札幌新琴似、7回仰天の大逆転劇で4強
◆春季全道大会 決勝トーナメント
▽2回戦 札幌新琴似5×‐4函館東(24日・野幌運動公園軟式野球場)
決勝トーナメント2回戦4試合が行われ、札幌新琴似が7回仰天の大逆転劇で、4強に残った。7回、2番・斉藤高志(3年)の中越え3点適時打が決勝打となった。他、小樽、恵庭、北見が4強を掴み31日、野幌運動公園で決勝を懸け戦う。今大会の優勝チームは林和男杯出場権利が与えられる。2~3位は東日本大会出場権利が与えられ、4位は東アジア大会出場権利が与えられる。大会は順調に進めば、決勝・3位決定戦を6日(土)に予定。
※同日行われた、「北見×室蘭」戦記事は、明日アップを目指します。
7回、仰天の結末
函館東を相手に0-4で迎えた7回裏、一挙5点で逆転サヨナラ勝ち。6回まで函館東・井平光紀投手(3年)の前に、わずか2安打に封じられた新琴似打線。同投手は昨日の投板回数が4回の為、この日は最長6回まで。7回に代わった函館東投手陣のストライクが入らない!1死後、5者連続四球で1点。尚も2死満塁で球場のボルテージは最高潮となる。8人目の打者、2番・斉藤高志(3年)が、打った打球は中越えとなりボールは外野フェンス近くまで転がる。3、2塁走者に続いて代走の1塁走者・白川航也(2年)も俊足を生かして、一気に本塁を踏み走者一掃の3点適時打で、仰天の大逆転となった。ベンチから飛び出してくる選手と応援団から球場は歓喜の雄たけびで包まれた。およそ6回までの戦いでは想像できない幕切れに球場はしばらくどよめいた。生嶋宏治監督(54)は「6回2安打井平に完敗、最後は勝たせてもらった」と敗者に気遣い函館東・井平投手のピッチングを、敬意の言葉に変え話していた。札幌新琴似は、31日(日)野幌運動公園で決勝を懸け北見と戦う。
【決勝トーナメント】
◆2回戦
函館東
0120001=4
0000005=5
札幌新琴似
(函)井平光、斉藤、川村、成田―岡崎
(札)鈴木雄、斉藤、向井―中屋
▽二塁打:花坂2、井平2(函)、斉藤(新)
掴みかけた勝利、函館東
函館東は2回、4番・井平の二塁打を足がかりに先制。3回、2死1・3塁からまたしても井平が中越2点適時打で引き離す。7回にも1点。下位から上位につなげ中軸がしっかり返す。すばらしい攻めがあった。投げては先発井平の伸びのあるストレートが冴え渡り被安打2の6回0封はお見事だった。。野球は2アウトからを、思い知らされた形となったのは7回1イニングだけ。2番手以降の投手陣の底上げが急務だ。今大会後始まる日本選手権道予選に向け、是非とも修正して全国の舞台で躍動してほしいチームの一つだ。
次こそは、咲かせて下さい勝利の華を!
協力:一般財団法人日本リトルシニア中学野球協会北海道連盟