札幌ボーイズ、40年目に向け新たなスタート

札幌ボーイズ
札幌ボーイズ、40年目に向け新たなスタート
1月11日、札幌ボーイズのチーム専用グラウンドと室内練習場がある北広島市島松を訪問しました。
同チームは1985年に創部され、来シーズンで40年目を迎える節目の年を迎えます。
昨年、初代監督であり創設者の一人、寺西俊一氏が他界し、また札幌市白石区にあった専用室内練習場が立ち退きとなるという難局にも直面しました。
しかし、原田昌和代表をはじめとする多くの関係者が力を合わせ、室内練習場の移転を実現し、北広島市島松のグラウンド横に新たに2棟の室内練習場を建設しました。
さらに、監督にはこれまで寺西前監督の右腕として活躍していた田頭弘明氏が就任し、寺西イズムを受け継ぎつつ新たな戦いに挑みます。
新チームの立ち上げに際し、田頭広明監督は「昨年のリーグ戦では失点が下から2番目、得点が最下位でした。これ以上はないので、前を向いてやるだけです」と力強く語り、来シーズンへの決意を示しました。
★現在、チーム訪問先募集中です!
お問い合わせは大川まで(090-1524-0465)(strikepro.oh@gmail.com)

バッティング練習に励む札幌ボーイズナイン

バッティング練習に励む札幌ボーイズナイン
<活動>
-冬季-
平日:水曜日※任意参加により18時~21時。
土日・祝日(9時~17時)
<選手>
3年=9人
2年=11人
1年=10人
6年=7人
(2025年1月11日現在)
★現在も団員募集中
お問合せは下記までお待ちしております。
球団事務局/八木090-6449-5522
<主だった遠征>
旭川市へ9月に遠征を予定。
3年生の卒団試合として旭川道北ボーイズとの交流。
<3年生注目進路>
北海学園札幌、旭川明成。
他公立校受験。
-田頭広明監督からメッセージ-
昨年11月16日、札幌ボーイズとして初めての卒団生を迎え、卒団式を執り行いました。
これからも、困難が立ちはだかることがあるかもしれませんが、一つひとつ乗り越え、さらに成長していってください。
また、この場所には折に触れて足を運んでいただきたいと心から願っています。

投手(札幌)

新入団員の6年生(札幌)
新チームの課題:攻撃と守備の改善が急務
新たに始動した野球チームにおいて、今後のシーズンに向けての課題が浮き彫りとなっている。
特に、攻撃面と守備面での改善が求められている。

チーム専用グラウンド
攻撃面の課題
現在、チームには長打を打てる選手が不足しており、得点力に大きな影響を与えている。
長打を打つ選手がいないことで、得点のチャンスを作るのが難しく、走者を進める方法や得点に結びつける工夫が必要だ。
チームの指導者は、積極的なバントやヒットエンドランなど、小技を活用した攻撃に注力する必要があると感じており、選手たちの打撃力向上が急務となっている。

バッティング練習に励む札幌ボーイズナイン
守備面の課題
守備面でも改善が求められている。
特に投手陣に関しては、ボール先行でのピッチングが崩れる傾向が見受けられ、相手打者に対して無駄な四球や球数が多くなってしまう場面が目立つ。
この点について、投手陣にはコントロールの精度向上と、打者に対する投球の工夫を身につけさせることが必要である。
また、守備全体においても、ミスを減らすための基本練習と、集中力を高める取り組みが求められている。

バッティング練習に励む札幌ボーイズナイン
今後の課題克服に向けて
これらの課題を克服するために、選手一人ひとりの成長を促す練習方法を検討している。
攻撃面では、打撃力強化を目指し、守備面では、投手陣の安定と全体の守備力向上を目指す。
選手たちには、個々の能力を最大限に引き出すとともに、チーム全体のバランスを重視した練習に取り組んでもらうことが求められている。
今後、課題を乗り越え、チームとして一層の成長を遂げることが期待される。

素振りに励む札幌ボーイズナイン
田頭監督による総合評価と各項目の分析
田頭監督は、チームの現状を10項目で評価し、各項目の強みと課題についての考えを示しました。
この評価をもとに、チームが今後どう成長していくべきか、どの点に力を入れるべきかが明確になります。
田頭監督は各選手の個性を生かしつつ、チーム全体のバランスを重視した指導を行っており、今後の試合や大会に向けた期待感が高まります。
各項目の評価と詳細分析
攻撃力:4
クリーンアップには実力のある選手が揃っており、期待が持てます。
4番・三塁手を務めた原田悠暉(2年・東雲ファイターズ出身)、5番・投手の中筋正優(2年・菊水ベアーズ出身)、そして7番・一塁手の石川蒼介(2年・北都タイガース出身)らがその役割を担っています。
機動力:4
1番・中堅手の高橋比呂(2年・厚別ファイターズ出身)や、2番・遊撃手の原田也未(2年・東雲ファイターズ出身)らがカギを握っており、足の速さとパンチ力を兼ね備えています。
今後は、さらに走塁技術を磨いてほしいと思います。
守備力:6
原田悠、原田也、高橋らが守備範囲が広い。
チームの守備陣では、原田悠選手、原田也選手、高橋選手の3人が守備範囲の広さで大きな存在感を発揮している。彼らの守備力が、チームの安定感や勝利に直結している。
投手力:4
投手陣の現状と課題
チームの投手陣は、それぞれに特性や課題を持ちながらも、さらなる飛躍を目指している。以下は主な投手たちの現状と今後の期待について。
中筋正優投手(右投手)
現在、コントロールが課題とされている中筋投手。試合でストライク先行のピッチングができれば、自ら有利なカウントを作り、相手打者を攻める形が取れるようになるだろう。コントロール改善のため、投球フォームの安定や基礎練習の徹底が必要とされている。監督は「まずはシンプルに、一球一球確実にストライクを狙う意識が重要」と語っている。
高田虎太郎投手(左投手、2年)
北都タイガース出身の高田虎太郎投手は、持ち味であるパワフルなピッチングが特徴。しかし、現在はケガで離脱中であり、復帰後の体調管理が課題だ。彼の復帰がチームにとって大きな戦力アップとなるため、リハビリを含む万全のケアが求められている。監督は「復帰後は無理をさせず、1年間ケガなく過ごしてもらいたい」と期待を寄せている。
永井清晴投手(右投手、2年)
東雲ファイターズ出身の永井清晴投手は、球数制限という現代野球の課題に直面している。打たせて取るピッチングをいかに実現し、球数を抑えつつ長いイニングを投げられるかがポイントとなる。コースを突いた丁寧な投球や、守備陣との連携が求められている。監督は「打たせて取るスタイルを磨けば、チームの柱としてさらに成長できる」と信頼を寄せる。
精神力:6
層 力:7
チームワーク力:7
勝負力:5
適応力:5
戦略力:3
総合評価:51
チームのポテンシャルを高く評価しつつも、さらなる成長を目指していることがうかがえます。
各項目で明確な強みを持つ一方で、改善すべき点も浮き彫りになっています。
チームは、さらなるレベルアップを目指して、練習や試合を通じて課題を克服し、強固なチーム作りを進めていく必要があります。
<キャプテン原田くん>
原田悠暉選手(2年・東雲ファイターズ出身)のインタビュー
中学野球最後の年を迎える原田悠暉選手が語るチームの強みと自らの強み、そして来シーズンに向けた意気込みについて紹介します。
チーム全体の団結力を活かし、攻守両面で確実に貢献している原田選手は、今後の成長に向けた強い決意を抱いています。
〇原田 悠暉(はらだ ゆうき)
2年・東雲ファイターズ出身
右投げ、右打ち
165センチ、65キロ

原田悠暉主将(札幌)
Q1)チームの強みは?
団結力があります。
Q2)チームの強みが発揮できた試合は?
とかち道東ボーイズ戦、先制と守備で勝利
試合は初回から良い流れが生まれました。先頭打者の高橋比呂(2年・厚別ファイターズ出身)がヒットで出塁し、続けて二盗を決めると、クリーンナップがしっかりと仕事をして先制点を挙げました。
投手陣では、高田虎太郎(2年・北都タイガース出身)が五回までテンポよく試合を進め、相手打線を抑え続けました。
試合の流れが少し悪くなった場面で、攻撃前の円陣で中筋正優(2年・菊水ベアーズ出身)がチームを盛り上げ、その勢いで追加点を取り、最終的に勝利を収めることができました。
Q3)自分の強みは?
ミート力と右方向に流しても打てる。
チームの流れが悪い時に良いプレーで流れを変えることができる。
Q4)自分の強みが発揮できた試合は?
とかち道東ボーイズ戦、完璧な活躍で勝利に貢献
この試合では、攻守両面で素晴らしいプレーが光りました。打撃では、4打数4安打と全打席で出塁を果たし、試合を通して安定した成績を残しました。
守備面では、試合終盤に相手の先頭打者が放ったフェンス際のファールフライをダイビングキャッチで見事に捕球。試合の流れを変える重要なプレーを見せ、チームの勝利に大きく貢献しました。
Q5)来シーズンカギになる選手は?
主に中筋と高田と2年生全員。
Q6)またQ5の理由は?
中筋投手と高田投手は、チームの投打の軸となる重要な存在です。
両投手が安定したピッチングができれば、チーム全体の守備力も底上げされます。
打線についても、上位打線だけでなく下位打線にも得点力がつけば、全体として繋がりのある攻撃が可能になります。
これにより、試合を優位に進めることができ、相手にプレッシャーをかけ続けることができるでしょう。
Q7)来シーズンに向けた意気込みを!
中学野球最後の年を後悔のないシーズンにするために、全力を尽くす覚悟です。
目標は全国大会出場であり、そのために日々の努力を惜しまず、一歩一歩積み重ねていきます。

練習の合間に軽食をとる札幌ボーイズナイン
<スイングスピード測ってみた>
例年行っている人気企画、選手のスイングスピードを競い合う企画です。
使用されるバットは、今までと変わらず長さ83センチ、重さ800グラムという中学硬式用バットを使ってスイングスピードに挑戦しました。

スイングスピード測ってみた!に挑戦した札幌ボーイズナイン
★第1位 129キロ
〇澤江 瞭輔(さわえ りょうすけ)
1年・蒲町スポーツ少年団野球部出身(宮城県仙台市)
右投げ、右打ち
166センチ、61キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
北海高等学校
★第2位 126キロ
〇石川 蒼介(いしかわ そうすけ)
2年・北都タイガース出身
右投げ、右打ち
170センチ、60キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
北海道札幌白石高等学校
★第2位 126キロ
〇高橋 比呂(たかはし ひろ)
2年・厚別ファイターズ出身
右投げ、右打ち
170センチ、61キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
北海高等学校
★第3位 122キロ
〇佐藤 幸太(さとう こうた)
1年・大谷地東ドリームス出身
右投げ、右打ち
167センチ、55キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
札幌龍谷学園高等学校

スイングスピード測ってみた!写真左から石川、高橋、澤江、佐藤(札幌)
<発行人>
~札幌ボーイズ室内練習場の新たな幕開け~
チームの未来を守るために奔走した大人たち
札幌ボーイズの室内練習場は長きにわたり、札幌市白石区東米里に所在していた。
この場所は、かつて「札幌ロイヤルズ」時代から始まり、地域に深い思い出と歴史を刻んできた。
特に、故・寺西監督の尽力によって、OBたちがいつでも顔を出せる場所として大切にされていた。
監督がポニーリーグからボーイズリーグへと鞍替えした後も、室内練習場の看板には「札幌ロイヤルズ」の文字がそのまま残っていた。
寝耳に水の立ち退き通知
しかし、そんな思い入れ深い室内練習場に、昨春、突如として立ち退きの話が持ち上がった。
年内には引越しを迫られることとなり、チームの上層部は困惑した。
今後の道筋が見えない状況では、チーム全体に説明することもできない。
選手たちのために室内練習場建設へ
ただ、何よりも今現在練習に励んでいる子どもたちが最も影響を受けてしまうという思いから、室内練習場の建設に向けた努力が始まった。
上層部は必死に動き、最終的にはグラウンド横に室内練習場を立てるための許可を得ることができた。
しかし、建設費の積算には驚愕の数字が並び、頭を悩ませる日々が続いた。
新しい室内練習場の誕生
そして、ついにグラウンドに隣接する新しい室内練習場が完成した。
この成果は、関係者全員の協力と、数々の困難を乗り越えた努力の結果だった。
何よりも、チームの未来を守るために奔走した上層部とスタッフの姿勢があったからこそ、この新しい施設が実現した。
新たな環境での成長
新しい室内練習場の完成は、チームにとって大きな意味を持つ出来事となった。
整った練習環境によって、選手たちはさらに充実した練習ができるようになり、成長に向けた大きな一歩を踏み出すことができるようになった。
この新しい施設は、単なる練習場にとどまらず、かつての「札幌ロイヤルズ」の名が刻まれた場所として、歴史と伝統を感じさせる存在となり、ボーイズリーグとして新たな歴史を刻むことだろう。
寺西監督が亡き後もその意志を引き継ぎ、チームを支えていく人々の絆が強く感じられる場所となった。
未来への期待
今後、札幌ボーイズはこの新しい室内練習場を拠点に、更なる成長を遂げることが期待される。
試練を乗り越えてここまでたどり着いたことは、選手たちにとっても貴重な経験となり、その経験が今後の成果に繋がるに違いない。
新たな環境での成長が、これからのチームを一層強くしていくことだろう。
頑張れ札幌ボーイズ!

NEW室内練習場

ブルペン用室内練習場も同時に完成しました。
協力:札幌ボーイズ