<2024チーム訪問>札幌白石ポニーリーグ

今年、新加盟した札幌白石ポニーリーグの選手たち
2023年度チーム訪問・第19弾は中学硬式野球の札幌白石ポニーリーグへ1月20日に伺ってきました。
同チームは2023年10月に日本ポニーベースボール協会の加盟承認を受け、2024年度よりポニーリーグとしての活動を始動します。
チームを率いて6年目を迎える小原丈敏監督(50)になぜリトルシニアから脱退し、ポニーリーグへ移籍したのか?
取材させていただきました。
昨夏、秋の甲子園出場を目指した全道大会では、同チームOBが8人ベンチ入りを果たした。
新チーム越川大輝主将(2年・札幌白石リトルリーグ(硬式)出身)に話を聞いた。
スイングスピード企画にも挑戦していただきました。

冬季練習に励む札幌白石ポニーナイン
「目先の勝利だけではない野球の楽しさを」
子供たちの野球離れが叫ばれる中、独自の危機感を抱き北海道に新たな扉を開く札幌白石-。
かつては日本選手権北海道予選2度の全道優勝。
数多くの全国大会出場実績もある。
またプロ野球選手も3人を輩出。
現役では伏見虎威(日本ハムファイターズ・33歳)、本前郁也(千葉ロッテマリーンズ、26歳)がいる。
そんな名門・札幌白石が昨秋の全道秋季大会を終え、新しくポニーリーグへ舵を切った。
今回の連盟移籍についていくつかの疑問を抱き取材させていただいた。
Q1)なぜリトルシニアから脱退し、ポニーリーグへ移籍したのか?
Q2)小原監督が育成期に思い描く野球は?
Q3)今の北海道の野球界に求めること
Q1)なぜリトルシニアから脱退し、ポニーリーグへ移籍したのか?
A)リトルシニアに不満を抱いてと言うよりも小原丈敏監督(50)が、やりたいことを突き詰めると以前のリトルシニアでは難しく、ポニーリーグでは可能だったというわけだ。
<小原監督がやりたかったこと>
他団体(中学部活動)や中学生以外の高校野球連盟に所属していない高校生など、垣根を外し好きな野球を気軽にできる環境づくり。
これはリトルシニアでは叶わなかったことだったが、ポニーリーグでは可能と分かり移籍を決めた。
Q2)小原監督が育成期に思い描く野球は?
A)まだまだ中学野球の育成段階は、数多くの経験が有効。
ポニーリーグ協会の理念でもある全員が出場機会を設けるリエントリー制に共感した。
また連盟やチームに所属していない選手も連盟主催大会以外・いわゆるローカル大会では、軟式野球選手も出場可能になった。
例を挙げると東北の秋田連盟では中体連を終えた中学生がポニーリーグ大会へ出場するなどかつてない柔軟な対応があった。
中体連を終えた中学軟式球児にとって、高校野球に向け硬式を触っておきたい時期と相まって関係者は喜んだ。
札幌白石ポニーリーグは現在、札幌市立新琴似中学校軟式野球部や札幌選抜(札幌ファイターズ)らの選手らと合同練習を行うなど今後益々交流が、発展していく。
Q3)今の北海道の野球界に求めること
A)各団体、連盟などに縛られることなく気軽に野球が出来る環境づくりにもっと力を入れるべきではないだろうか。

冬季練習に励む札幌白石ポニーナイン
◎3年生の主だった成績(リトルシニア時代)
〇=道内大会、★=全国及び道外大会
〇第32回春季全道大会兼第25回ミズノ旗争奪全道大会
Fブロック:0勝3敗1分・5位
〇第51回日本選手権北海道大会:2回戦
〇第8回北ガス杯全道大会:2回戦
〇第45回 全道選手権大会兼第21回ゼット旗杯全道大会:2回戦
◎3年生の注目進路
3年生:10人
私立には東海大札幌、札幌日大、小樽双葉。
他公立校へ進学希望。
-小原丈敏監督からメッセージ-
三年間、しっかり自分をもって何があっても諦めないで頑張ってほしい!

札幌白石リトルシニア(春季全道大会・開会式より)
◎OBの活躍
昨夏、秋に行われた甲子園を懸けた全道大会(北北海道大会、南北海道大会、秋季全道大会)へ出場した同チームOBを紹介させていただきます。
<南北海道大会>
-札幌光星高等学校-
〇境出 賢人 2年
札幌白石シニア-東グレートキングス出身
-北照高等学校-
〇多田 侑矢 3年
札幌白石シニア-上江別ブルードリームズ出身
〇篠原 路育 3年
札幌白石シニア-野幌ファイターズ出身
-立命館慶祥高等学校-
〇佐藤 哲平 3年
札幌白石シニア-白石リトルリーグ(硬式)出身
〇佐藤 渉太 1年
札幌白石シニア-札幌白石リトル(硬式)出身
<秋季北海道大会>
-知内高等学校-
〇長谷川 煌晟 2年
札幌白石シニア-いずみ野ドリームズ出身
〇村上 大河 2年
札幌白石シニア-篠路ビッグファイアーズ出身
-札幌国際情報高等学校-
〇小林 拳志郎 2年
札幌白石シニア-白樺野球スポーツ少年団出身

冬季練習に励む札幌白石ポニーナイン
<新チーム(2年生以下)主な成績>
〇第10回マツダボール旗杯全道大会:3回戦
〇第50回秋季全道大会新人戦兼第40回麻生自動車学校杯
Aブロック:5敗
<活動>
-冬期間-
平日練習:なし
土日祝日:カツウラ建機室内練習場、フェニックスフィールド(15:00~18:00)
-夏季間-
平日練習:なし
土日祝日:美原球場(江別市美原293番地2:旧日産サニー球場)、厚別区共済第2グラウンド(札幌市厚別区厚別町1063-25)

冬季練習に励む札幌白石ポニーナイン
<団員>
2年=7人
1年=3人
6年=3人(1月20日取材時)
<費用>
団 費:7,000円
バス車両代:2,000円(毎月)
バス維持費:1,000円(毎月)
父母会費:18,000円(年間)

冬季練習に励む札幌白石ポニーナイン
<主だった遠征先>
〇洞爺湖遠征(4月)、十勝遠征(4月)
★現在も団員募集中
お問合せは下記までお待ちしております。
監督:小原 丈敏(おばら たけとし)
電話:090-2814-0329

冬季練習に励む札幌白石ポニーナイン
<主将にインタビュー>
〇越川 大輝(こしかわ だいき)
2年・札幌白石リトルリーグ(硬式)出身
右投げ、右打ち
155センチ、49キロ
家族は両親と妹2人の5人。
昨秋は8番・二塁手として出場。
-小原丈敏監督のメッセージ-
新たな環境になりますが、持ち前の明るさでチームを引っ張って1人でも多くの人に我々の活動に価値を感じて貰うように一緒に頑張って行きましょう!
Q1)普段やっている自宅でのトレーニングはありますか?
A)素振り、ストレッチ
Q2)キャプテンから見た新チームはどんなチームですか?
A)みんな仲が良くて、いい意味で上下関係が無いところ。
Q3)チームの課題は?
A)最後まで全力でやりきらないところ、諦めてしまうところ。
Q4)課題克服の為、どんなことをされていますか?
A)チーム全体で声をかけ合って、意識し合うようにしている。
Q5)昨秋、一番印象深い試合は何戦ですか?
A)秋季全道大会・札幌中央リトルシニア戦
凄く良い試合をしていたが、自分のミスで負けてしまった。
Q6)憧れのプロ野球選手は?
A)大谷 翔平(ロサンゼルス・ドジャース)
全方向にホームランを打てるところが憧れます。
Q7)今シーズンに向けた意気込みを!
一つでも勝てるよう頑張りたい。

越川主将(札幌白石)
<スイングスピード企画>

スイングスピード企画に挑戦した札幌白石ポニーの選手達
★133キロ
〇石川 陽(いしかわ はる)
2年・白石リトルリーグ(硬式)出身
右投げ、右打ち
174センチ、80キロ
昨秋は主に4番・一塁手として出場。
<着てみたい高校野球(道内)のユニフォーム>
北海高等学校
★126キロ
〇島田 誠也(しまだ せいや)
2年・元江別アニマルズ出身
右投げ、左打ち
180センチ、75キロ
昨秋は主に2番・中堅主として出場。
<着てみたい高校野球(道内)のユニフォーム>
北海高等学校
★122キロ
〇富樫 虎琉(とがし たける)
1年・岩見沢南ビクトリー出身
右投げ、右打ち
165センチ、51キロ
昨秋は主に1番・遊撃手として出場。
<着てみたい高校野球(道内)のユニフォーム>
東海大学附属札幌高等学校

スイングスピード企画・写真左から島田、石川、富樫(札幌白石)
<発行人>
札幌白石ポニーリーグを取材して。
中学硬式野球において近年、ジャイアンツカップ道予選・FBC U15など北海道最高峰を懸けた戦いで最も高いレベルであるのは略々リトルシニアで間違いないだろう。
その中で毎年、団員を15~20人強集める人気チームがある一方で、選手集めに苦慮するチームも少なくない。
そこで今回、リトルシニアから移籍した札幌白石ポニーリーグが着目した他団体との共存は今後の新しい道筋になるのではと期待が懸かる。
また同チームは雪が解ければリトルシニア時代、交流のあったチームとのオープン戦も変わらず予定されているという。
今年は北海道開催(ポニーリーグ主催)が、決まっている全国大会「マルハンカップ北日本選手権大会」(6月29~30日)が、札幌白石ポニーリーグ元年と重なるように行われる。
今後はもっともっと野球界発展のために、垣根を外した活動に期待したい。
頑張れ札幌白石ポニーリーグ!

冬季練習に励む札幌白石ポニーナイン
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協力:札幌白石ポニーリーグ