリーズ出身)
「副キャプテンなので、キャプテンの支えとなってチームをまとめて“札幌東”の物語を描く。このチームの目標は全国制覇!全道優勝し、全国でも上位に入れるよう物語を作っていきます」と今シーズンの目標を描いた。印象深い試合は「新人戦の岩見沢戦で、1打席目をいきなり三振してしまい序盤、チームに勢いをつけることが出来なかった。七回、一死から打席が回ったが、今度は見逃し三振。後続も倒れ敗れた」と悔しがった。新人戦では1番・中堅として出場し、俊足に加えベースランニングも得意としている。グラウンドいっぱいを“躍動する姿“描いて見せる。右投・左打。身長165cm、体重53kg。
【お問合わせ】
父母会長 相馬 090-6269-6014
婦人部長 千葉 090-1389-7651
協力:札幌東リトルシニア