専門店のグラブの提案の仕方
【札幌市南区の野球専門店】スポーツショップ古内の社長
古内克弥のコラム No.18
スポーツショップ古内野球用ホームページはコチラ
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専門店のグラブの提案の仕方
こんにちは!
札幌市南区石山という場所でわずか15坪の小さな野球専門店
スポーツショップ古内を経営しております、古内克弥です。
先日はベースボールフェアという野球セールを行いました。
その際に
「札幌に行く時にはここに来ようって思っていました」
「ストライクのコラム読んでますよ」
というお客様も多数いらっしゃいまして、本当に嬉しかったです。
コラムを頑張って書いていた甲斐がありました!
さて、今回は、お買い物したいグラブを選ぶ際に、どのようなことに気をつければいいのか。をお伝えし、さらにスポーツショップ古内ではどのようにお客様に提案しているのかをお伝えしたいと思います。
今回もお付き合いのほど、よろしくお願いいたします!
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初心者用の選び方は、過去にも書きましたので、
まだ読んだことのない方はこちらもご覧ください。
No.10「失敗しないグラブ選び(2-2)」https://www.strike-web.com/archives/149935
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グラブ選びの重要なポイント
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あなたがグラブの購入を考える際は、
「革の品質」で選んだり、
「ポジション」で選んだり、
「形」で選んだり、
など、様々な条件がある中で、
「これなら自分に合うんじゃないかな?」と、想像を膨らませてお選びになっているのではないか、と思います。
それはとてもいい選び方だと思います。
いろんなメーカー、職人さんが試行を繰り返してやっと完成したグラブ。
僕らは、数あるメーカーさんたちの展示会に参加しては、そこでたくさんのグラブに実際に手をはめることが出来ます。
発売される1年ほど前に、どのグラブを仕入れようか、商品選定をするんです。
そこで、職人さんたちがどんな思いを込めて作ったのか。
メーカーの企画開発の方々は、どんな人間工学に合わせて、どんなコンセプトで開発したのか。
そういったグラブの制作ストーリーを聞くことができます。
僕らはそういったストーリーをお客様に伝えることが楽しくて、また、そのストーリーにマッチするお客様の顔を想像しながら、商品を仕入れています。
それぞれのストーリーは、やはりどれも独特で、同じものってないんです。
僕ら専門店は、いわゆる「セレクトショップ」
ミズノもあるし、ゼットもあるし、SSKもアシックスもザナックスもアイピーセレクトもドナイヤ( 6月に販売予定)もローリングスも、そのほかに、てっぺん、フロムベース、ウィルソン、ワールドペガサスなど
様々なブランド商品を扱います。
これ、いくらゼットが大人気だからと言って、
いくらアイピーセレクトが人気だからと言って、
それだけを仕入れることはないんです。
だから、いくら人気でも「ゼットショップ」として営業することはありません。
なぜかというと
「お客様は一人一人違う」からです。
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その人に合ったものを
「見立てる」
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野球選手は様々な特徴を持っています。
性格も違います。
同じ守備の達人でも、広島の菊池選手と、西武の源田選手はタイプが違いますね?
アクロバティックに魅せる守備。堅実な守備。
速いプレー。正確なプレー。
そういったプレイスタイルが違ったり、性格が違ったり。
本当に野球選手は様々です。
そしてもっと重要な「人との違い」を認識していなくてはいけません。
むしろ、グラブを選ぶ際は、
これが一番優先順位が高いかもしれません。
それは
「手の大きさ」
です。
メーカーの商品ページをご覧になってください。
きっとすごくいいことがたくさん書いてあります。
革の品質が良かったり、
「こういうプレイに最適!」だったり、
「◯◯選手が、自分のお金を出してでも買っている」だとか。
本当にいいことが書いてあるし、
それは真実です。
ただし、それが
「あなたに合うかどうか」はわかりません。
服を買うとしても、
どんなにかっこいいシルエットだったとしても、
あなたの体型に合うかどうかは着用しなければわかりません。
どんなにかっこいいカラーでも、
あなたの肌の色に合うかどうかは着用しなければわかりません。
どんなにかっこいい柄だったとしても、
あなたに似合うかどうかは着用しなければわかりません。
そう、だからやはりグラブを選ぶのであれば、
実際に手をはめて確かめることを強くオススメします。
そして、専門家に「見立ててもらう」ことをオススメします。
たとえばチームの先輩にグラブに詳しい人がいて、その人に
「せんぱ〜い、
僕、新しいグラブを買おうと思っているんですけど、
どんなグラブがいいですかね?」と聞いた時に、
「ゼットの源田モデルがいいんじゃないかな?こうこうこうだし、誰々も使ってるし」
とアドバイスをもらったとして、そこで安易に源田モデルを購入すると、
それが手の小さい人だったら、指袋のデカさにびっくりすることでしょう。
グラブに詳しい先輩は、メーカーの商品ページをしっかりチェックしていて
「素材の品質」はわかるかもしれない。
でも、それがあなたに合うかどうかは、本当にわからないんです。
もちろん、自分の知識で買うのがいけないわけではありません。
ですが、もしもグラブ選びに“迷われている”なら、手をはめたほうがいいです。
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専門店の凄さ
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インターネットでも買える便利な時代。
確かにいつでもどこでも買えるし、便利な時代となりましたが、
あなたとグラブをマッチングできるのは専門店ならではだと思うんです。
今までに何千人もの人の「手」と「グラブ」をマッチングさせてきた専門店は、様々なパターンの野球選手を見てきています。
人工知能のロボットよりも正確に、あなたとグラブをマッチングできると思います。
さらに専門店は、お見立てしたグラブを「加工」することも出来ます。
加工によって、ただでさえ手にマッチしているグラブを、さらに「フィット」させることが出来ます。
スポーツショップ古内は
硬式グラブが50種類以上
軟式グラブが50種類以上
少年グラブが50種類以上
現在は全部で180個以上のグラブがございます。
あなたのグラブをお見立てしますので、ぜひグラブをはめてみてくださいね。
もしもそこでさらにフィットさせたい場合は、それこそ僕らの出番!
遠慮なくご相談くださいね!
自慢のグラブシェフたちが、あなたの手に合うように、グラブを調理させていただきます!
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新商品入荷情報
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内野手用の2パターンのみしか制作していない「てっぺん」のグラブが入荷しました。
4月2日、
人差し指ではなく、中指を出すアイピーセレクトの「アルモニーアミット」が入荷しました。
今回のコラムはいかがでしたか?
今後も、疑問点や聞きたい話などがございましたら
こちらまでご連絡ください!
No.1 「綺麗な肌は好きですか?」
No.2「将来の夢はグラブ職人!?」
No.3「お手入れのコツは「手洗い」
No.4「グラブづくりイベント」
No.5「赤ちゃんに学ぶ、外角低めの克服法」
No.6「グラブのポジション別の特徴」
No.7「グラブ作りに挑戦!」
No.8「投手用グラブ タテ型派、ヨコ型派をわかりやすく解説」
No.9「失敗しないグラブ選び(2-1)」
No.10「失敗しないグラブ選び(2-2)」
No.11「バットの種類と違い」
No.12「バットの種類と違い2:複合バットについて」
No.13「源田選手のグラブについて」
No.14「野球セール ベースボールフェア予告」
No.15「新軟式ボールについて」
株式会社スポーツショップ古内
代表取締役社長 古内克弥
1982年4月15日生まれ
小学5年生の時に家業であるスポーツショップ古内の販売をお手伝いした時に、接客の楽しさを経験し、将来の夢を「スポーツショップ古内をでっかくする」に設定する。
サッカー、バレーボールをメインに15種目ほどの競技を学び、大学で経営学を学んでゼット株式会社に入社。
ゼット株式会社では、グラブ工場で一年間グラブ製作に携わり、グラブの知識を覚える。
三年間の修行を経てスポーツショップ古内に入社する。
2017年、代表取締役社長に就任。
「札幌をスポーツカルチャー人口日本一にする」をゴールとした、札幌市のスポーツ&カルチャーフェスティバル「スポカル」の副実行委員長もつとめ、スポーツ普及に携わる。
学校や企業への講演依頼も年に10回ほど受け、経営、マーケティング、地域活性化などのテーマで話をしている。
(依頼はほぼないと思いますが)講演は「ストライクを見た」で、無料で行います。