FIGHTERS BASEBALL CHAMPIONSHIP U-12
東16丁目・吉村圧巻の完全で2冠掴む!

応援席を見上げて勝利の報告をする東16丁目ナイン
札幌ドームで10日、日本ハムVS埼玉西武とのデーゲームのあとFBC-U12・決勝が行われ東16丁目フリッパーズ(特別枠)が、屯田ベアーズ(札幌)を8-0の四回コールドゲームで勝利し、参考記録ながら吉村 斗投手(6年)が四回完全試合を達成した。
同選手らの活躍などで2年連続4度目の優勝を掴んだ!
最優秀選手賞には主将の淺野広喜(6年)が選ばれた。
この優勝で同チームは4日に行われた全日本学童・南大会に引き続き全道2冠に輝いた。
閉会式では2015年から北海道日本ハムファイターズのスポーツ・コミュニティ・オフィサー(SCO)を務める稲葉篤紀氏より優勝旗、準優勝盾などが選手たちに贈られるサプライズがあった。

稲葉氏
<関連記事>
◇【10日速報】決勝・屯田ベアーズ×東16丁目フリッパーズ<FBCU-12>
◇東16丁目フリッパーズ、決勝進出!北檜山第3位<FBC-U12>

メダルを手に笑顔を見せる東16丁目ナイン

2年連続6度目の優勝・東16丁目フリッパーズ
◆決勝
東16丁目フリッパーズ
0701=8
0000=0
屯田ベアーズ
(四回コールドゲーム)
(東)吉村―藍葉
(屯)羽賀、森岡―伴
▽三塁打:佐々木(東)
▽二塁打:藍葉、吉村(東)
吉村、最速115キロを生かし完全勝利!
吉村はこの日、緩急を巧みに操りストレートは最速115キロをマークするなど初回から全く危なげないピッチングで凡打の山を築いた。
吉村は「七回投げるつもりでマウンドに上り、ストレートで押すこともでき、ゆるいボールで抜くピッチングも上手くできた。今までで一番のピッチングができました」と試合後、胸を張った。
しかし同選手は大会終了後、関西の兵庫県への転居もすでに決まっている。
学童野球最後に、最高の有終の美を飾った。
中学では硬式野球の神戸中央シニアに挑戦する予定だ。
次は中学硬式野球の舞台で活躍する姿を見たい!

圧巻の四回完全を成し遂げた吉村君
東16丁目は初回、先頭の6番・藍葉吏良(6年)が、レフト前を放つとかなり深めに守っていた守備位置とみるや一気に二塁を陥れる好走塁でチャンスを掴むと続く7番・佐々木俊介(6年)が、ライトオーバータイムリー三塁打で1点先制。
結果これが決勝点となった。
さらに2四死球と敵失、5番・淺野のセンター前タイムリーなどでこの回一挙7点を奪った。
四回には一死から2番・吉村の右中間を破る二塁打を足がかりに3番・吉川慎之助(6年)のセンター前タイムリーでダメを押した。
試合後の笹谷武志監督(41)は「吉村が圧巻のピッチングをしてくれた。スピードボールをコースに投げ分け、勝負どころのボールが素晴らしかった。昨年の神宮(マック全国)での経験が生きている。攻撃では無駄なく攻めることができ、シングルが二塁打にもなった。勝ててホッとしました」と勝って当たり前と言われる重圧から解き放たれた瞬間だった。

最優秀選手賞の淺野君
個性あふれる選手たちを束ねた功労者に最優秀選手賞の栄誉が与えられると淺野主将は「めちゃくちゃうれしいです。大きい大会がこれで最後なので寂しい気持ちもあるが、今度はポップアスリートの全国大会を目指します」と全道優勝に浸りつつもまた次なる目標を掲げていた。
〇淺野広喜(あさの ひろき)
東16丁目フリッパーズ 6年
外野手兼投手として活躍。
準々決勝の岩見沢南ビクトリー戦に先発し、三回1失点の好投で勝利投手となる。
ストレートも速く最速108キロを記録した。
スピードボールもさることながら安定したコントロールが最大の武器だ。
打撃においても力強いスイングで長打力も兼ね備える。
2020札幌選抜チームの一員でもある。
右投げ、右打ち
158センチ、48キロ
家族は両親と兄。
兄・裕生さん(札幌第一・1年)は2016日本ハムジュニアの一人。
屯田ベアーズ、決勝で完敗
屯田先発・羽賀大登投手(6年)は初回、強打の東16丁目に対して緩急とコースを意識したピッチングで3四球と苦しむも無得点の粘りのピッチングがあった。
しかし二回、3安打2四死球などで大量7点を献上。
勝敗を決定づけるイニングとなった。
準決勝までの戦いぶりは実に試合巧者ぶりを発揮した屯田ベアーズだったが決勝では逆の構図に涙した。
優秀選手賞に羽賀君が選出。
大会を通じて大事な場面で安定したピッチングを披露し、ナインからも多くの祝福を受けての受賞となった。
羽賀を始め、決勝まで駆け上がったベアーズナインはあっぱれと言える。

写真左から羽賀君、稲葉氏

ベンチ前の屯田ベアーズ

準優勝の屯田ベアーズ
次こそは咲かせてください勝利の華を!
協力:北海道日本ハムファイターズ