若き審判たちが支える札幌市少年野球の未来

写真左から辰己君、宝住君
若き審判たちが支える札幌市少年野球の未来
札幌市手稲区少年軟式野球連盟と東区少年軟式野球連盟の審判部に所属する高校生2人が、地域の少年野球を支える力強い存在として注目を集めている。
1月13日、札幌市東区のつどーむで行われた2024札幌選抜チームと札幌ブレイブティーンズとの練習試合において、彼らはベテラン審判に加わり、球審と一塁塁審を務めた。

試合での宝住球審
未来の審判界を担う高校生たち
この日、球審を務めたのは札幌国際情報高等学校・2年の宝住碧君(17)、一塁塁審を務めたのは札幌白石高等学校・3年の辰己皓大君(18)だ。
宝住君は、中学3年生まで札幌ブレイブティーンズで野球を続けていたが、小学5年生の時、札幌ドームでプロ野球観戦中に選手よりも審判の動きに興味を持ったことがきっかけで、審判への道を志すようになった。「少年野球は何が起こるかわからないところが難しさであり、面白い」と語る彼の表情には、充実感があふれていた。
一方、辰己君は北光ジュニアファイターズで少年野球を始め、中学では札幌栄リトルシニアで腕を磨き、高校では札幌白石高校のエースとして活躍。
最後の夏を終えるも、野球への情熱を審判という形で継続する意向を持っている。
地域の少年野球を支える若い力
この日の試合では、宝住君と辰己君がベテラン審判たちとともにグラウンドに立ち、その堂々とした審判ぶりが観戦者や指導者たちの目を引いた。
若さを活かした俊敏な動きや的確な判定は、試合をスムーズに進行させ、選手たちが全力でプレーできる環境を支えていた。
宝住君は「子どもたちの成長を間近で感じられることがうれしい」と話した。
将来への期待
少年野球における審判の役割は、試合の進行だけでなく、選手たちの成長やフェアプレーの精神を育む重要な役割を担う。
そんな中で、彼らのような若い世代が審判として活躍することは、野球界全体の未来にとっても明るい希望をもたらす。
札幌市少年野球連盟の関係者は、「若い審判が増えることは非常に心強い。彼らが将来、さらに大きな舞台で活躍する日を楽しみにしている」と期待を寄せる。
宝住君と辰己君、2人の若き審判が見据える未来。
その背中を押すのは、彼らの情熱と地域からの温かい応援だ。
札幌市の少年野球は、彼らのような若い力によってさらに力強く支えられている。