千歳選抜、九州で健闘も2回戦で涙 青山杯西日本友好学童野球大会

第21回青山杯西日本友好学童軟式野球大会・組み合わせ表

予選リーグ成績集計表
千歳選抜、九州で健闘も2回戦で涙 青山杯西日本友好学童野球大会
千歳選抜が、佐賀県で開催されている第21回青山杯西日本友好学童軟式野球大会に北海道代表として出場し、21日に行われた1回戦で久里ファイターズを5-1で下す好スタートを切った。
しかし、続く2回戦で糸島選抜に0-4で敗れ、惜しくも初日で大会を終えた。
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2024千歳選抜チーム=(写真・チーム提供)

2024千歳選抜チーム=(写真・チーム提供)
初戦での快勝、続く2回戦は悔しい敗戦
佐賀県で行われた大会初日、早朝は雨の影響でグラウンドに水が浮く状況だったが、大会関係者の尽力で午後から試合が開始。
1回戦では、千歳選抜が攻守にわたって力を発揮した。
初戦では、1-0で迎えた三回に1番・高鳥大志(6年・千歳タイガース)がセンター前安打と二盗でチャンスを作り、続く2番・河野心之丞(6年・北陽レッドイーグルス)のレフト前タイムリーで追加点を奪取。
さらに5番・佐藤巧都(6年・北陽レッドイーグルス)がレフトへ2ラン本塁打を放ち、一挙3点を挙げた。
四回には、7番・山口雄大(6年・桜木メッツ)がレフトオーバーの三塁打を放ち、スクイズで貴重な1点を追加。
投げては先発の髙橋颯介(6年・千歳ガッツ)が4回を3安打1失点無四球の好投で勝利を収めた。
しかし、2回戦では糸島選抜の集中打に苦しんだ。
0-0で迎えた三回、二死から1四球3安打1本塁打を浴び、一挙4点を失う。
規定により四回が最終回となる中、千歳選抜は二死満塁のチャンスを作るも、後続が倒れ無得点で敗退となった。

2024千歳選抜チーム=(写真・チーム提供)
経験を胸に、次へのステップ
試合後、太田政一監督は「敗れはしたものの、九州のチームと試合ができたのは大きな経験。子どもたちにとって、小学校最後の野球がこの時期まで続けられたことはご褒美だ」と語り、感謝の気持ちを口にした。
千歳選抜は22日に交流戦を行い、23日(月)に北海道へ帰道する予定。
大会の悔しさを胸に、新たなステップへと進む彼らの成長が期待される。

2024千歳選抜チーム=(写真・チーム提供)
<発行人>
千歳市の未来を担う千歳選抜、全国大会で奮闘
千歳市から選抜された少年野球チーム「千歳選抜」が、2018年にスタートした挑戦を経て、ついに初の全国大会出場を果たしました。
市内8チーム、約60人の中から選ばれた精鋭14人で構成されたチームは、予選リーグの第一試合は勝ち切ることができましたが、第二試合は惜しくもあと一歩及ばずリーグ突破はなりませんでした。
それでも選手たちは全国という大舞台で貴重な経験を積み、地域の期待を背負って健闘しました。
千歳市は新千歳空港を擁する地理的利便性や充実した交通インフラにより、北海道内でも特に発展が期待される都市です。
航空関連産業や物流、製造業など多様な産業が集積し、安定した経済基盤が地域住民の生活を支えています。
また、支笏湖をはじめとする豊かな自然環境と、子育て世代に配慮した教育支援体制が整っていることも、若年層にとって大きな魅力となっています。
さらに、コロナ禍以降リモートワークが普及する中、利便性と自然環境が両立する千歳市は都市部からの移住先として注目を集めています。
このような状況から、今後千歳市の人口増加が見込まれることは、少年野球を含む地域スポーツのさらなる活性化にもつながると考えられます。
千歳市内には現在8つの少年野球チームが活動しており、次世代を担う選手たちの育成が盛んに行われています。
千歳選抜の挑戦は、地元の子どもたちにとって大きな目標となり、地域全体を巻き込んだ応援の輪が広がりました。
これにより、少年野球が地域の一体感を醸成する重要な役割を果たしていることが再確認されました。
今後、千歳市がさらに活力ある地域として成長していくためには、少年野球をはじめとする地域スポーツの基盤を強化し、子どもたちが夢を追いかけられる環境を整えることが不可欠です。
新たな挑戦を続ける千歳選抜のような存在が、地域の未来を照らし、千歳市を北海道を代表する野球の拠点として確立する日も遠くないでしょう。

2024千歳選抜チーム=(写真・チーム提供)
協力:2024千歳選抜チーム