北海道代表・千歳選抜チーム、第21回青山杯に挑む!
北海道代表・千歳選抜チーム、第21回青山杯に挑む!
佐賀県での全国大会へ、悲願の初優勝を目指す
12月21日に佐賀県で開幕する「第21回青山杯西日本友好学童軟式野球大会」に出場する千歳選抜チームが、20日に北海道を発ちました。
主将の佐藤巧都(6年・北陽レッドイーグルス)は「メンバー全員で1球1球に全力でプレーし、北海道代表として初の優勝を目指します!」と力強く抱負を語りました。
苫小牧での都市対抗戦上位入賞から全国へ
千歳選抜チームは、苫小牧市で開催された「2024北海道学童軟式野球都市対抗戦」で上位入賞を果たし、北海道代表の座を勝ち取りました。
今回の青山杯は予選リーグを勝ち抜き、2日目に行われる決勝トーナメントで優勝を争う形式です。
初戦は佐賀県唐津市の久里ファイターズと21日午前10時15分に対戦。
続く午後1時15分には福岡県糸島市の糸島選抜との第3試合が予定されています。
選ばれし14人が挑む全国の舞台
千歳選抜チームは、千歳市内の8チームから約60名の6年生を対象に選抜された14名で構成されています。
代表の荒川拓也氏は、2018年の第4回大会で初出場を果たした際からチームを率いており、現在は指導者としての現場を離れながらも客観的な視点でチームを支えています。
監督の太田政一氏率いる今大会の千歳選抜は、8月末の結成以来、「堅守」を武器に着実に成長を遂げてきました。
全国の強豪を相手にどのような戦いを見せるか注目が集まります。
▽千歳選抜チーム・太田政一監督
千歳選抜としては初めての全国大会出場になります。
8月末から選抜チームとして活動を開始しましたが、試合を重ねるたびに、どんどん成長する姿が頼もしく感じています。
北海道の代表として最高の結果を残せるよう全国レベルを肌で感じながら愉しみたいと思います。
<指導者>
(背番号、氏名、年齢)
▽チーム代表
荒川 拓也(52)
▽監督
㉚太田 政一(59)
▽コーチ
㉙宮越 正希(53)
㉘平鍋 雅司(56)
<選手>
背番号、氏名、ふりがな、学年、投打、身長、体重
⑩佐藤 巧都(さとうたくと)
6年・北陽レッドイーグルス
右投げ、右打ち
154cm 48kg
①高鳥 大志(たかとり たいし)
6年・千歳タイガース
右投げ、右打ち
154cm 43kg
②井田 一翔(いだ かずと)
6年・千歳ガッツ
右投げ、右打ち
154cm 46kg
③河野 心之丞(こうの しんのすけ)
6年・北陽レッドイーグルス
右投げ、左打ち
145cm 39kg
④北澤 岳志(きたざわ がくし)
6年・北陽レッドイーグルス
右投げ、左打ち
145cm 34kg
⑤池田 翔茉(いけだ しょうま)
6年・北陽レッドイーグルス
右投げ、左打ち
143cm 43kg
⑥佐藤 優心(さとう ゆうしん)
6年・北陽レッドイーグルス
右投げ、右打ち
163cm 50kg
⑦髙橋 颯介(たかはし そうすけ)
6年・千歳ガッツ
右投げ、左打ち
159cm 42kg
⑧星 瑛翔(ほし えいと)
6年・千歳タイガース
右投げ、左打ち
154cm 42kg
⑨藤田 武龍(ふじた たける)
6年・千歳ブラックバード
左投げ、左打ち
155cm 49kg
⑪和田 竜(わだ りゅう)
6年・千歳ガッツ
右投げ、右打ち
146cm 38kg
⑫山口 雄大(やまぐち ゆうだい )
6年・桜木メッツ
右投げ、右打ち
162cm 62kg
⑬仁木 柳之介(にき りゅうのすけ)
6年・千歳ガッツ
右投げ、左打ち
147cm 42kg
⑭榎本 みのり(えのもと みのり)
6年・千歳タイガース
右投げ、右打ち
144cm 37kg
都市対抗戦を経て掴んだ全国切符
都市対抗戦では、初戦のAsahikawa Westを七回タイブレークの末に制し、2回戦で室蘭選抜を4-3で下した。
準々決勝では地元・苫小牧選抜を相手に4-0で勝利。
互角の展開が続く中、守備の粘り強さで流れを掴み勝利を重ねた。
準決勝では北空知選抜に2-4で惜敗したものの、気持ちを切り替えて臨んだ代表決定戦では、帯広選抜と六回終了時点で0-0の緊迫した展開。
タイブレークの末、1-0でサヨナラ勝ちを収め、初の全国大会出場権を獲得した。
チームの強みと監督の想い
千歳選抜の強みは、バッテリーを中心とした堅守だ。
投手陣では、千歳タイガースの高鳥大志、千歳ガッツの仁木柳之介と髙橋颯介の3名が柱となり、低めを丁寧に突く投球が光る。
主将で捕手の佐藤巧都(北陽レッドイーグルス)は的確なリードで投手陣を支え、守備の要として活躍するだけでなく、チームの精神的支柱として全員を牽引している。
攻撃面では、佐藤優心(北陽レッドイーグルス)が走攻守で抜群のバランスを発揮。
ロングヒットを打つパワーと広い守備範囲を持ち、攻守両面でチームを支える。
太田監督は、「勝利を目指すことはもちろんですが、まずは自分たちの強みを存分に発揮したい。その先に良い結果がついてくると信じています」とコメント。
さらに、「北海道勢の全国大会での優勝はまだ無いと聞いています。まずは一勝を目標に、これまでの最高成績を目指します」と意気込みを語った。
次世代を見据えた指導
太田監督は、「小学生のうちから自ら考え、プレーする力を養うことが重要」と話す。
中学・高校へ進む際に、自主性を持って成長できる選手に育てるため、選手が主体的に考える機会を積極的に提供している。
千歳選抜は、大会まで残り1ヶ月となる中、週末を中心に公式練習を重ねている。
さらに、企業の室内練習場を利用した自主練習の機会も設けられている。
対外試合では11月10日に留萌選抜、北広島選抜と試合を行い、11月24日には三笠ドームで北海道チャンピオンシップ選抜(岡山大会出場)と試合を予定している。
全国大会の舞台で、北海道代表としてどのような活躍を見せるのか。千歳選抜の挑戦に期待が高まる。
~全国大会までの足跡~
2024北海道学童軟式野球都市対抗戦
◇代表決定戦(11月27日)
◇準決勝(11月27日)
◇準々決勝(11月27日)
◇2回戦(11月26日)
◇1回戦(11月26日)
(G-2)千歳選抜(5)2-2(2)Asahikawa West
<発行人>
千歳選抜、全国への挑戦に期待する
千歳選抜チームが北海道学童軟式野球都市対抗戦を勝ち抜き、初の全国大会出場を決めたニュースは、道内学童野球界にとって喜ばしい話題です。
選手たちの努力はもちろん、荒川代表や太田監督をはじめとする指導陣の支えがあってこその成果といえるでしょう。
今回のチームの特長は、守りからリズムを作る堅守のスタイルです。
特に、投手陣の安定感と主将の佐藤巧都選手のリードは大きな武器となっています。
また、攻守でバランスの良い佐藤優心選手など、個々の能力がチーム力を底上げしています。
一戦ごとに成長を見せ、勝ち進んでいった姿からは、選手たちの団結力と粘り強さが伝わります。
太田監督が選手たちに「自ら考える力」を求めている点も、印象的です。
小学生のうちから自主性を育む指導は、野球のみならず今後の人生にも大きな影響を与えるでしょう。
その方針が、チームの力を引き出し、結果として全国出場という形に結実したのではないでしょうか。
全国大会では、強豪チームとの対戦が予想されますが、これまでの試合を通じて培った経験を糧に、持ち味を発揮してほしいと思います。
北海道勢の佐賀での全国大会優勝はまだないとのことですが、彼らならその扉を開ける可能性を感じます。
一勝、一勝を大切に、これまでの努力を信じて戦ってほしいです。
千歳選抜の挑戦が、子どもたちの夢や地域の誇りを後押しする素晴らしい舞台となることを願っています。
全国の地で輝く彼らの姿を期待しています。
協力:2024千歳選抜チーム