北空知深川リトルシニア、創部3年で全道初優勝!全国選抜大会へ向け「自立・自律」の冬季強化
初優勝で全国選抜大会へ、新たな挑戦が始まる
11月17日、北空知深川リトルシニアが妹背牛農業者トレーニングセンターで冬季練習に励む様子を取材した。
同チームは創部3年目にして今秋の秋季全道大会で初優勝を果たし、来年3月に大阪府で行われる全国選抜大会への出場権を獲得。
北海道代表として、札幌北リトルシニア、札幌新琴似リトルシニアとともに全国の舞台で戦うこととなる。
三嶋友希監督は「北海道代表として恥ずかしい試合をするわけにはいきません。選抜大会までの約5ヶ月間でしっかり準備を重ねます。その過程で和歌山大会にも出場予定ですので、効率的かつ充実した練習に取り組みたい」と力強く語った。
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練習環境と遠征計画
夏季シーズンは深川市民球場、冬季シーズンは妹背牛農業者トーニングセンターなどの充実の環境で実施。
土日は公式戦や練習試合を軸に活動する。
また、1月には和歌山大会、3月には全国選抜大会と、大きな舞台が控えている。
<活動>
-平日-
火・木曜日(全学年)
(5~10月)深川市民球場
(11~4月)室内練習場(妹背牛、秩父別、滝川など)
-土日-
9:00~15:00
シーズン中は公式戦等のスケジュールに準じて活動。
<主だった遠征先>
和歌山大会(1月)
全国選抜大会(3月)
<選手>
3年生 8人
2年生 10人
1年生 11人
合計:29人
<3年生注目進路>
京都国際、クラーク記念国際、札幌日大、立命館慶祥、旭川龍谷、旭川明成。
〇3年生へ三嶋監督からメッセージ
3年間一緒に野球が出来て本当に幸せでした。
3年生のお陰で最後の1年は特に濃厚な時間を過ごす事が出来ました!
ありがとうございます。
次のステージでの活躍を楽しみにしています!怪我に気をつけて頑張って下さい!
卒団おめでとうございます!
スローガン「自立・自律」が育む自主性と成長
北空知深川リトルシニアが掲げるスローガンは「自立・自律」。
選手たちはやらされるのではなく、自ら考え、伝え合い、理解を深め、自主的に取り組むことを目指している。
この方針は練習や試合にも貫かれ、選手たちは指示を待たずに自ら課題を発見し、解決しようとする姿勢を重視している。
監督やコーチは選手のサポート役に徹し、主体性を尊重。
その結果、選手たちは失敗や成功を通じて試行錯誤を繰り返し、自信と経験を積み重ねていく。
三嶋監督は「このアプローチには時間がかかるが、選手たちの成長に大きく寄与する。野球だけでなく人生に役立つ力を育てていきたい」と話す。
全国を見据えた課題と目標
新チームの課題として、攻撃面と守備面の改善が挙げられた。
攻撃面では、選手全体の打撃力向上が求められている。
特にチャンスでの決定力不足が課題であり、確実に仕留める打撃技術と状況に応じた対応力が必要とされる。
守備面では、プレッシャーのかかる場面での安定感が課題だ。
特にキャッチボールの精度向上を徹底し、緊張感のある場面でも安定した守備を実現することを目指す。
また、フィジカル面では柔軟性や体幹強化を図り、選手の身体能力向上に注力していく方針だ。
選手たちの特徴と全国に向けた期待
チームの主軸として期待されるのは、1番を任される山田桐生(中堅手・秩父別タイガース出身)と、4番の原田羅偉玖(一塁手・東光緑友BBC出身)の2年生コンビ。山田は長打力と出塁率の高さが武器で、原田はチャンスに強いバッティングで攻撃の核を担う。
守備面では、捕手の桧森大志郎(留萌ニュースターズ出身)がチームの要として急成長を見せており、投手陣を支える存在となっている。
投手陣には柴田悠吾、菊池翔太、立川結暉の3枚看板が揃い、いずれも本格派の右腕だ。
秋季大会決勝では菊池が堂々とロングリリーフし、大きな自信を掴んだ。
また、1年生にも遠藤優心や谷内慎梧など期待の投手が揃い、層の厚さも光る。
来シーズンへの意気込み
キャプテンの原田羅偉玖選手は、「日本選手権大会で優勝することが目標。
守備から流れを作り、それを攻撃に活かすチームの強みを全国でも発揮したい」と語る。
また、来シーズンのカギを握る選手として、エースの柴田悠吾を挙げ、「柴田が全力で投げる試合を作れば、どんな相手にも負けない」と力を込めた。
【三嶋監督が語る特徴と評価】
三嶋友希監督は、全国選抜大会に向けたチームの特徴を10項目で10段階評価し、それぞれの強みと課題について語りました。
1. 攻撃力:6
1番・中堅手の山田桐生(2年・秩父別タイガース出身)は足の速さに加え、長打力と四球を選ぶ選球眼が武器。
4番・一塁手の原田羅偉玖(2年・東光・緑友BBC出身)はチャンスに強く、勝負どころでの一打が期待されます。
この2人が攻撃の中心となり、チームの得点力を支えます。
2. 機動力:6
2番・遊撃手兼中堅手の立川結暉(2年・深川一已バトルズ出身)と山田は、試合の流れを作るうえで欠かせない存在です。
両選手とも俊足を活かして出塁し、チャンスを作るキーマンとして期待されています。
3. 守備力:7
6番・捕手の桧森大志郎(2年・留萌ニュースターズ出身)は扇の要としてチームを支えています。
今年の3月頃から意識が変わり急成長を遂げ、捕ってからのスピードと正確性が大幅に向上。
特に、一・三塁のピンチでも二・三塁へ進塁を許さない強みを持っています。
4. 投手力:8
2~3番・エースの柴田悠吾(2年)、投手兼三塁手の菊池翔太(2年)、立川(2年)の3枚看板は、いずれも勢いのある右腕投手です。
秋季大会決勝では菊池がロングリリーフし、自信を深めました。
また、1年生の遠藤優心、谷内慎梧、川音希心ら将来有望な投手陣も控えています。
三嶋監督は「3人の主力投手全員が日本選手権までに最速130キロオーバーを最低ライン」と期待を寄せています。
5. 層の厚さ:7
主力メンバーが安定した力を発揮しつつ、控え選手も試合で結果を残す層の厚さがあります。
特に、1年生投手陣の成長が今後のチーム力に直結するとみられています。
6. 精神力:9
日々の練習から試合を想定した取り組みを徹底し、選手全員が高い集中力で臨んでいます。
秋季全道大会決勝では、エースの柴田が負傷して退くアクシデントがありましたが、他の選手が動揺せず自分の役割を果たし、チーム全体で見事な勝利を収めました。
7. チームワーク力:9
選手同士が互いの課題を指摘し合い、改善に向けて協力する姿勢が際立っています。
野球IQの高い選手が多く、周囲を引き上げる相乗効果がチーム力を支えています。
8. 勝負力:9
プレッシャーがかかる場面でも自分の役割を全うする力があります。
秋季全道大会での逆境を跳ね返した経験が、全国選抜大会でも活かされるでしょう。
9. 適応力:9
選手たちは指示を待たず、状況を読み取って自ら判断する力を備えています。
「グリーンライト」の戦術を採用し、選手が盗塁のタイミングを自主的に見極めるなど、攻撃面でも高度なプレーを展開しています。
10. 戦略力:7
試合の状況に応じた柔軟な采配と選手の自主性を尊重する方針が特徴です。
攻撃力:6
機動力:6
守備力:7
投手力:8
層 力:7
精神力:9
チームワーク力:9
勝負力:9
適応力:9
戦略力:7
総合評価:77
<キャプテン原田くん>
キャプテン・原田羅偉玖くんインタビュー
北空知深川のキャプテン、原田羅偉玖選手が語るチームの雰囲気や強み、そして自らの強みについて。
チーム全体の守備力を武器に、攻撃での得点力を発揮し、試合を支える存在として活躍してきた原田選手。
特に自らの長打力と守備力に自信を持ち、チームを勝利に導く場面も多くあります。
来シーズンに向けて、彼が挙げたキープレーヤーや目標も紹介。
これからのシーズンに向けた意気込みを力強く語っています。
〇原田 羅偉玖(はらだ らいく)
2年・東光緑友ベースボールクラブ出身
右投げ、左打ち
171センチ、75キロ
Q1)チームの雰囲気は?
A)仲が良く、雰囲気が良いチームです。
Q2)チームの強みは?
A)守備から流れをつくって、その流れを攻撃に活かし得点します。
Q3)チームの強みが発揮できた試合は?
A)新人戦・決勝の札幌北戦で、守備では相手に無駄な得点を与えず、攻撃では効果的に得点した試合です。
Q4)自分の強みは?
A)守備力と長打力です。
特に長打力では打点を挙げられるところ。
Q5)自分の強みが発揮した試合は?
A)新人戦の「とかち帯広戦」。
0-0で迎えた七回裏、一死一塁で走者が還ればサヨナラの場面で右中間を破るサヨナラタイムリー二塁打でチームの勝利に貢献した。
Q6来シーズンカギになる選手は?
A)柴田悠吾(2年・深川一已バトルズ出身)。
北空知深川は守備から流れを掴むチーム。
投手の頑張りが大きなカギになります。
柴田が投げて敗れるならしかたがないと思えるほどの投手です。
Q7)来シーズンに向けた意気込みをお願いします。
A)日本選手権大会を優勝することです。
<スイングスピード測ってみた>
例年行っている人気企画、選手のスイングスピードを競い合う企画です。
使用されるバットは、今までと変わらず長さ83センチ、重さ800グラムという中学硬式用バットを使ってスイングスピードに挑戦しました。
★第1位 136キロ
〇原田 羅偉玖(はらだ らいく)
2年・東光緑友BBC出身
右投げ、左打ち
171センチ、75キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
A)北海高等学校
★第2位 131キロ
〇佐藤 創太(さとう そうた)
2年・深川ヤングスターズ出身
右投げ、右打ち
175センチ、66キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
A)北海高等学校
★第3位 125キロ
〇立川 結暉(たちかわ ゆうき)
2年・深川一已バトルズ出身
右投げ、右打ち
171センチ、56キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
A)クラーク記念国際高等学校
<発行人>
北空知深川リトルシニア、全国選抜大会への挑戦
創部3年目で秋季全道大会を制した北空知深川リトルシニア。
掲げるスローガン「自立・自律」のもと、選手たちは自主性を重んじ、自ら考え行動する姿勢を貫いています。
しかし、中学生の年齢で自主性を求めることは、時に難しさを伴います。
指示を待たずに自分で判断し、行動する力を養う一方で、その自由さが時にだらしなく映ることもあります。
監督やコーチが厳しく見守りながらも、その「こらえる」姿勢こそが選手たちを成長させているのです。
チームの特徴を見れば、主軸を担う選手の存在感が際立ちます。
山田桐生選手と原田羅偉玖選手の2年生コンビは、攻撃の要として得点を支え、守備では桧森大志郎選手が投手陣を巧みにリード。
柴田悠吾、菊池翔太、立川結暉の3本柱を軸に、層の厚い投手陣が安定した力を発揮します。
また、選手間のチームワークや勝負どころでの集中力は、選手自身の努力と指導方針の成果といえるでしょう。
特に、指示を待たずに自ら考え行動する能力や、試合での逆境を跳ね返す精神力は全国の舞台でも大きな武器となるはずです。
全国選抜大会までの5ヶ月間、選手たちは攻撃面や守備面の課題克服に励む予定。
地域を超えた大舞台で、どのような戦いを見せるのか注目です。
その道のりは決して容易ではありませんが、自主性と向き合い、困難を乗り越えていく過程こそが、真の成長を促すのです。
協力:北空知深川リトルシニア