<知っておきたい>バットの種類と違い②~複合バットについて~
【札幌市南区の野球専門店】スポーツショップ古内の社長
古内克弥のコラム No.12
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複合バットについて
こんにちは!
札幌市南区石山という場所でわずか15坪の小さな野球専門店
スポーツショップ古内を経営しております、古内克弥です。
先日は、バットの種類と違いについて話しました。
前回のコラムも、いつも通り長かったため、
複合バットまで説明することを控えました。
さて、ということで、
今回は複合バットについてのお話です。
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複合バットの種類について
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複合バットとして、パッと頭に浮かぶのは、
おそらく「ビヨンド」ではないでしょうか?
むしろ、「複合バット」のことを「ビヨンド」と言っている方もたくさんいらっしゃいます。
さて、その複合バットですが、
・バットの芯の部分にウレタンを巻いていたり、
・バットの芯の部分を2重、3重にしていたり
・カーボンバットの芯の部分だけ超々ジュラルミンにしていたり
・バットの芯の部分をボコボコにしていたり
色々ありますよね。
これらのバットの共通したコンセプトは
「超飛ぶ!」
ということなのですが、
では、
どうして「超飛ぶ」のでしょうか?
それは、ボールの形状に秘密があります。
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ボールを潰さない構造
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さて、ボールを打ったとき、その打球を超スローモーションで見てみると、どのように形が変化しているかご存知でしょうか?
実は、空中で
グニャっと潰れたり
元の丸い形に復元したり
グニャっと潰れたり・・・
これが連続しています。
こんな感じです。(手書き)

写真=スポーツショップ古内提供
さて、問題です。
こうしたボールの形の変化の中で、
スピードが速いのは
- ボールが潰れているとき
- ボールが復元しているとき
どちらでしょうか!?
答えは・・・
2のボールが復元しているとき
でした!!!
そう、実はボールは、丸い状態のままの方が速いんです!

写真=スポーツショップ古内提供
不思議ですよね〜。
なんか潰れている方が力が思いっきり伝わってそうで、しかも風の影響も受けなさそうなんですけどね。
でもこの物理的な法則を利用して、
「ボールを潰さないで飛ばす」
「ボールを速く復元させる」
ということを狙って、複合バットが開発されたわけなんです。
だから、ミズノのビヨンドマックスのような複合バットは、
わざと打球面を柔らかくしていたんです!!!!!
つまり、こういう感じです。

写真=スポーツショップ古内提供
ボールが潰れずに、バットの打球面を柔らかくさせ、トランポリンのように飛ばしたわけですね。
だから、ビヨンドなどを使っているバッターがボールを打つと、すごい速さで飛んでいくわけです。
こういうことを考える人ってすごいですよね!
そしてその考えを、実際に品物にしてしまう。
開発に携わっている人って、本当にすごいなって思います。
将来、物理などの授業を受けるとしたら、
このようなことを例にしてくれたら、めちゃくちゃ楽しそうですよね。
ボールの回転数とスピード
バットのスイングスピード
押し込む強さ
バットの当たる角度
それらを計算したら、こうすればホームランになる。
などと考えられたら、すごくないですか?
今回も、最後まで読んでくださいまして、ありがとうございます!
今回のコラムはいかがでしたか?
複合バットはどういう理論で生まれたのか。
こういうことを考えると、道具って本当に面白いですよね。
今後も様々なバットが開発されると思いますが、
そういった研究の裏側なんかも知れたら、とても楽しくなると思いませんか?
今後も、疑問点や聞きたい話などがございましたら
こちらまでご連絡ください!
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――――――――――<コラム著>――――――――――

古内克弥氏
株式会社スポーツショップ古内
代表取締役社長 古内克弥
1982年4月15日生まれ
小学5年生の時に家業であるスポーツショップ古内の販売をお手伝いした時に、接客の楽しさを経験し、将来の夢を「スポーツショップ古内をでっかくする」に設定する。
サッカー、バレーボールをメインに15種目ほどの競技を学び、大学で経営学を学んでゼット株式会社に入社。
ゼット株式会社では、グラブ工場で一年間グラブ製作に携わり、グラブの知識を覚える。
三年間の修行を経てスポーツショップ古内に入社する。
2017年、代表取締役社長に就任。
「札幌をスポーツカルチャー人口日本一にする」をゴールとした、札幌市のスポーツ&カルチャーフェスティバル「スポカル」の副実行委員長もつとめ、スポーツ普及に携わる。
学校や企業への講演依頼も年に10回ほど受け、経営、マーケティング、地域活性化などのテーマで話をしている。
(依頼はほぼないと思いますが)講演は「ストライクを見た」で、無料で行います。
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