<知っておきたい>バットの種類と違い①
【札幌市南区の野球専門店】スポーツショップ古内の社長
古内克弥のコラム No.11
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バットの種類と違い
こんにちは!
札幌市南区石山という場所でわずか15坪の小さな野球専門店
スポーツショップ古内を経営しております、古内克弥です。
先週は「初心者のグラブ選びの悩み」についてお話しましたところ、大変好評だった様子で、とても嬉しかったです。
道具選びって難しいですから、そういうヒントになるような記事が書けたのだと思うと、
「時間を使ってコラムを書き続けてきてよかったなぁ」
って思います!
さて、今回はバットについてのお話です。
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バットの種類について
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この記事では、軟式用バットのお話をさせていただきます。
硬式バットの種類となると、中学、高校生は金属、大学は木製です。
プロも木製です。
でも、もしそこを解説するのであれば、
そんな簡単に済ませるのではなくて、
金属の中にも種類があったり、木製にも種類があったり、
とお話できたらいいなと思っています。
というわけで、今回は、軟式バットに関する記事を書かせていただきます!
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軟式バットの種類は大きく分けて5つ
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軟式用バットは
◯木製バット
◯アルミ製バット
◯超々ジュラルミン製バット
◯カーボン製バット
◯複合バット(ビヨンドなど)
がございます。
この中の、木製については、硬式バットの時にお伝えしたいと思いますので、今回はアルミ製からお伝えしますね。
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アルミ製バット
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「アルミ」と聞いて思い浮かべるのは、なんでしょう?
空き缶だとか一円玉だとか、いろいろな用途に使われていますが、まさにそのアルミのバットです。
特徴としては、「軽くて丈夫」ということです。
昔は木製バットしかなかった時代に、このアルミ製バット(金属バット)が登場した時には、選手たちは驚愕したことでしょうね。
木製バットは芯が狭くて、しかも折れる。
金属バットは芯が広くて飛ぶ、しかも折れない。手もしびれない。
いいことばかりです。
価格も安いものが多いです。
アルミ製で1万円を超えるバットは、逆になかなか見つからないような気がします。

アルミ合金
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超々ジュラルミン製バット
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同じ「金属バット」という種類に分類される超々ジュラルミン製バットについてはどうでしょうか。
「ジュラルミン」って聞いたことはありますか?
1億円が入っているジュラルミンケース
だとか、
警察機動隊(なのかな?)が、凶悪犯と戦う時に持っている盾
だとかに使われている素材ですね。
特徴としては、
アルミ以上に「軽くて丈夫」
といったところです。
実はアルミ合金の仲間なんですけどね。
そう、超々ジュラルミンは、「アルミ合金」と呼ばれるものの一種で、それに銅やマグネシウムを配合した「合金」なんです。
まぁ配合などの難しい話は置いといて、、、
超々ジュラルミンって、硬いんです。
一般的な「アルミ」の2.5倍くらい硬いそうです。
(超々ジュラルミンは硬度160HB。アルミは硬度65HB。)
硬いから、薄〜〜くすることも出来ます。
うす〜〜くしても、なんせ硬度が硬いものですから丈夫です。
では、なぜ薄くするのか?
それは・・・
「よく反発して、遠く飛ばせるから」です。
「え?薄くすると遠くに飛ぶの?どうして〜?」
ギターの弦を弾いたことはありますか?
6弦目(一番太いやつ)を弾くと、
「ビョーン」となりますね?
1弦目(一番細いやつ)を弾くと、
「ピーン!」となりますね?
このとき、弦がたくさん高速で振れているのはどちらかというと・・・?
そう、細い1弦目なんです!
振動が速いんです。
それと同じように、薄いのと厚いのとで比べてみると、薄い方が振動が速いんです。
つまり、「反発力が強い」ということです。
もっと簡単に言うと、
ボールがバットに当たった“瞬間に”ボールが飛んでってくれる、と言うことです。
そのため、最近は超々ジュラルミン系のバットがとても増えました。
なんせ、「丈夫、軽い、遠くに飛ばせる」から。
「もう金属バットはアルミじゃなくて全部超々ジュラルミンでいいんじゃない?」と、心の声が出てきそうなくらいです。
まぁ金額はアルミ製よりも高いですけどね。
大体、一番安くて1万円くらいからかなあと思います。

超々ジェラルミン
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カーボン製バット
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次は「カーボン製バット」です。
カーボンって何かわかりますか?
カーボン=炭素 つまり、「炭」です。
バーベキューしたことありますか?
網の下に炭を入れていると思います。
あれです。
ですが、本当にあの「炭」でバットを作っているわけではありません。
カーボンバットというのは、本来は
「炭素繊維強化プラスチック」といいます。
つまり、プラスチックを炭素で強化した複合素材のことです。
特徴としては、
鉄の4分の1の軽さ!!
強度は鉄の10倍!!!
腐ることがない!!
なんか凄いですね・・・
こうした特徴があることから、鉄よりも軽量化させたい工業用品にも使用されています。
レーシングカー、航空機など。
バッティングに対する効果としては、
バットのしなりとその復元の速さにより、
力が少しくらい非力でも、そのバットの効果で思いの外飛んでいく、という効果が期待できます。
カーボンバットは、その素材の使用により、
軽いバットが多いです。
高耐久である素材ですから、もしも金属バットと同じ重さのカーボンバットがあったなら、それは最強の耐久性を持っているかもしれません。
そういえば最近、アディダスで「航空機にも使われている素材です!」
なんていって高耐久のカーボンバットを出していました。
いやはやバットの進化は止まることを知りませんね。

カーボン+グラスファイバー
それでは、だいぶ長くなってきましたから、
今度は複合バットをご紹介するとして、
今回はこの辺で!
最後まで読んでくださいまして、いつもありがとうございます!
今回のコラムはいかがでしたか?
もしかしたら、一番知りたいのは「複合バット」なんじゃないかなぁなんて思いながらコラムを書いていたんですけど(笑)
でも複合バットって、どう書こうかなぁと・・・
どう表現すれば読者の方が読みやすいと思っていただけるかなぁと思っていたら、
タイムリミットが来てしまいました(笑)
なので、またの機会に延長させてくださいね。
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No.10「失敗しないグラブ選び(2-2)」https://www.strike-web.com/archives/149935
――――――――――<コラム著>――――――――――

古内克弥氏
株式会社スポーツショップ古内
代表取締役社長 古内克弥
1982年4月15日生まれ
小学5年生の時に家業であるスポーツショップ古内の販売をお手伝いした時に、接客の楽しさを経験し、将来の夢を「スポーツショップ古内をでっかくする」に設定する。
サッカー、バレーボールをメインに15種目ほどの競技を学び、大学で経営学を学んでゼット株式会社に入社。
ゼット株式会社では、グラブ工場で一年間グラブ製作に携わり、グラブの知識を覚える。
三年間の修行を経てスポーツショップ古内に入社する。
2017年、代表取締役社長に就任。
「札幌をスポーツカルチャー人口日本一にする」をゴールとした、札幌市のスポーツ&カルチャーフェスティバル「スポカル」の副実行委員長もつとめ、スポーツ普及に携わる。
学校や企業への講演依頼も年に10回ほど受け、経営、マーケティング、地域活性化などのテーマで話をしている。
(依頼はほぼないと思いますが)講演は「ストライクを見た」で、無料で行います。
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