札幌南リトルシニア—冬季練習開始、新たな挑戦へ

札幌南リトルシニア
札幌南リトルシニア—冬季練習開始、新たな挑戦へ
札幌市南区真駒内の屋内施設「TENTO KOMAOKA」で、中学硬式野球チームの札幌南リトルシニアが1月5日に冬季練習をスタートさせた。
その初練習の様子を取材した。
1993(平成5)年創部の同チームは、来シーズンで32年目を迎える歴史あるチーム。
この日は、午前中に札幌市南区の石山神社でチーム全員が初詣を行い、新シーズンの安全と飛躍を祈願。
その後、午後から本格的な冬季練習に臨んだ。
★現在、チーム訪問先募集中です!
お問い合わせは大川まで(090-1524-0465)(strikepro.oh@gmail.com)
<大事にしていること>
尊重・信頼・助け合い
チームの中で最も大切にしているのは、「尊重」「信頼」「助け合い」という3つの柱だ。
それぞれの選手が互いを尊重し、仲間を信頼することで、プレーの中でも安心感や一体感が生まれる。
そして、苦しい場面でも「助け合う」ことで、どんな状況でも下を向かずに前を向いて戦える強さを手に入れる。
また、これらの価値観は日々の練習から自然と育まれている。
たとえば、声を掛け合う姿勢や、エラーした選手を励ます言葉など、チーム全体で前向きな雰囲気を作り出している。
これにより、個々の力だけでなく、チームプレーを重視した「一丸となる力」が試合で発揮されているのだ。
どんな困難な場面でも、全員が顔を上げ、全力でプレーし続ける。
そんなチームの姿勢は、見ている関係者にも感動を与えるものだろう。

石山神社で参拝をすます札幌南リトルシニア=(写真・チーム提供)
<活動>
-夏季-
平日:水曜日(18時半~21時)
日・祝日※シーズン中は大会等により変動。
-冬季-
平日:水曜日(18時半~21時)
日・祝日(8時半~16時)
<選手>
3年=13人
2年=14人
1年=16人
6年=3人
(2025年1月5日現在)
★現在も団員募集中
お問合せは下記までお待ちしております。
球団理事 四條(しじょう)
電話090-2052-5047

札幌南リトルシニア
<主だった遠征>
苫小牧もしくは洞爺湖遠征に3月末頃予定。
<3年生注目進路>
クラーク記念国際、札幌光星、北海学園札幌、札幌創成、札幌山の手。
他公立校受験。
-泉谷暁史監督からメッセージ-
自分の可能性を信じて、一生懸命野球に取り組んでほしい。

ランニングする札幌南ナイン
スローガンは「常に全力! 常に前進!」
札幌南リトルシニアのスローガンは「常に全力! 常に前進!」。昨秋の秋季全道大会では、リーグ戦6試合で3勝2敗1分けを記録し、総合4位という成績を残した。
特に印象的だった3試合を振り返る。

投手(札幌南)
恵庭リトルシニア戦—価値ある引き分け
格上と見られていた恵庭リトルシニアとの対戦では、エースの城野僚太(2年・月寒スターズ出身)が七回をわずか1失点に抑える好投を見せ、引き分けに持ち込んだ。
泉谷暁史監督は「城野がベストピッチングをしてくれた」とその活躍を称えた。
札幌南1-1恵庭
恵庭
0010000=1
0001000=1
札幌南
(恵)西田-酒井
(南)城野-渡邊
▽三塁打:酒井(恵)

捕手(札幌南)
真駒内リトルシニア戦—堅実な投球で勝負
真駒内リトルシニア戦では、小林大晟(2年・札幌オールブラックス出身)がゲームメイクに成功。
敗れはしたものの一定の評価をした泉谷監督は「小林がゲームを作ってくれた」と評価しつつ、今後向き合う課題を感じたゲームとなった。

内野手(札幌南)
決勝トーナメント進出を懸けた熱戦—千歳リトルシニア戦
リーグ最終戦となった千歳リトルシニア戦は、決勝トーナメント進出を懸けた大一番となった。
接戦が続く中、最後は競り負けて6-8で惜敗。
この結果、チームは決勝トーナメント進出を逃したものの、選手たちの奮闘は来シーズンに大いに期待を寄せるものとなった。
新たな年を迎えた札幌南リトルシニアは、春季全道大会での飛躍を目指している。
「常に全力! 常に前進!」を掲げた彼らの挑戦は始まったばかりだ。

外野手(札幌南)
チームの課題と展望
攻撃面の課題としては得点力アップが挙げられる。
また、守備面では投手を含めた粘り強さが求められる。
泉谷監督は「春季全道大会ではなんとしてもリーグ戦を勝ち抜いて、決勝トーナメント進出を果たし、一つでも上へ勝ち上がれるよう戦い、日本選手権北海道予選に備えたい」と意気込みを語った。
新たな年を迎えた札幌南リトルシニア。
スローガン「常に全力! 常に前進!」のもと、彼らの挑戦は始まったばかりだ。
春季全道大会での飛躍が期待される。

新入団員の6年生(札幌南)
チームの特長と評価
10項目10段階評価によるチーム分析
この度、チームの各要素を10項目で評価し、攻撃力、機動力、守備力、投手力などの特長を明らかにしました。
選手一人ひとりが持つ力を最大限に活かし、さらに成長するためのポイントをしっかりと見極め、今後の成長を期待できる要素も多く見受けられます。
各項目の評価を基に、今後のチームの強化点と期待される成果についても触れています。

バッティング練習の様子(札幌南)
攻撃力:7
4番・一塁手の佐藤幹太(2年・中の島ビッグタイガース出身)が、さらにもう一段のレベルアップが期待されている。
機動力:6
3番・投手兼外野手の田中大陽(2年・西岡北ビッグサン出身)は、チーム随一の俊足を誇り、高い能力を持つ選手だ。
守備力:6
2番・中堅手の鈴田桔平(2年・平岸ベアーズ出身)は、外野守備のポジショニングを的確に把握し、周囲に的確な指示を出せるキーマンだ。
投手力:7
7、8番・左腕投手の城野僚太(2年・月寒スターズ出身)は、投手陣の中で成長が著しい選手だ。
昨春にケガをして昨秋から復帰し、その間にみっちり走り込みを繰り返したおかげで、投手としての制球力が向上した。
投手陣のカギを握る存在と言えるだろう。
精神力:6
5番の堀陽翔(2年・西岡北ビッグサン出身)は、明るい性格で毎試合チームを盛り上げてくれる。
堀の元気がチームを支えている。
層 力:8
チーム全体の実力が均等に高く、控え選手にも強力なプレイヤーが揃っている。
勝負力:6
試合の大事な局面での集中力と冷静さが求められるが、まだ改善の余地がある。
チームワーク力:8
選手同士のコミュニケーションがしっかりしており、チーム全体として協力し合う姿勢が見られる。
適応力:7
変化する試合状況や対戦相手の戦術に素早く対応できる柔軟性を持つ。
戦略力:7
監督やコーチ陣の指示をしっかりと実行し、ゲームプランを遂行する力があるが、試合の途中での柔軟な戦術変更に対する対応が今後の課題となる。

バッティング練習の様子(札幌南)
佐藤幹太、団結力を武器に挑む来シーズン
中の島ビッグタイガース出身の佐藤幹太(2年)は、169センチ・79キロの恵まれた体格と長打力を兼ね備えた選手。
試合中の活気をチームの団結力へとつなげ、強みを発揮してきた。
そんな佐藤が来シーズンへの意気込みを語る。

佐藤主将(札幌南)
〇佐藤 幹太(さとう かんた)
2年・中の島ビックタイガース出身
右投げ、右打ち
169センチ、79キロ
Q1)チームの強みは?
元気があり、試合中の盛り上がりが目立つ。
そのエネルギーが団結力へと進化・発展していく。
Q2)チームの強みが発揮できた試合は?
秋季全道大会・恵庭リトルシニア戦
全試合を通じて良く声が出ており、チームの元気さが際立っていたが、特に恵庭戦では七回を戦い終えて1-1の同点。
互いに一歩も譲らない展開の中で、チームとしての団結力が一層深まっていった。
Q3)自分の強みは?
長打力。
Q4)自分の強みが発揮できた試合は?
3年生の大会での対戦相手は恵庭リトルシニア。
一死一、二塁の場面で途中出場し、代打でライト線を破るタイムリー二塁打を放った。
Q5)来シーズンカギになる選手は?
2年生全員。
Q6)またQ5の理由は?
チームの強みは団結力だったりチームワークなので全員がカギになるよう頑張って戦います!
Q7)来シーズンに向けた意気込みを!
昨年のように今年も全国大会に行けるようにチーム一丸で頑張ります!

守備練習の様子(札幌南)

バッティング練習の様子(札幌南)
<スイングスピード測ってみた>
例年行っている人気企画、選手のスイングスピードを競い合う企画です。
使用されるバットは、今までと変わらず長さ83センチ、重さ800グラムという中学硬式用バットを使ってスイングスピードに挑戦しました。

スイングスピード測ってみた!に挑戦した札幌南ナイン
★第1位 143キロ
〇橋詰 昊澄(はしづめ そらと)
1年・北野リトルメッツ出身
右投げ、右打ち
172センチ、82キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
白樺学園高等学校
★第2位 131キロ
〇堀田 涼太(ほった りょうた)
1年・西岡北ビックサン出身
右投げ、右打ち
178センチ、65キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
東海大学附属札幌高等学校
★第3位 128キロ
〇堀 陽翔(ほり はると)
2年・西岡北ビックサン出身
右投げ、右打ち
170センチ、72キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
北海高等学校

スイングスピード測ってみた!写真左から堀田、橋詰、堀(札幌南)
<発行人>
チームの武器は「明るさ」!課題を糧にさらなる成長へ
チームの最大の武器である「明るさ」と前向きな姿勢が、困難に立ち向かう原動力となる――。秋季全道大会での敗北を糧に、春に向けた挑戦が始まります。試練の千歳戦で得た教訓と選手たちの奮闘に焦点を当て、成長への期待を込めたストーリーです。
チームの最大の武器は、その明るさと前向きな姿勢にあります。
勝敗に関わらず、どんな状況においても笑顔を絶やさず、前を向いて取り組む姿勢がこのチームの特長です。
この明るさは、単なる雰囲気作りではありません。
チームが直面する困難や課題に立ち向かう際の原動力となり、一人ひとりの力を引き出す大きな要因です。
明るく前向きなチームの空気感が、選手たちのプレーの質を向上させ、結果として全体のパフォーマンスを底上げしています。
秋季全道大会の千歳戦は、チームにとって大きな試練の場でした。
惜しくも勝利を掴むことはできませんでしたが、この敗北から多くの学びを得ました。
試合後、選手たちは自分たちに何が足りなかったのかを真剣に考え、課題を洗い出しました。
ゲームメイクの精度、守備のミスを減らす意識、そして勝負どころでの決定力――さまざまな改善点が浮き彫りになりました。
泉谷監督もチームのさらなる成長を見据えています。
これから春までの期間は、チームにとって重要な準備期間となります。
秋に掴みきれなかった勝利への道を探し求め、選手たちは必死に練習に打ち込むことでしょう。
その努力の先には、確実に成長した自分たちの姿があるはずです。
そして、春に迎える新たな挑戦の場で、彼らは再びチームの明るさと前向きな姿勢を武器に立ち向かっていくことでしょう。
今後の奮闘に大いに期待がかかります。

指導者の話に耳を傾ける札幌南ナイン
協力:札幌南リトルシニア