【中学クラブチーム訪問】札幌新川ボーイズ編
1月7日、今年最初に伺った中学クラブチーム訪問は札幌新川ボーイズ。札幌市白石区東米里にある室内練習場で冬季練習に励んでいた。今年の3年生は2人と少なかったが、それぞれ札幌市内及び近郊の高校へ進学希望だそうだ。阿部裕治監督(55)は「後輩の面倒を見てくれる優しい子たちでした。ここで学んだことを高校野球で生かしてほしい」とエールを送った。新チームは秋の全国予選1回戦で涙となったが、再び夏の全国を目指し、冬季練習に励む選手たちを取材した。
チーム訪問は、今年も代表して数人の選手たちに来季へ向けた抱負を色紙にしたためてもらった。また新チーム主将・片山雅大君(2年・東ハリケーン出身)にはチームの特徴や目標を動画で語ってもらいました。
◆選手構成
2年生:7人 1年生7人
【動画】コチラ 冬季練習① 冬季練習② 冬季練習③ キャプテンからメッセージ
【フォトグラフ】コチラ
札幌新川、勝負の年!
札幌新川ボーイズ勝負の年!と位置付ける今シーズン。2年前、三年計画で全国を目指した同チーム。昨夏は3年生2人に1、2年を加えたメンバーで挑み満を持して出場した秋の新人戦だったが、ドリスポ杯で対戦した札幌手稲ボーイズ戦や秋季リーグ戦で対戦した苫小牧ボーイズとの試合で逆転負けを喫した。中々投打がかみ合わず常勝の波に乗ることができなかった。阿部監督は「投手陣は投げ込み不足を感じた。また他選手たちも本番に力を発揮できないメンタルの弱さもあった」と指摘。冬季練習では地に足をつけた基礎トレーニングから見直し、個々のレベルアップによってチーム全体の底上げを図り、夏の全国キップを目指す!
同チームは4月オープン戦を経て開幕を待つ。
◎阿部監督が、印象深い試合と挙げた苫小牧ボーイズ戦
「終盤まで良い試合ができていたが」と悔しがった。
▼第25回北海道支部秋季リーグ戦
(9月10日(土)・苫小牧市営清水球場)
苫小牧ボーイズ
0100104=6
0000001=1
札幌新川ボーイズ
(苫)嵯城―寺口
(札)木戸、片山―紺田
~数人の選手を5段階評価~
阿部監督に聞いた
★投手陣では3人の名前が挙がった。阿部監督にはコントロール、スピード、経験、マウンド度胸、スタミナ、監督からの信頼度など5段階評価で選手を紹介。
◇片山雅大投手(2年・東ハリケーン出身)は、コントロール④、スピード④、経験④、マウンド度胸③、スタミナ④、信頼度④。「キャプテンとしてチームをまとめ。投手としてもマウンド上で活躍してくれると思います」と期待した。右投・右打。新人戦では打順は1番・投手兼遊撃手としてチームをけん引。身長165cm、体重64㎏。
◇藤田康平投手(2年・東ハリケーン出身)は、コントロール③、スピード③、経験③、マウンド度胸③、スタミナ③、信頼度④。「与えられたイニングをしっかり投げてほしい」と期待した。右投・右打。新人戦では2番・投手兼外野手として出場。身長170cm、体重60㎏。
◇木戸一真投手(2年・新川ウィーディス出身)は、コントロール③、スピード④、経験④、マウンド度胸③、スタミナ④、信頼度③。「チームメイトから信頼される投手を目指してほしい」と期待した。右投・右打。新人戦では4~5番・投手兼外野手として出場。身長170cm、体重65㎏。
★打撃陣では3人の名前が挙がった。投手陣同様、阿部監督にバットコントロール、長打力、チームバッティング、ミート力、勝負強さ、監督からの信頼度を5段階評価で表してもらった。
◇紺田翔太(2年・東ハリケーン出身)は、バットコントロール④、長打力④、チームバッティング④、ミート力④、勝負強さ④、信頼度④。「チャンスでのバッティングに」と期待した。右投・右打。新人戦では4~5番・捕手として出場。身長170㎝、体重65㎏。
◇冨沢愛斗(1年・東16丁目フリッパーズ出身)は、バットコントロール④、長打力③、チームバッティング③、ミート力④、勝負強さ④、信頼度④。「このまま調子をキープ。周りからの信頼も厚い。次期キャプテン候補」と期待した。右投・左打。新人戦では2、6番・二塁手として出場。身長161㎝、体重56㎏。
◇佐々木雄哉(1年・東16丁目フリッパーズ出身)は、バットコントロール④、長打力④、チームバッティング④、ミート力④、勝負強さ④、信頼度④。「素晴らしい、もっとパワーをつけてさらに上を目指してほしい」と期待した。右投・右打。新人戦では3番・三塁、遊撃、投手として出場。身長168cm、52㎏。
★思い思いの言葉を色紙にしたためた
※NGワードは全国優勝、全国制覇。もちろん大目標であることは 周知のこと、その大目標を実現するために、チームの中で自分は何をするべきかを問いた。
◆「思いやり」主将・片山雅大選手(2年・東ハリケーン出身)
「選手たち全員に思いやれるキャプテンを目指します」と力強かった。秋季新人戦では主将として1番・遊撃手兼投手としてチームをけん引。守りでは守備範囲も広く、足も速く走塁技術も高いのでチャンスを広げます。右投・右打、身長165cm、体重64㎏。
Q1)印象深い試合は
「秋のリーグ戦・札幌手稲ボーイズ戦で五回まで0‐0、六回にチームが一つになり1点先制。続く七回にも1点奪い2‐0で勝利」と勝ちゲームを挙げた。
Q2)チームのキーマンは
「木戸一真投手(2年・新川ウィーディス出身)です。チームの柱なので頑張ってほしい」と期待した。
Q3)新人戦を戦い終えて、対戦相手の中で良い選手はいましたか?
「苫小牧ボーイズの園田 翔捕手(2年・新生台イーグルス出身)です。強肩でバッティングもとても良かった」と実力を認めた。
◆「束ねる」紺田翔斗選手(2年・東ハリケーン出身)
「キャッチャーなのでみんなを束ねるように」と意気込んだ。新人戦では4番・捕手としてチームをけん引。守備では扇の要。捕球から送球までが速く、持ち味の強肩で敵の機動力を防ぎます。右投・右打、身長170cm、体重65㎏。
Q1)印象深い試合は
「秋の全国予選・旭川道北ボーイズ戦。打つ方もあと一本が、出なかった」と唇をかんだ。
Q2)チームのキーマンは
「藤田康平(2年・東ハリケーン出身)です。ピッチャーが少なく一人ひとりのレベルアップが必要。その中で一番レベルアップしてほしい選手です」と期待した。
Q3)新人戦を戦い終えて、対戦相手の中で良い選手はいましたか?
「苫小牧ボーイズの園田 翔捕手(2年・新生代イーグルス出身)です。同じポジションでみんなをまとめていた」と実力を認めた。
◆「一本」藤田康平選手(2年・東ハリケーン出身)
「このチームは打って勝つ野球を目指している。ここぞという場面で、一本打てるように!みんなが一本の束になるように」と力強く願った。新人戦では2、6番・中堅手兼投手として出場。体格も一回り大きくなり攻撃、守備、投手として選手、指導者から活躍に期待されていた。右投・右打、持ち味は「チーム一の声!」と自負していた。身長170cm、体重60㎏。
Q1)印象深い試合は
「秋のリーグ戦・札幌豊平ボーイズ戦で自分が先発したが、10点差以上のコールド負けを喫した。試合ではここぞという場面でストライクが入らず、自分の力を痛感した試合」と唇をかんだ。
Q2)チームのキーマンは
「冨沢愛斗(1年・東16丁目フリッパーズ出身)です。1年生の中でキャプテン。また攻撃では安打製造機でもある。冨沢が出ないと始まらない」と大いに期待した。
Q3)新人戦を戦い終えて、対戦相手の中で良い選手はいましたか?
「旭川大雪ボーイズの佐々木智哉投手(2年・比布野球スポーツ少年団出身)です。今まで見たことの無いストレート。手元で伸びていた」と脱帽した。
※中学クラブチーム訪問企画は、ベースボール北海道ストライクを応援してくださっているチームさんを優先して行っております。
協力:札幌新川ボーイズ