札幌大谷6回鮮やか逆転 札西逃げ切れず
◆第42回秋季全道大会新人戦
▽予選リーグ(Eブロック) 札幌大谷シニア5-3札幌西シニア=(29日・札幌円山球場)
第42回秋季全道大会新人戦は29日、札幌円山球場で開会式のあと1試合を行い、札幌大谷シニアが札幌西シニアに5-3で逆転勝ちし、初戦を勝利で飾った。2点を追う6回に打者9人で4点を奪い試合をひっくり返した。代わった2番手西原健太投手(2年・赤平レッドレイズ出身)が、球威のあるストレートを中心に4回以降無得点に抑え流れを呼び込んだ。同チームは30日、第2戦:恵庭シニアチームと対戦する。
◆予選リーグ(Eブロック)
札幌西シニア
0030000=3
000104×=5
札幌大谷シニア
(西)鈴木健、五十嵐-後藤
(大)小原、西原-飯田
▽三塁打:生方(大)
▽二塁打:増田、北村(西)、飯田、石鳥(大)
札幌大谷が底力で接戦を制した
2点を追う6回、集中打を見せる。先頭3番・石鳥 亮(2年・エルムファイターズ出身)が、左越二塁打で口火を切ると、4番・生方崇太郎(2年・東ハリケーン出身)も左中間を深々と破る適時三塁打で1点。続く5番・齋藤 健(2年・エルムファイターズ出身)が、中前で三走・生方が生還し同点。さらに敵失と四球で二死満塁から1番・飯田柊哉(2年・緑苑台ファイターズJr.出身)が、左前適時打で一気に二者が返り逆転した。「球種関係なくストライクが来たら打ってやろうと決めていた。打った瞬間、最高でした」と思い切りの良さが決勝打につながった。2番手登板の西原は、4回を1四球5奪三振無安打無失点の好投で逆転劇を呼び込んだ。「これ以上、相手に得点をやらなければ流れがくる」と相手打線に立ち向かった。有賀良太監督(30)は「前半気持ちが入り過ぎて、気負ってしまった。先制されたが西原の好投で流れを掴んでくれた。また次も勝利を重ねられるよう頑張ります」と気を引き締めた。
札西、開幕ゲームあと一歩で涙
札幌西は3回二死から3連打で先制した。1番・増田 禅(1年・少年ジャガーズ出身)が、右中間を破る二塁打で好機。続く2番・南條友希(2年・西発寒ホークス出身)が、中前で二死一、三塁。ここで3番・北村太一(2年・千葉県高洲コンドルズ出身)が、左中間適時二塁打で1点先制。さらに4番・斎藤大夢(2年・西野ファイターズ出身) の内ゴロが敵失を呼び、三走・南條に続き二走・北村も生還し3点を挙げたが、4回以降代わった西原からノーヒットに終わった。「圧倒的な力の差を感じた。最近の流れでは、良くやってくれたゲーム。この敗戦をどう生かすか」と唇をかんだ。先発・鈴木健琉(2年・札幌ファイヤーズ出身)は、後藤雄伎(2年・発寒第一ハンターズ出身)捕手のリードを信じ低目にていねい投げ5回まで2四球4安打1失点の好投。しかし悔やまれる6回、課題克服で敗戦を糧にしてみせる。次戦9月6日、恵庭戦で勝利を目指す!
次こそは、咲かせて下さい勝利の華を!
協力:一般財団法人日本リトルシニア中学野球協会北海道連盟