札幌オールブラックス、全国大会準優勝!生野監督が語る新たな挑戦と成長への期待

札幌オールブラックス=(9月、東雁来少年野球場)
札幌オールブラックス、全国大会準優勝!
生野監督が語る新たな挑戦と成長への期待
札幌市東区を拠点とする「札幌オールブラックス」は、8月に千葉県千葉市で開催された「第22回千葉市長杯争奪学童野球選手権大会」で、準優勝という輝かしい成績を収めました。
この結果は、昨年の全国ベスト4を超え、チーム史上最高の成果となりました。
同チームは2019年12月に創部し、今シーズンで5年目を迎え、飛ぶ鳥を落とす勢いで躍進を続けている。
練習環境も素晴らしく、専用グラウンドにはナイター設備が整っており、日が短くなる秋口でもその効果は明らかで、選手の成長を後押ししている。
9月11日には、同チームを率いる生野勇輝監督に取材を行い、指導方針や新しいチームの特徴について話を伺いました。
今年から導入された「球速を測ってみた!」や「スイングスピードを測ってみた!」という新しい企画にも参加し、自らの力を数値化することで、今後の練習や試合に向けて明確な目標を立てることができるのではないかと期待が高まる。
★現在、チーム訪問先募集中です!
お問い合わせは大川まで(090-1524-0465)(strikepro.oh@gmail.com)

ウォーミングアップ時の札幌オールブラックス

キャッチボールする札幌オールブラックスナイン
<活動>
-平日-
月曜日(5年生以上)、水曜日(4年生以上)、金曜日(4年生以下)
(時間) 17:00~19:45
-土日-
(時間) 9:00~15:00
<選手>
6年生 9人
5年生 11人
4年生 13人
3年生 6人
2年生 2人
1年生 1人

生野監督の話に耳を傾ける札幌オールブラックスナイン
ナイター設備と専用グラウンドが選手の成長を加速させる練習環境
9月11日、札幌市東区にホームグラウンドを持つ学童野球チーム「札幌オールブラックス」を訪問しました。
このチームは今年8月、千葉県幕張で開催された「第22回千葉市長杯争奪学童野球選手権大会」で準優勝を果たし、昨年の全国ベスト4を上回る快挙を成し遂げました。チームにとっても歴史的な成果です。
充実した練習環境に感動
取材を始めたのは夕方17時頃。
時間が経つにつれて日が沈み、18時を過ぎた頃には照明が点灯しました。
その光量の多さには驚かされました。
こうした素晴らしい練習環境が、選手たちに大きな影響を与えることは間違いありません。
専用グラウンドがあることで、いつでも練習でき、試合に向けて万全の準備が可能です。
専用グラウンドやナイター設備の意義は、チームにとって計り知れない価値があります。
まず、専用のグラウンドがあることは「いつでもどこでも練習できる」という圧倒的な利点を提供します。
外部の施設を予約したり、練習場所を探し回る必要がなく、選手たちは常に試合に向けた準備を整えることができるのです。
これにより、練習スケジュールはより柔軟になり、特に試合前や重要な大会前に最高のコンディションを維持することが可能となります。
チーム全体で計画的に練習を積み重ね、安定したトレーニング環境が整っているのです。
特に、ナイター設備が整っていることはその効果をさらに高めます。
日が沈むのが早い秋や春先でも、照明のおかげで夜遅くまで練習ができ、時間に縛られない高密度なトレーニングが可能です。
豊富な照明の光量により、夕方以降もバッティング練習や守備練習、さらにはゲーム形式のシミュレーションもスムーズに行え、技術向上に欠かせない環境が整っています。
さらに、このような環境は単に練習時間を延ばすだけでなく、選手たちに「質の高い集中したトレーニング」を提供します。
選手たちは限られた時間内で最大限の成果を求められるのではなく、自分のペースで技術を磨き、弱点を克服するための時間を確保できます。
ナイター設備を活用した練習は、試合に近いシチュエーションでのトレーニングが可能となり、実戦感覚を養う上で非常に有効です。
総じて、専用グラウンドやナイター設備の整備は、チーム全体のスキル向上に直接的な影響を与えるだけでなく、選手一人ひとりの技術の向上、メンタル強化、試合経験の蓄積にも寄与します。
このような充実した練習環境が、最終的にはチーム全体のパフォーマンス向上につながり、勝利への確かな基盤となっているのです。
監督の期待と新たな取り組み
チームを率いる生野勇輝監督は、インタビューで次のように語っていました。
「今年のレギュラーとして活躍してくれた奥山 夕生(5年)、と今田 善(5年)、を中心に、新チームはこれから成長していく段階です。特に最上級生となる5年生たちには、さらなる飛躍を期待しています」。
監督は選手一人ひとりの成長に大きな期待を寄せており、選手たちを温かく見守る姿勢が感じられました。
また、今年から始めた新しい新企画「球速を測ってみた!(季節限定)」や「スイングスピードを測ってみた!」が注目を集めています。
これらの計測では好記録が次々と出ており、選手たちは自分の技術向上を実感しながら、さらなる努力に向けたモチベーションを高めています。
生野監督も「選手たちが自分の成長を実感できることは、これからの挑戦にとって非常に大きな意味を持つ」と強調していました。
生野監督の指導理念
生野監督の指導理念は、選手たちが自ら考え、主体的に行動する力を養うことに大きな重点を置いています。
彼は、野球を通じて選手たちが単に技術を向上させるだけでなく、思考力や自己成長の姿勢を身につけることを目指しています。
具体的には、監督は選手に対して一方的に指示を与えるのではなく、状況に応じて自ら判断し、挑戦する姿勢を促しています。
これにより、選手たちは自分の行動に責任を持ち、試合の中での失敗や成功から深く学ぶ機会を得るのです。
勝利はもちろん重要だが、敗北から何を学ぶか!「転んでもただでは起きぬ」と言わんばかりに、勝敗だけにとらわれず、敗戦の経験を次の成長の糧とする姿勢を強調しています。
彼は、選手たちが試合や練習の中で直面する困難や壁を乗り越える力を身につけ、試合の結果よりもその過程での学びや成長も大切にしています。
さらに、生野監督自身も常に学び続ける姿勢を持っており、選手と同じように指導者としても成長することを重視しています。
指導者であることに慢心せず、選手と同じ目線で共に挑戦し、共に学び、共に成長していくことを大切にしています。
このような姿勢は、選手との信頼関係を強固にし、チーム全体が一体となって成長する環境を作り出しています。

生野監督(札幌オールブラックス)
新チームの戦力評価
新チームの戦力について、生野監督は厳しい評価を下していますが、その中にも期待がにじみ出ています。
監督が行ったチームの10項目評価では、総合点は50点となりましたが、各選手のポテンシャルと成長の余地が大きいことを強調しました。
攻撃力は7点と高めに評価されており、特に奥山 夕生(5年)と今田 善(5年)には大きな期待が寄せられています。
また、川村 塁翔(5年)や畠山 とく(5年)といった長距離打者にも、今後の活躍が期待されています。
一方で、機動力は3点と低評価であり、特に境出 蓮寿(5年)や緒方 寛奈(5年)の成長がカギとなるとしています。
投手陣については、今田、奥山、田中 優聖(5年)の3人が安定したピッチングを見せており、今後の飛躍が期待されています。
中でも米田 稟之輔(5年)はスケールの大きな選手として注目されており、その成長が楽しみです。
生野監督のチーム評価:総合力は点、課題多きチームの成長に期待
監督が語る10項目の評価、チーム力は総合点
攻撃力:7点
今年、レギュラー戦で1、2番コンビであった、奥山、今田には今年以上の活躍を期待している。
彼らは努力を惜しまないので、必ずやってくれると信じています。
それ以外の選手にも一層の奮起を期待したい。
4番候補の川村は、広角に長距離を打てることから、チャンスでしっかり結果を出してほしい。
また、長距離打者の畠山にも期待している。
機動力:3点
数名足の速い選手はいるものの、全体的な機動力は今年のチームからおちる。
全員に奮起を期待しているが、特にスピードのある、境出や緒方には、走塁技術、状況判断が出来るようになってほしい。
守備力:4点
内野は良くなっているが、外野がまだまだ。
来春までに機動力とともに、最重要課題と考えている。
その中でも、内野は三塁手でチーム1のガッツマン三好 陽(5年)のプレーを見習ってもらいたい。
また、外野は中堅手の宮坂 陽琉(5年)に外野の中心選手となれるよう、奮起してもらいたい。
投手力:6点
投手陣は右腕3人
今田、奥山、田中の3人はスピード、コントロールとも安定しており、この先どこまで伸びるか楽しみ。
現時点では、今田が一番安定しているが、それぞれエースを目指し切磋琢磨してほしい。
また、投手陣では、粗削りであるが、怪物、米田稟之輔(5年)は非常にスケールが大きい選手であり、この先どこまで伸びるか楽しみ。
選手層の厚さ(層力):6点
4年生の俊足コンビ、長谷川 瑛斗、近藤 志月が5年生の中にどこまで食い込めるか楽しみ。
また、他の4年生も一人でも多く、レギュラー争いに加わってほしい。
精神力:4点
劣勢でも、諦めず最後まで戦う気持ちを全面に出してほしい。
対馬 智大一塁手(5年)は黙々と練習に取り組んでおり、兄である3年前の副キャプテン対馬 瑛人(現札幌羊ケ丘リトルシニア・2年)と似ており、攻守とも兄以上の結果を出してくれることを期待している。
チームワーク:6点
元気の良い田中、川村を中心に良くなっている。
川村には捕手として、チームを引っ張ってもらいたい。
勝負強さ:5点
奥山、今田は6年生での試合でも勝負強さを発揮してくれた。
同学年との試合でも力むことなく、力を発揮してほしい。
適応力:5点
内野の三好はユーティリティプレーヤーで三塁手の他、二塁、遊撃とどこをやらせてもそつなくこなす。
戦略力:4点
機動力、守備力を底上げすることが一番であり、機動力があがれば、戦略の幅も広がってくる。
総合評価:50点
<生野監督から見た戦力評価>
-10項目を10段階評価-
(1)攻撃力=7
(2)機動力=3
(3)守備力=4
(4)投手力=6
(5)層 力=6
(6)精神力=4
(7)チームワーク力=6
(8)勝負力=5
(9)適応力=5
(10)戦略力=4
総合評価:50

生野監督の話に耳を傾ける札幌オールブラックスナイン
新たな挑戦と未来への期待
札幌オールブラックスは、札幌市スポーツ少年団秋季大会初優勝を目指し、新たな挑戦を続けています。
監督は「まだまだ成長の余地が大きいチームです。札幌ナンバー1を目指して、一人ひとりが自分に足りないものを考え、努力してほしい」と選手たちにメッセージを送っています。
選手たちは監督の言葉を胸に刻み、さらなる飛躍を目指して日々の練習に全力を注いでいます。
これからの大会では、より一層の成果を出し、成長の証を見せることが期待されています。
<キャプテン>
現在、新キャプテンはまだ決まっていません。
希望者に日替わりでキャプテンの役割を担ってもらい、その様子を見ながら最終的に決める予定です。
正式なキャプテンの発表は、卒団式の日に行います。
~球速とスイングスピードの測定結果~
「球速を計ってみた!」では、米田稟之輔(5年)が101キロという驚異的な記録を打ち立て、見事1位に輝きました。
また、スイングスピードでも米田が121キロを記録し、こちらでもトップに立ちました。
これらの計測は選手たちのモチベーションを高め、今後の成長を支える重要な取り組みとなっています。
<球速測ってみた>
投手陣が投げるボールの球速をスピードガンで計測するものです。
選手たちの実力を測る指標の一つとして挑戦しました。

球速計ってみた!に挑戦した札幌オールブラックスナイン
★第1位 101キロ
〇米田 稟之輔(よねた りんのすけ)
5年・右投げ、右打ち
163センチ、71キロ
★第2位 96キロ
〇奥山 夕生(おくやま ゆう)
5年・右投げ、右打ち
154センチ、39キロ
★第2位 96キロ
〇今田 善(いまだ ぜん)
5年・右投げ、左打ち
143センチ、37キロ
★第3位 90キロ
〇三好 陽(みよし はる)
5年・右投げ、右打ち
141センチ、38キロ

球速測ってみた!写真左から今田、奥山、米田、三好(札幌オールブラックス)
<スイングスピード測ってみた>
今年から学童用バットを使用して、選手のスイングスピードを競い合う企画を始めました。
使用されるバットは、長さ80センチ、重さ560グラムという学童用バットを使ってスイングスピードに挑戦しました。

スイングスピード計ってみた!挑戦した選手たち(札幌オールブラックス)
★第1位 121キロ
〇米田 稟之輔(よねた りんのすけ)
5年・右投げ、右打ち
163センチ、71キロ
★第2位 112キロ
〇今田 善(いまだ ぜん)
5年・右投げ、右打ち
143センチ、37キロ
★第2位 112キロ
〇川村塁翔(かわむら るいと)
5年・右投げ、右打ち
142センチ、42キロ
★第3位 111キロ
〇田中 優聖(たなか ゆうせい)
5年・右投げ、右打ち
143センチ、43キロ
札幌オールブラックスの新たな挑戦は、これからも続きます。

スイングスピード計ってみた!写真左から川村、今田、米田、田中(札幌オールブラックス)
<発行人>
札幌オールブラックス訪問レポート
専用グラウンドの発展とクラブチームの需要増加
今シーズン、学童野球チームとして3チーム目、単独チームとしては2チーム目となる「札幌オールブラックス」を訪問しました。
専用グラウンドは豊平川沿いの東雁来少年野球場で、しっかりと野球に打ち込める環境が整っています。
近年、少年野球チームにもクラブチームの需要が高まっていることを感じます。
従来は学校や地域に所属するチームが一般的でしたが、今ではより自由に活動できるクラブチームが人気を集めています。
専任コーチによる指導、充実した施設や環境などが、特に競技志向の強い子供たちやその保護者にとって魅力的な選択肢となっています。

ピッチング練習する札幌オールブラックスナイン
チームの歴史とグラウンド整備の歩み
移転と新しいグラウンドの整備
札幌オールブラックスは、結成当時から現在のような充実した環境があったわけではありません。
当初、専用グラウンドはなく、公共施設を借りて活動していました。
その後、上白石にある河川敷を一時的に利用しましたが、駐車スペースがなく、近隣の会社から駐車場を借りて使用していました。
距離の問題や安全面から札幌市に駐車場建設を要望していたところ、二年前に現在の東雁来グラウンドへの移転の連絡がありました。
移転当初、グラウンドは荒れており、内野には雑草が多く、水はけも悪い状態でした。
また、夜間練習用のライトも簡易的なもので、充分ではありませんでした。
父母の協力で解決された2つの課題
しかし、今年4月、父母の協力を得て、2つの大きな課題が解決しました。
土木関係者の協力で水はけの問題が改善され、電器関連の方の協力で照明設備が強化されました。
その結果、雨の日のあとも安心して練習でき、夜間練習でも日中と同じレベルの練習が可能となりました。
これらの整備が実現したのは、子供たちや野球に対する愛情と情熱が背景にあります。
今後の展望と選手たちの成長
バッティングゲージの増設とチームの発展
現在、選手数も増え、練習の効率化を図るために、今年6月には2つのバッティングゲージが設置されました。
今後もさらに1~2つのバッティングゲージを増設する計画です。
チーム関係者一人ひとりの協力が、こうした発展を支えており、札幌オールブラックスは今後も子供たちの可能性を信じて成長を支援していきます。
野球と水泳、二刀流の才能を持つ選手の活躍
札幌オールブラックスは、野球だけでなく、他の習い事や学業にも理解を示しています。
例えば、5年生の奥山君は、野球と水泳に夢中で、野球では5年生ながらレギュラーの二塁手を務める一方、今夏の全国ジュニアオリンピックの自由形では全国2位の成績を収めました。
奥山君は、千葉市長杯の野球全国大会においても大活躍し、まさに「二刀流」の選手として注目されています。
札幌オールブラックスは、子供たちの可能性を信じ、さまざまな面で応援し続けるチームです。

野球と水泳の二刀流で活躍を続ける奥山君(札幌オールブラックス)
協力:札幌オールブラックス