【中学クラブチーム訪問】苫小牧ボーイズ編
2月5日、中学硬式クラブチームの苫小牧ボーイズを訪問した。今年の苫小牧ボーイズ3年生15人の進路は、苫小牧市内及び近郊へそれぞれ進路希望が出ている。石田一途監督(58)は「この三年間、良い経験ができたと思う。東北大会では一回戦に勝って、二回戦で敗れたが内容的には互角。高校野球で活躍してくれると願っている」とエールを送った。新チームは昨秋行われた全国予選で見事優勝を飾り今春、3月26日から東京で行われる第47回日本少年野球春季全国大会へ北海道代表として出場する。
チーム訪問は、今年も代表して数人の選手たちに来季へ向けた抱負を色紙にしたためてもらった。また新チーム主将・園田 翔君(2年・新生台イーグルス出身)にはチームの特徴や目標を動画で語ってもらいました。
【動画】コチラ 冬季練習① 冬季練習② 冬季練習③ キャプテンからメッセージ
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◆選手構成
2年生:8人 1年生7人 6年生7人
リーグ戦5位からの躍進
石田監督は「リーグ戦では打てない、守れないが続いた。しかし試合を重ねる毎に自信と力を掴んでいった」と振り返った。選手個々の力量はあるもののリーグ戦序盤は、手探りが続いた。明確な課題は、投手陣の制球力アップ、攻撃陣は決定力アップが挙げられた。このリーグ戦5位の結果が、選手個々が素直に課題と向き合う躍進への根拠となっていく。全国予選まで1週間、投手陣は下半身を重視したフォームと投げ込みで課題の制球力を改善した。打撃陣は徹底したスイングとマシンと手投げによる打ち込みで鋭いスイングへと大きく変貌していった。迎えた全国予選1回戦では札幌北広島ボーイズを1-0、2回戦・函館ボーイズを7-3で下し勢いに乗る。準決勝・旭川大雪ボーイズを7-3で下すと初の決勝進出。決勝の相手はリーグ戦負けなしの札幌豊平ボーイズ。リーグ戦では1-5で敗れた相手だ!迎えた決勝は、先発・内野優樹投手(2年・拓勇ファイターズ出身)が、角度のあるストレートと低めの変化球とのコンビネーションが、札幌豊平の凡打の山を築いた。その結果、見事に七回4安打完封。また打線も要所で適時打を放ち試合は3-0で勝利し、初優勝を飾った。まさに練習は実戦と連動するもの。気持ちの乗った状態でしかも自然体で挑めた勝利と言える。全国大会でもあの決勝で魅せた『自然体』で苫小牧旋風を吹かせてみせる!
春の全国大会へ向けて戦闘モード
全国大会出場を決めた苫小牧は、3月18日から20日までの三日間、宮崎県日南市で合宿を決行。土の上での練習や練習試合で実戦感覚を掴む。「この三日間で、できるだけベストに近づけたい」と指揮官。本番に向けて石田監督は「どれだけ出来るか?どれだけ通用するか?胸を借りるつもりで先ずは初戦突破を目指します」と意気込んだ。合宿で逞しく成長した苫小牧は3月26日から東京で行われる大舞台で躍動してみせる。
◎石田監督が、印象深い試合と挙げた札幌豊平ボーイズ戦
「先取点を打って取ることができ、内野がしっかり投げダブルプレーを2つ獲れたことも大きい」と振り返った。
第4回日本少年野球秋季北海道選手権大会
◆決勝(平成28年10月8日・札幌麻生球場)
札幌豊平ボーイズ
0000000=0
001101×=3
苫小牧ボーイズ
(札)増田‐信岡
(苫)内野‐園田
▽二塁打:嵯城、千葉、佐藤颯(苫)
★投手陣では4人の名前が挙がった。石田監督にはコントロール、スピード、経験、マウンド度胸、スタミナ、監督からの信頼度など5段階評価で選手を紹介。
◇嵯城祐貴投手(2年・泉野イーグルス出身)は、コントロール③、スピード③、経験④、マウンド度胸③、スタミナ③、信頼度④。「変化球のキレが良く、嵯城の成長がこのチームのカギ。トレーニングで課題克服し、左のエースとして」と期待した。左投・左打。新人戦では打順は2番・投手兼中堅手として出場。身長169cm、体重55㎏。
◇内野優樹投手(2年・拓勇ファイターズ出身)は、コントロール③、スピード④、経験④、マウンド度胸④、スタミナ④、信頼度④。「チームの主力としてもっと引っ張ってほしい」と期待した。右投・右打。新人戦では5番・投手として出場。身長177cm、体重71㎏。
◇寺口悠真投手(2年・泉野イーグルス出身)は、コントロール②、スピード④、経験③、マウンド度胸③、スタミナ④、信頼度③。「課題のコントロール克服を」と期待した。右投・右打。新人戦では7、8番・投手兼内外野手として出場。身長172cm、体重57㎏。
◇佐藤颯太投手(2年・美園スラッガーズ出身)は、コントロール④、スピード⑤、経験④、マウンド度胸④、スタミナ④、信頼度④。「昨秋は、思うような結果ではなく本人も悔しいと思う。今春は抑えとしての安定感を」と期待した。新人戦では4番・投手兼三塁手として出場。右投・右打。身長169cm、体重68㎏。
★打撃陣では5人の名前が挙がった。投手陣同様、石田監督にバットコントロール、長打力、チームバッティング、ミート力、勝負強さ、監督からの信頼度を5段階評価で表してもらった。
◇園田 翔捕手(2年・新生台イーグルス出身)は、バットコントロール④、長打力④、チームバッティング④、ミート力③、勝負強さ④、信頼度⑤。「元気もあり、足もある。クリーンナップを打てる力もある」と太鼓判を押した。右投・右打。新人戦では主将で1番・捕手としてチームをけん引。身長172㎝、体重67㎏。
◇佐藤颯太選手(2年・美園スラッガーズ出身)は、バットコントロール④、長打力⑤、チームバッティング③、ミート力④、勝負強さ④、信頼度④。「四番として、大事な場面も勝負強いバッティングを」と期待した。右投・右打。新人戦では4番・投手兼三塁手として出場。身長169cm、体重68㎏。
◇内野優樹選手(2年・拓勇ファイターズ出身)は、バットコントロール③、長打力⑤、チームバッティング③、ミート力③、勝負強さ③、信頼度④。「ここぞという場面で一本打ってほしい」と期待した。右投・右打。新人戦では5番・投手として出場。身長177cm、体重71㎏。
◇神部晨仁選手(1年・大成フェニックス出身)は、バットコントロール④、長打力④、チームバッティング③、ミート力③、勝負強さ④、信頼度④。「新2年生だが活躍を」と期待した。右投・右打。新人戦では6番・一塁手兼投手として出場。身長173㎝、体重60㎏。
★思い思いの言葉を色紙にしたためた
※NGワードは全国優勝、全国制覇。もちろん大目標であることは 周知のこと、その大目標を実現するために、チームの中で自分は何をするべきかを問いた。
◆「感謝」主将・園田 翔選手(2年・新生台イーグルス出身)
「今、野球ができているのも親だったり、指導者のおかげなのでいつも感謝の気持ちを忘れず臨みたい」と支えてくれる人たちへの思いを忘れない。秋季新人戦では主将として1番・捕手として出場。長打力も兼ね備える1番打者。またグラウンドでの大きな声もプレーヤーとしての魅力を一層際立たせる。右投・右打、身長172cm、体重67㎏。
Q1)印象深い試合は
「秋季北海道選手権大会・準決勝の旭川大雪ボーイズ戦。勝てば全国が見えていた試合なので勝てて一番うれしかった」と笑顔。
Q2)チームのキーマンは
「古川 巧選手(2年・日新スポーツ少年団出身)です。秋は3、6番を打ち、打ってくれると盛り上がる」と活躍に期待した。
Q3)新人戦を戦い終えて、対戦相手の中で良い選手はいましたか?
「札幌豊平ボーイズの増田大貴投手(2年・石山フォックス出身)です。球の伸び、マウンドさばきなど素晴らしいものがあった」と実力を認めた。
Q4)一年後、高校進学を考える時期となりますが高校野球で着てみたいユニフォームは?
「駒大苫小牧高」。
◆「全力」嵯城祐貴選手(2年・泉野イーグルス出身)
「今年が最後。何事にも全力で取り組みたい」と力強かった。秋季新人戦では2番・投手兼外野手として出場。投手のみならず外野手としても強肩も見せる。全国予選決勝の札幌豊平ボーイズ戦、0-0で迎えた三回、二死二塁の場面で先制打となる右中間へ適時二塁打を放つなど勝負強さも見せる。左投・左打、身長169cm、体重55㎏。
Q1)印象深い試合は
「秋季新人戦・決勝の札幌豊平ボーイズ戦。先制打を打てた」と笑顔を見せた。
Q2)チームのキーマンは
「園田 翔選手(2年・新生台イーグルス出身)です。練習でも試合でもチームを盛り上げてくれる」と期待した。
Q3)一年後、高校進学を考える時期となりますが高校野球で着てみたいユニフォームは?
「駒大苫小牧高」です。
◆「平常心」佐藤颯太選手(2年・美園スラッガーズ出身)
「ピンチでもチャンスでも常に平常心で臨みます」とさらりと言った。秋季新人戦では4番・三塁手として出場。抜群の長打力が持ち味。右投・右打、身長169cm、体重68㎏。
Q1)印象深い試合は
「秋季新人戦・決勝の札幌豊平ボーイズ戦。リーグ戦で敗れた相手、絶対勝ってやろうと挑んだ試合」と誇らしげだった。
Q2)チームのキーマンは
「園田 翔選手(2年・新生台イーグルス出身)です。キャプテンとしてもプレーでもチームを盛り上げてくれる」と期待した。
Q3)一年後、高校進学を考える時期となりますが高校野球で着てみたいユニフォームは?
「まだわからないです」と明かした。
※中学クラブチーム訪問企画は、ベースボール北海道ストライクを応援してくださっているチームさんを優先して行っております。
協力:苫小牧ボーイズ